『週刊かすてら・愚か者の退屈な生涯』2017年第 1号
16年11月27日 日曜
曇後雨。
バナナ、メンチカツ、掛け饂飩。外出せず。昼寝。読書『河合隼雄著作集第2期4』。手塚治虫著『火の鳥8乱世編(上)』読了。餃子、厚揚げ。ビデオ。『目がテン』かがくの里秋の大収穫祭。『美の巨人たち』葛飾北斎「北斎漫画」。『ETV特集』路地の声 父の声〜中上健次を探して。今年生誕70年を迎えた作家・中上健次。故郷、新宮市の路地(被差別部落)に住む老婆たちへ聞き取りをしたテープが発見された。長女で作家の中上紀が父の軌跡を訪ねる。『イッピン』多彩な器!活気あふるる陶芸の里〜茨城 笠間焼。『日曜美術館』祭りの水墨画 日本と中国を結ぶ 傅益瑤(ふえきよう)の挑戦。どこが似ているという訳でないが、何故か谷内六郎を連想する。
16年11月28日 月曜
晴。
バナナ、鳥フライ、掛け饂飩。買い物。読書『河合隼雄著作集第2期4』。手塚治虫著『火の鳥8乱世編(下)』読了。『火の鳥9宇宙・生命編』読了。『火の鳥』はハッピーエンドはないんだっけ。登場人物のあらかたは死に、生き残った者も幸福には成らない。因果応報も勧善懲悪もなく、良い人も悪い人もどんどん死に、運命に翻弄される。それも、悲劇と言うほど感傷的には成らず、あっさり死に、あっさり絶望に落ちる。登場人物達に感情移入し寄り添う視点と、客観的と言うか鳥瞰的と言うか歴史的と言うか、離れた処からニヒリスティックに見詰める視点が常に併存しているのが、面白く素晴らしい。この世界では毎日毎時瞬間瞬間に、沢山の人ともっと沢山のその他の命が生まれては死んでいて、この物語もその中の一部を切り取った物に過ぎないというような、相対的視点がどこかに在るので、どんな悲劇もスペクタクルも、過ぎてしまえば「ただそれだけの事でありましたよ」という、人間から見れば無限の時空の中に埋もれてしまう、無常観にも似た茫漠とした情緒に溶けていく。そこに輝くように逆巻き猛るいのちの営みが生命讃歌のように描かれる矛盾こそが『火の鳥』の魅力であろうか。『NHKアーカイブス』テレビが伝えた知られざる世界“N特”放送40年(3)人間編。日本初の五つ子の記録「一年生になりました」「命もえつきる時〜作家・檀一雄の最期」「手塚治虫・創作の秘密」などさまざまなドキュメンタリーを紹介。全盲の夫婦の子育てに4年間密着、文化庁芸術作品賞など話題になった「のぞみ5歳〜手さぐりの子育て日記」を全編放送。日本人は苦労話が好きだから、こういう主題だと、障害者故の困難に焦点を当てがちだが、普通の親子の日常が描かれていて良かった。壇ふみがこの頃のドキュメンタリーと今を比べて「日本の視聴者は幼稚に成っている」と言ったのには同感。『THE 世界遺産』レユニオン島の火山峰 インド洋 大接近!500℃の噴火口/地滑りが生んだ1000mの壁/マグマが流れ込む海。『ダーウィンが来た!』大発見!世界最小カメレオン。指先に乗るほど小さい!アフリカ・マダガスカルで発見された世界最小のカメレオン。全長わずか2.5センチ。『美の壺・選』掌(てのひら)の菓子器 ボンボニエール。
16年11月29日 火曜
晴。
バナナ、鳥フライ、掛け饂飩。買い物。図書館。読書『河合隼雄著作集第2期4』。『火の鳥1黎明編』『同2未来編』読了。文庫版は目が疲れるのでB5版を借りた。昔の漫画は喜劇でなくてもギャグが詰め込んである。おむかえでごんす。人類が滅亡したりするが、この辺の話はまだ結末に救いがある。先に行くに従って、閉塞性と言うか、人間の無力さと言うか、歴史の無意味さや命のちっぽけさが強調されるような気がする。初めからそういう構想だったというより、手塚の人間観世界観の変化ではなかろうか。トンテキ。ビデオ。『100分de名著』道元“正法眼蔵”第4回 すべての行為が修行である。普通は悟りを得るための手段として修行をすると考えられているが、道元はそうは考えない。修行そのものの中に悟りがあり、悟りの中に修行があるとみる。この立場に立てば、行(歩き)・住(止まり)・坐(坐り)・臥(臥す)といった生活の一挙手一投足が修行となり、そのただ中にこそ悟りがあるという。生活の全てが修行であるとすれば、日常生活と修行は外側からは見分けがつかないなあ、と思う。『ウルトラQ』2020年の挑戦/誘拐怪人ケムール人。『修理工場は眠らない パラリンピックを支えた職人たち』。リオパラリンピック、義足や車いすなどの無料修理工場。
