「私は財再建の必要がないと言いたいのではない。 要は順序の問題で、バランスシート不況を脱した後、それに取り組むべきだと主張しているのだ。 今、財政再建に取り組めば96〜97年頃のメルトダウン状況に再び陥ってしまうのが目に見えているからである。」 あまりにも多くの企業が借金返済を優先して債務超過の状態から脱却しようとしているため、日本銀行が金利を下げても「じゃあ、お金を借りようか」という発想にならない。 貯蓄がゼロになるまで経済は安定しない 景気は実際にどこまで落ち込むかというと、それは人々の所得があまりにも減り、 誰も貯蓄できなくなったところで止まるのである。 人々の所得が一銭も貯蓄できないほど貧乏になった水準まで落ちたところで、 再び経済は安定を取り戻すのである。そしてこれが世に言われる大恐慌という世界なのである。 「日本の長期金利は1.6%台である。なぜこれほどの低金利になるのだろうか。 その理由は多くの企業や個人が借金を返そうとして金融市場、資本市場に資金があふれているからである」p.82 長期金利は経済の体温計 長期金利の決まり方 日銀 過去の金利表 日経マネー 良い財政赤字 悪い財政赤字 この本をamazon で購入できます ¥1,680円 |