近藤裕昭の講演要旨
これからの境界層研究ー社会的要請に基づく研究の総合化(本格研究)ー
要旨
演者が現在までに関わってきている環境関連の諸問題、たとえば、炭素循環、
光化学大気汚染、都市温暖化対策、風力発電の立地評価などでは大気
境界層の研究成果を使用した数値モデルがよく使用されている。
また、大気境界層は大気の中でいちばん人間の生活圏に近いところであり、
人々の関心も高い。
このような社会的な関心や要請の高まりにもかかわらず、これらの数値
モデルの精度は要求されているレベルに比べて極めて低いと言わざるを
得ない。ここではこのような社会的要請に基づく目標を実現するために
どのようなことをしていくべきかについての私見を述べる。