16年11月30日 水曜
晴後曇。
バナナ。外出せず。昼寝。『河合隼雄著作集第2期4』読了。「物語とふしぎ」など収録。神戸小六殺害事件に関する随筆もある。「児童文学でいちばん嫌なのはセンチメンタルな本です」(「児童文学の中の『死』」p.307)。『火の鳥3ヤマト編・宇宙編』『同4鳳凰編』『同9異形編・生命編』読了。「宇宙編」「生命編」は文庫版で読んだばかりなので飛ばす。編成が違っているのだ。麻婆豆腐。ビデオ。映画『もののけ姫』。三回目かな。『探検バクモン』レインボーブリッジ。
16年12月 1日 木曜
未明にかなり激しい雨。曇後晴。
バナナ、鳥フライ、雑煮。買い物。図書館。『河合隼雄著作集第2期5 臨床教育学入門』読み始める。梨木香歩著『岸辺のヤービ』読み始める。ハンバーグ。ビデオ。『ロスト北斎』幻の巨大絵に挑む男たち。天才浮世絵師・北斎の「幻の傑作」を蘇らせるプロジェクトが進行中。作品は幅3メートル近い極彩色の巨大絵だったが、関東大震災で焼失。残されているのは明治時代に撮影された白黒写真のみ。その画像を最先端技術を駆使して分析、さらに伝統的な修復技術も用いて復元する過程。『探検バクモン』池袋サンシャイン水族館!リニューアル復活の舞台裏。『ねほりんぱほりん』宝くじ1億円当せん者が当てるための謎のルーティーンを告白!。『所さん!大変ですよ』街角ミステリー!? 道のド真ん中になぜか電柱。ありえない場所になぜかぽつんと立つ“放置電柱”。その背景を探る。誰もが目にする「電柱」の知られざる事情。『スーパープレゼンテーション』数学による愛の必勝法。
16年12月 2日 金曜
晴。
バナナ、鳥フライ、雑煮。買い物。読書『河合隼雄著作集第2期5』。『岸辺のヤービ』読了。シリーズに成るらしい。ムーミンを意識しているかな、と思う処もある。妖精とも生物とも付かぬ小さなクーイ族達の暮らしを描写しながら、温暖化などの環境問題を絡める。名前の付け方など、文化について詳しく書かれているのが面白い。唐揚、カレーライス。ビデオ。映画『X-MEN: ファイナル ディシジョン』。詰め込み過ぎ。ミュータントの少女が、葛藤の末能力を消す決断をするエピソードなど、じっくり描けば面白かっただろうに。が、最初から脚本は期待していない。肝心の特撮アクションがもう一つ面白くなかった。山場の一つである金門橋が千切れて宙に浮く場面もあんまり凄味を感じなかった。面白い着想の新しい超能力もなかったし。寧ろ、それほど金はかかっておらず、技術的にもさして高度ではないと想像される、女の子が次々と壁を透り抜けて走る場面が妙に面白かった。技術よりもイメージとアイデアだな、と思う。『タモリ倶楽部』足立区のとある公民館にある謎のスポーツ・サブティオの公式スタジアム!サブティオとはテーブル上のコマを指ではじきながらプレーするサッカーのようなゲームなのだが、実は毎年ワールドカップも行われる世界的なスポーツ。
16年12月 3日 土曜
晴。
バナナ、鳥フライ、雑煮。買い物。図書館。昼寝。読書『河合隼雄著作集第2期5』。『火の鳥10太陽編(上)』『同(下)』読了。宗教と権力の話。千年経っても同じ事遣っている、という物語だが、残念ながら未だに現実でも同じ事を遣っている。人間は歴史から何も学ばない。鶏唐揚。ビデオ。『世界一受けたい授業』2時間スペシャル。元アルカイダの人物が改心し特別授業!過激派組織の驚きの実態を語る▼鈴木大地スポーツ庁長官に密着!東京オリンピックに向けた鈴木プランとは?▼ドラマ「校閲ガール」石原さとみの仕事のモデルが楽しい国語の授業!地味でスゴイ校閲の仕事現場に潜入▼家庭でできるインフルエンザ3つの最新予防法!感染リスクを下げる「あいうべ〜体操」とは?▼フランス人は10着しか服を持たない第2弾!子どもが必ず手伝いをする魔法の言葉。子供には「○○を遣りなさい」と言わずに「どう遣るのか教えて呉れ」と言うと遣ってみせる、という話が面白かった。自尊心を擽られるのであろう。相変わらず健康の話が人気あるらしい。日本人は「健康ノイローゼ」という病気ではないかと思う。『美の巨人たち』サルバドール・ダリ「ダリ劇場美術館」。『探検バクモン』ねむの木学園・宮城まり子89歳に会いに行く。
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