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テレビドラマ『ハレンチ学園』などの監督作品で知られる映画監督の丹野雄二氏(ダックスインターナショナル代表取締役)が1月26日3時57分、心不全のため死去されました。68歳。
丹野雄二氏は1932年9月26日、東京・浅草生まれ。1958年8月に日活に助監督として入社。斎藤武市監督に付き、同監督の一部作品の脚本も執筆。日活制作のテレビ映画『結婚の条件』『愛妻くん』『花と果実』などを手がけた後、1968年10月映画監督に昇進。映画「BG・ある19歳の日記・あげてよかった!」でデビューを果たしました。 無国籍風の陽気さが漂った作品が得意でテレビドラマ『ハレンチ学園』(1970年、12CH)で、一躍大ブームを巻き起こします。土台が人気コミックのドラマ化だったとはいえ、ヒットは丹野雄二らしい荒々しい作風が生かされていたことも一因だったといえます。 その後、日活自体がロマン・ポルノ路線へ方向転換を図ったこともあり、退社しフリーに。南の島から日本に逃げてきた王女(岡崎友紀)を主人公にした、いかにも丹野雄二らしいオープニングからはじまったドラマ『だから大好き!』(1972 NTV)の監督や、緑が森に住む動物たちを主人公にしたアニメーション『山ねずみロッキーチャック』(1973 CX)の構成を担当しました。 その後、ダックス・インターナショナルを設立。同社は『さすらいの少女ネル』などの『キリン名曲ロマン劇場』(1979 12CH)の諸作、『杜子春』(1981 TBS)、『イーグルサム』(1983 TBS)などのアニメ作品をはじめ、単発テレビドラマ『ザ・サスペンス/死に急いだ女』(1983 TBS)のほかミュージカルの舞台などを手がけ、丹野氏は代表取締役として同社の経営に携わりながら、それらのプロデュースを主に担当。同社における丹野氏の代表的なテレビ番組のプロデュース作としては『まんが世界昔ばなし』(1976 TBS)があげられます。また同社の劇場用アニメーション映画「ブンナよ木からおりてこい」(1987)、「チスト みどりのおやゆび」(1990)の監督もされました。 ダックスインターナショナル作品のうち、例えば『まんがはじめて物語』ではアニメと実写が上手くミックスされ作品に生かされていますが、このあたりは『ハレンチ学園』時代にオープニングをアニメ処理した丹野雄二らしい手際の良さを感じさせてくれます。 日活助監督時代の1965年10月3日に、元日活(1961年退社)の女優・稲垣美穂子と結婚、今回の喪主も務められます。
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