高知地方気象台長から後方支援のメール(2010年6月3日)
近藤純正様:
cc.気象庁観測部計画課長・川津拓幸様
室戸市に近藤先生の講演の件(後方支援として)、お願いしてきました。
6月1日、佐喜浜地域雨量観測所の管理委託をしている室戸市佐喜浜出張所に対する大阪管区
気象台長からの感謝状伝達のため、室戸市役所を訪問しました。その際、副市長に対応していただ
きました。
その際、近藤純正氏の講演会について伺ったところ、市長から講演会受託の指示を受けた副市長が、
生涯学習課長に日程・開催場所などの事務処理の指示を既に出し、動いているとの
ことでした。近藤純正氏が高知県出身であることや、私費を投じて観測環境の保全に取り組んで
いることもご存じでした。
そこで、私は、私も会ったことがある近藤純正氏について、以下のように紹介させていただき
ました。
「既にご高齢の方ですが、温暖化の証拠となる観測データの解析に精力的に取り組まれており、
特に、地面に近い大気(境界層)が専門なので、身近な温暖化について分かりやすく話していただけ
るでしょうとまず伝えました。また、継続した正しい観測が重要で、そのための観測環境の維持が
大切と説かれていることも話しました。
一方、気象庁も観測所の観測環境については、周辺部も含めて維持することが大切と認識しており、
氏の考え方と同じであること、気象庁が管理する国有地の外側(周辺部)については、地権者の協力
を得て立木の伐採などをし、観測環境の維持に務めていることを話しました。現在の室戸岬観測所は
(無人化したが、)良好な観測環境にあり、これを将来とも維持していくことが大切で、高知地方
気象台としても環境の変化を監視し、必要な対応をしていくこととしている旨を伝えました。」
なお、副市長は、「室戸市民は、海と関わって生活しているので海の気候には関心が高い。東風時
には南東側海岸で波が高く、西風時には土佐湾側で波が高くなるが南東側海岸では波がないなども
良く知っている。」と語っておられました。この言からすると、「温暖化による海の気候変化」
を講演の一部に加えていただくと一層聞いてもらえるのかなと思いました。よろしければご検討
ください。
・・・・(以下、省略)・・・・・。
高知地方気象台長・渡辺志伸