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 現在放送中の連続テレビ小説『あすか』(NHK大阪)に関し、文化庁がNHKに対して注文をつけていることが18日までに明らかになりました。
 文化庁は、「遺跡発掘費用の負担に関し、視聴者に誤解を招く表現があった」としています。問題の箇所は2月上旬ごろに放送。主人公・あすかの親が奈良市に和菓子店を新設しようとしたところ遺跡が見つかり、多額の発掘費用を全額負担するはめになり借金を背負うことになるというストーリー。ドラマではこの借金が原因で和菓子店は一層の拡大路線をとりCMを制作、それが結果的にのれん会から脱退させられ、最終的に倒産に追い込まれるきっかけとなりました。
 文化庁によると、遺跡が発掘された場合、制度上、一定規模以上の企業には費用負担を求めるが、個人や零細業者の場合は公費で発掘することになっているといいます。
 考古学に詳しい知人によれば、「費用ベースでは、埋蔵文化財の発掘費用の90%近くが国または公社、公団、地方自治体負担で行われている」そうで、「埋蔵文化財の調査のために工期がのびる上に、この制度を知らず、余計な費用負担がかかると考え、こっそり建物を改築したり、出土品などが出た場合、発見者は警察に届け出なくてはならないにもかかわらず、こっそり処分するケースが考えられる」といい、「朝の連続テレビ小説でこういう扱われ方をするとこうした動きに拍車がかかる恐れがある」と話しています。
 今回の件について、文化庁は、「ドラマとはいえ影響力は大きく誤解を招きかねない。ただ抗議というほどの意味はなく、正しい認識を持ってもらえれば十分だ」としています。また、『あすか』のプロデューサーは、「制度をよく調べた上でストーリーを作ったが、ドラマなのでやや大げさに描いた部分もある。誤解を与えたとしたら不本意で、再放送する場合には十分配慮したい」と新聞に回答を寄せています。

参考資料:サンケイスポーツ2000/03/19

文化庁ホームページ

NHKホームページ
あすか公式ホームページ


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