仙台管区気象台長に送ったメール(2010年5月17日)

仙台管区気象台長・藤村弘志様
cc.観測部計画課長・川津拓幸様、課長補佐・中代誠様
cc.秋田地方気象台次長・豊間根正志様(元宮古測候所長)
cc.東北大学教授・中沢高清様、教授・岩崎俊樹様、准教授・山崎剛様
cc.名古屋大学 教授・安成哲三様

要件:
来月6月2日~11日の期間のうち、ご都合のよい日に貴台を訪問し、ご相談したいことがあります。 ご相談の内容は、岩手県宮古市と青森県深浦町で市民講座「気候変動と私たちの暮らし」(仮題) を開催するに当たって具体的なご支援を賜りたいことです。

市民講座の目的は、(1)気候変動が私たちの暮らしに大きな影響を及ぼしてきた歴史を学ぶことと、 (2)東北地方では宮古と深浦には気候変動監視の重要な観測所があり、このことを住民に改めて 知っていただくことです。

住民の意識を高めることが気象庁観測所の環境を保全することに役立ちます。このご相談のために 仙台へ伺いたいので、ご都合をお聞かせいただければ幸甚です。・・・(中略)・・・

以下に参考事項を付記しておきます。

○気象庁本庁において5月13日に観測談話会を実施した:
新計画課長・川津拓幸様の取り計らいによって延期されていた観測談話会が予報部会議室で 開催していただきました。当日は長官ほか幹部の方々にもお目にかかることができ、また談話会 では満員になる盛況で質疑応答、意見交換をすることができました。談話会終了後、職員からいた だいたメールによれば、大きな刺激を受けたとのことでした。

○今後の近藤の活動に際しての気象庁からのご支援:
私が重要な気候観測所が設置されている地方に出かけて市民講座などの活動を行う際には、 計画課長・川津拓幸様ならびに課長補佐・中代誠様と連絡しますが、その準備計画は近藤が 行います。本メールはその準備のひとつであります。

○気象庁と近藤の立場の違い:
たとえば旧測候所(特別地域気象観測所)の敷地外に樹木が茂ってきたような場合、 気象庁としては、敷地外の樹木伐採について市町村に対して無理にお願いすることは難しいことが あります。一方、近藤の立場は、観測の邪魔になっている樹木を伐採することは地域における 防災上の利益につながり、地球温暖化監視上からも日本・世界に貢献できることを市民講座等で 訴えるものです。この活動は、私が各地で行っているものです。その成功例は岡山県津山にあり ます。津山市では市長はじめ住民の皆様からご理解・ご協力をいただきました。

○宮古と深浦の観測環境の近況:
宮古では無人化前の豊間根測候所長のとき、露場外の南東側民有地に成長していたクルミの 大木があったが、仙台管区気象台に相談されて、クルミの大木の所有者の許可も得て伐採された。 将来の環境は別として、現段階では観測環境に大きな問題はない。

深浦では、近藤がこれまで4回訪問し、役場と相談を重ね、邪魔になっていた樹木の伐採などが 行われ、環境はかなり改善されたが、あと一歩のところまできている。

○南大東島で気象台・村役場の共催で講演会があったこと:
私が南大東島を訪問した際にセミナーをやるかどうか南大東島地方気象台長(新里博美氏)に 尋ねたところ、村民も気象に関心があるということで、急きょ村役場と気象台の共催で 「気候講演会」を農民の仕事が終わる夜7~9時の時間帯に開催していただきました。私は 各地気象台訪問時に、原則として謝金等は頂かないでやっておりますので、そのお心遣いは 不要です。

近藤純正


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