1.資金の額:資金を10等分し、1回の取引に資金の10分の1以上のリスクを決してとらない。 2.ストップ・ロス・オーダーを使うこと。 取引にあたっては常に3〜5%差でストップ・ロス・オーダーを置いてポジションを守ること。 3.過剰な売買を決してしない。これをすることは資金運用の原則に反することになる。 4.儲けを損失に変えない。3%以上の含みが出来れば、利益を失わないようにストップ・ロス・オーダーに近づけること。 5.トレンドに逆らわない。自分のチャートに従って、相場のトレンドに確信がもてないときは売買しない。 6.疑わしいときは手仕舞い、取引をしない。 7.活発な銘柄のみを取引する。動きが鈍く、活気のない銘柄には手を出さない。 8.リスクの均等分散。できれば4つか5つの銘柄を取引する。資金全部を1銘柄に集中させることは避ける。 9.指し値をしてはならないし、売買の価格を固定してはならない。成り行きで売買すること。 10.充分な理由なしで手仕舞わない。利益を守るには、ストップ・オーダーでフォローする。 11.実現益は蓄積せよ。連続して取引に成功したら、 一部は温存し口座にいれ、緊急時やパニック時にだけ使うこと。 12.配当めあてで株を買わない。 13.難平をしない。難平はトレーダーの最大の誤りである。 14.我慢できないというだけで相場から逃げない。 また、待ちきれなくなったというだけで手を出さない。 15.小さな儲けと大きな損は避ける。 16.建て玉と同時にストップ・ロス・オーダーを出し、これをキャンセルしない。 17.あまり頻繁に売買しない。 18.買いを厭わないのと同様、空売りを厭わないこと。トレンドに追随し儲けることを目的とする。 19.安いというだけで買ってはならないし、高いというだけで売ってはならない。 20.ピラミッディングのタイミングに注意する。 株が非常に活発になり抵抗線を抜けるのを待ってから買い増しし、 支持水準を割るまで待ってから売り増しする。 21.買い場でピラミッディングをするときは発行済み株数の少ない銘柄を選び、 空売りのときは発行済み株数の多い銘柄を選ぶ。 22.ヘッジは決してしない。ある銘柄を買い建てしていてその価格が下がり始めた時、 これをヘッジしようとして別の銘柄を空売りしてはいけない。 この場合は相場から手を引いて損を確定し、次の機会を待つ。 23.充分な理由なしにポジションを変えないこと。 取引する場合は充分な理由に基づくか、または明確な計画によること。 また、相場のトレンドが変わる明白な兆候なしには手を引かない。 24.長期間成功し儲けた後で取引量を増やすことは避ける。 (語句説明)ストップ・ロス・オーダー 建て玉と同時に損を限定できるように損切り値段をあらかじめきめておき、 その値段をつけたら、手仕舞う。 また、含み益が出てきた場合は、最初に設定した(損切り)値段を利益が確保できるよう引き上げ(売りの場合は引き下げ)することもある。 ピラミッディング 買い増し、売り増しを行うこと。 相場が高いから買い増し、安いから売り増すというのではなくあくまでもリスクを減らしていくというところがポイントである。 買い増しは抵抗線を抜いてから 売り増しは支持水準を割ってから行う。 ![]() 日本経済新聞社 3,059円 1929年の大暴落を予言し、大恐慌下の相場を勝ち抜いた「伝説の相場師」W.D.ギャン。 その成功を支えた28のルールとは。その真髄を集大成した古典的名著。 自分の投資力があがればあがるほど面白くなる本。 |