毎日雨続き、じとじととして憂鬱になりがちなこの季節、しかし我が家の子供達は
相変わらず元気である。とくに8歳となった長女Eは毎日充実した生活を送ってい
る。ピアノと体操教室に通っている彼女、一週間のうち二日は、習い事で出掛ける
で、その他の平日は必ず、友達と約束してくる。「ただいま〜」と帰って来るなり、
電話が鳴る。宿題が終わる頃には、数人のお友達が玄関に、、、。
雨のなか、外で遊ばせるわけにもいかず、我が家の子供部屋は絶好のたまり場
となっている。すっかり私の手を離れ、友達と楽しそうに遊んでいるのは、
もっぱらピアノを囲んでの演奏。鉄琴やタンバリン、太鼓等々、楽器を広げては、
合奏している。

5歳になった次女Lも参加しての、
合奏練習で弾ける曲も、随分増えた
ようだ。、、、で、このところ、
リーダーシップをフルに発揮している
Eの提案でコンサートの運びとなった。
青空コンサート。
家の前の私道にキーボードを出して、シートを敷いて、かわいいコンサート会場
の出来上がり。子供から親まで、招待客は20名ばかり。立派なものである。
しかし、、、企画から練習まで全て子供だけでの演奏会、何とも不思議な
状態になってきた。キーボードの曲に合わせてフラフープをする子、ボールつきを
する子、挙げ句の果ては、楽器の回りをマラソンし続ける子。このアクロバティックな
子供達も立派な出演者らしい。あっけにとられているのも束の間、
「みなさん!立ってくださーい。」とのEの声に大人も子供も、全員立たされ、
「みんなで、歌いましょう。」と、チューリップを歌わされている。
「声が小さいですね〜、もう一回!」

と、少々コワイEの声に、大声で歌っ
ている大人達。
私道には人が溢れ、しかも「さいた
〜♪さいた〜♪」と声張り上げて、歌
い出した時には、さすがにご近所の
人も、ビックリ!出てきた。
数日後、コンサートの噂は、友人達
に広がっていて、
「今度やる時は、呼んでね。」
と、意外にも評判が良い。担任の先生にまで、「次回は招待してね」と言われ
気をよくしたE。現在、第二回コンサートに向けての、準備に夢中だ。人見知りの
激しいLまでが、今回はやる気満々なのである。メンバーも増え、練習中も
なかなかうまくいかなかったり、もめたりと、思うようにならない事もあるようだ。
しかし、私に相談することも無く、何とか頑張っている彼女は、本気だ。
「ママー今日、コンレンビだからね。」と、帰宅するなり言い出すE。「コンレン、ビ、?」
と、さっぱり分かっていない私に、「コンサートの練習日だから、コンレン日でしょう。」
と、なんでも縮めたがる最近の小学生には、ついていけない。
ともあれ、子供達だけで作り上げたコンサート。第二回はどうなるのか?楽しみ。
どんな形になったにせよ、当日は大きな拍手を送ってあげたいと思う。
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