津山市へのお礼の言葉(2010年2月15日)
いま、地球温暖化が国際問題になっています。しかし、その正しい実態はわかっていません。
私は、地球温暖化などを監視する観測所の現状を知る目的で、全国各地を見てまわりました。
3年前(2007年)になりますが、旧津山測候所の観測データに異常を見つけ、その原因として、
観測所の周辺に樹木が成長しているのではないかと推論し、岡山地方気象台に詳しいデータを添えて
問い合わせしたところ、樹木は観測の障害になっていないとの回答を得ました。
しかし、その年の5月14日に現地を訪ねてみると、観測所の周辺には成長した桜並木があり、一見して
観測の障害になっていることが分かりました。この桜のことを知るために、その翌日市役所に伺って
以来、皆様には全面的なご支援を賜りました。
本日から観測所周辺の環境整備作業が始まりましたが、環境整備が完了しますと、津山観測所は、
内陸では日本一の環境に恵まれた重要な地点となり、高い精度で地球温暖化など気候変化を観測・
監視していくことが可能になります。
これは市長はじめ津山市民のご理解ご協力によるものであります。ここに感謝し、心から御礼を
申し上げます。
平成22年(2010年)2月15日
近藤純正(東北大学名誉教授)