ハイパーインフレ  サバイバル読本     書籍

立木 信  第二海援隊



現在、日本が抱える借金は、税金だけでは永久に返せない。 このような状況を国はどうするつもりなのだろうか。 その奥の手が「ハイパーインフレ」だ。物価を短期間に10倍にすれば、 日本の抱える借金の価値は10分の1になる。 しかしそれは、同時に私たちの預貯金や年金も10分の1の価値になることを示している。 これが「国家破産、究極の回避策」といわれる「ハイパーインフレ政策」なのだ。

国が財政赤字を思い切って削減しないと、国内では家計の貯蓄余剰の状態から不足に転じて、 日本国債の買い手がいなくなる可能性がますます高まる。 そうすると、政府の資金不足を埋めきれなくなり、将来的に海外からの資金流入に頼らざるを得なくなる。

日本の年金制度は政府が主宰する、つまり国が胴元の合法的ネズミ講だ。 年金というネズミ講が破綻しなかったのは、人口構成がきれいな三角形のピラミッド型だったからだ。

権力者は半年、一年先を見るが5年、10年先は全く自分に関係ないので、 問題を先送りしてしまう。その最たる例が年金問題なのだ。

お札とはある特定の店頭公開企業が自分の信用を担保にして売り出している債券である。 つまり日銀券という債券は、日銀自身の資産内容が健全なら価値は安定する。 反対に言うと、日銀の資産の中身が劣化してくると価値は暴落する。
つまり、インフレが起こりやすくなる。



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