ディズニー大好きの我が家、時間を見つけてはビデオを引っ張り出しては
何度も見ている。雨が続いた先日、ひさしぶりに”ピノキオ”を見た。
嘘をついて鼻が伸びてしまうピノキオを見て、怖くなったのは４歳になった
次女L。「ど、どうしてお鼻、長くなったの？」と、不安そう。
しかも鼻はどんどん伸びて、葉が出て、しまいには鳥の巣まで
出来てしまったのには心底びっくりしたようだ。
「１つ嘘をつくと、その嘘を隠すためにどんどん嘘をつくことになるんだね。
お鼻も嘘をつくたびに、伸びちゃうのね。」と私。すると、隣で黙って聞いていた
長女７歳になったEが突然泣き出した。「どうしたの？」と聞くと、「昨日、学校の
男の子に嘘ついちゃった、、、。」と、訳を話し始めた。聞くと、たわいない
かわいい嘘なのだが、、、、。小学生になり、ぐっと大人びてきたEだが、
彼女の良心は健在のようで安心した私。
、、、しかし、困ったことに最近、私自身
がすっかりピノキオなのである。
ようやく、朝ゴネる事無く幼稚園に
出掛けてくれるようになったL、、、、
なのだが、毎週木曜日の英語が
苦手のようで、前日の夜からメソメソ始まる。
何か手は無いかと考えて、かわいいピンクの
カラーゴムを買ってきた。
英語の日には「これはね、ママが魔法使いの
所へ行って”こわくない素”を
入れてもらったゴムなの。この魔法のゴムをして行けば
何も怖くないからね。」と、ペラペラ嘘を並べ送り出した。
帰って来たLは、「ママーこのゴムやっぱり魔法のゴムだった、ほんとにコワくなかったよ。」とニコニコ。
しかし、こんなトリックも３回まで。相変わらずグズグズ始まるL。
ある日「ママ、Lが幼稚園に行ってもずーっとバス停で待ってて。お家に帰ったり、お買い物に行ったりし
ないで、ここにずっといて。」とすごい注文をしてきた。
私もその場しのぎに「うん、分かった。」と軽く答えてしまったのが、いけなかった。
その日から毎日「今日もずっと待っててね。」
と必ず念をおされるように
「オーケー、まかせといて。」と
明るく答える私だが、、、。少々知恵が付いて
きたLのチェックは日に日に手厳しいものにな
ってきた。
帰って来て、いきなり
「なんで、図書館の本、新しくなっているの？
誰が借りてきたの？」ときた。
「あーそれねーあの、、、パパが会社の途中で借りて来て
くれたの。」と、声が裏返る私。
また「今日、OOちゃんのお母さんに会ってねー。」と話し始める私に、
「ママ、いつ会ったの？どこか出掛けたの？」とコワーイ顔のL.。
「あー、あれは今日じゃなかったかな～、、。」と慌てる私。
そして、、「ママ、朝とお洋服違うね。帽子もかぶってなかったのに、どうしてかぶってるの？」
「うーんとね、あの、、パパが持ってきてくれて、ここで着替えて、、、。」もう、
ピノキオもびっくりの嘘の連発に、長女Eも冷たい視線。
＜うそも方便＞とは言うけれど、何となく 後ろめたくなった私。
そんなある日、”今日は午前保育だし、
帰って来るまで３時間、本当に待って
いよう。”と覚悟を決めた。
しかし、、、ベンチも何も無いただの
歩道にじっと立っているのは以外とキツイ。道
行く人も何となく不審がっている
ような、、、足もつらくなってきて、、、３０分で
リタイア。”L、ごめんね。”と心の中で
つぶやきながら、家へ飛んで帰って、おまけに昼寝まで
してしまった私。
考えてみたら、子供を育てる上で随分嘘を
ついてきたな～と、つくづく感じる。
どうやら私の回りには、ジミニークリケットはいないようだ。
７月に入り、ようやく生活に慣れてきた様子のL。調子の良い朝は「ママ、今日は
お買い物、行ってきても良いよ。コーヒーでも飲んでてよ。」と言ってくれる事も、、。
きっと間もなく、このピノキオ生活も終わる時が来るだろう。
それまでは、汗ピッショリでも着替えず、じっと我慢の私なのである。、 |
