11.近松圭子・伊藤正子絵手紙

これは近松圭子・伊藤正子著 「風景印スケッチ歩きの絵手紙」 (発行者:近松 繁)からの抜粋です。本書は平成20年9月20日に発行されたもので、 71ページからなり、絵手紙400点が含まれています。ここには400点の中から43 点を展示しました。 (展示: 2009年1月19日)

トップページへ 展示室案内へ

作品を無断でコピーすることは禁じられています。

内表紙

	     目 次
		風景印とは
		絵手紙の作品  
		 (1)「東京駅周辺」「神田・御茶ノ水」「浅草界隈」
		 (2)「横浜」
		 (3)「大船」「鎌倉」
		 (4)「金沢八景界隈」
		 (5)「平塚」「箱根」
		 (6)「真鶴」
		 (7)「絵手紙交換の仲間から」
		作者の紹介(本書の「はじめに」より)
		   近松圭子
		   伊藤正子
		本書の入手方法


風景印とは
郵便局・日本郵便の記念印の一種で普通の消印と異なり「とび色インク」で 押されます。形もさまざまですが大きさは直径36㍉円内に収まる様に デザインされます。 全国二万四千局の内約一万ヶ所に用意されており50円 以上の切手を貼り窓口で「風景印を押してください」とお願いすると、 その地域の名所や旧跡・特産品の絵が入った消印を丁寧に押してくれます。

ベテランの局員さんは位置を確認して切手面を汚さずに切手の端ぎりぎりの ところに風景印・日付印ともはっきり印字出来るよう一枚一枚手押しして くれます。その局独自の風景印の絵柄がその土地に行った記念の押印になり ます。 風景印の使用開始は一九三一年七月十日富士山局で始まりました。 ここに掲載したものは、絵手紙仲間から届いたものです。

なお、ご存知のように特定郵便局は、土曜・日曜・祭日は休業で、平日は 午後五時で業務を終了しますのでご注意下さい。

絵手紙の作品
(1)「東京駅周辺」「神田・御茶ノ水」「浅草界隈」
 からの抜粋
宮内庁内局の風景印は二重橋です。そして2007年7月に発行された切手の中に、 二重橋をあしらったものがありました。切手・風景印と二重橋の図柄に揃え ました。

絵を描いて宮内庁内局を探しましたが、なかなかわかりませんでした。調べて もらったら皇居桔梗門から入るとのことでしたが、そこには厳重な警備の人 がいて入れませんでした。後日、郵便で押印してもらいました。桔梗門の 絵に貼った切手は1976年11月に発行された、昭和天皇在位50周年切手の 万歳楽です。


19年10月2日 宮内庁内局 近松圭子

19年10月2日 宮内庁内局 伊藤正子


19年11月27日 神田局 近松圭子

19年11月27日 神田局 伊藤正子


19年11月27日 神田局 伊藤正子

19年11月27日 神田局 近松圭子



(2)「横浜」 からの抜粋
2007年10月16日横浜石川町・関内の郵便局めぐりをしました。平塚から 「横浜フリー切符」で行くと桜木町、関内、石川町は乗り降り自由で 「あかいくつ」バスも乗れます。


19年10月16日 横浜山下局 近松圭子

19年10月18日 横浜港局 近松圭子

19年10月16日 横浜住吉町局 近松圭子

19年10月16日 横浜太田町局 近松圭子

19年10月16日 横浜山下町局 伊藤正子

19年10月16日 横浜第2合同庁舎内局
 伊藤正子

19年10月12日 横浜ランドマークタワー局
 近松圭子

19年10月31日 神奈川シルクセンター内局
 近松圭子

19年10月11日 横浜桜木局 伊藤正子

19年10月11日 横浜シルクセンター内局
 伊藤正子


19年10月31日 横浜シルクセンター内局、横浜本牧局、横浜北方局、 横浜本牧本町局(五連スケッチ)
 渡辺啓子


19年11月6日 横浜本牧局 近松圭子

19年11月6日 横浜本牧局 伊藤正子



(3)「大船」「鎌倉」 からの抜粋
2007年9月13日江ノ電で鎌倉に行くことにしました。平塚駅からJR大船駅 まわりで鎌倉駅までと、江ノ電の鎌倉・藤沢間と、大船駅から湘南モノレール も乗れる切符が1,150円で発売されているので、それを使って行きました。


19年9月13日 大船局 近松圭子

19年9月13日 大船局 伊藤正子

19年9月13日 鎌倉稲村ヶ崎局 近松圭子

19年10月4日 鎌倉稲村ヶ崎局 伊藤正子



(4)「金沢八景界隈」 からの抜粋
2008年4月28日金沢八景に行きました。大船から新杉田へ、そこから シーサイドラインに乗って終点の金沢八景で降りました。初めての地です。 金沢区内には20局も郵便局があり、全て風景印があるそうです。


20年4月28日 横浜金沢八景局 近松圭子

19年4月28日 横浜金沢文庫局 近松圭子



(5)「平塚」「箱根」 からの抜粋
平塚には20局も郵便局がありますが、風景印のある局は、平塚局、平塚本宿 局、平塚富士見局、平塚西局の4局しかありません。富士山も見えるし、歴史の ある街で風景として描く場所はたくさんあるのに残念に思います。


19年10月11日 平塚本宿局 近松圭子

20年4月17日 平塚富士見局 伊藤正子

20年4月18日 箱根湯本局 伊藤正子

20年7月10日 箱根強羅局 近松圭子



(6)「真鶴」 からの抜粋
江戸芸かっぽれの仲間で湯河原に一泊旅行に行きました。湯河原の四季彩 ホテルの夜はかっぽれ踊りの練習をしましたが絵も描きました。


19年10月9日 神奈川吉浜局 櫻糀幸子

19年10月9日 神奈川岩局 近松圭子

19年10月9日 神奈川真鶴港局 中村幸子

19年10月9日 神奈川真鶴局 二宮圭子

19年10月9日 神奈川真鶴局 近松圭子

19年10月9日 神奈川真鶴局 渡辺啓子



(7)「絵手紙交換の仲間から」 からの抜粋
私達が風景印スケッチ絵手紙を始めたのをきっかけに時々風景印絵手紙が 送られてきます。嬉しい絵手紙です。


 和歌山本宮局 中西 由季子さん

 名古屋駅前局 垣谷 せい子さん

 南足柄局 森 百恵さん

 長野上高地局 山田 恵子さん

 広島東局 片岡 順子さん

 尾岱沼局 横沢 美代子さん

 (編集後記) 近松圭子

 (編集後記) 近松圭子



作者の紹介(本書の「はじめに」より)

<近松 圭子>
絵手紙と出会って二十年になります。 最初は花 果物 野菜等の身近な物を描いて言葉を添えて絵手紙の仲間との 交流を楽しんでいました。

もともと手紙を書くことが好きだったので、飽きずに続けていましたが風景は 難しく苦手でした。けれども五・六年絵手紙と関わっているうちに、 大勢の人との交流があり、展覧会もあったりして、スケッチをする機会も 多くなりました。

枚数を描いているうちに、少しずつ要領もわかり、楽しくなって来ました。 今は大好きになりました。

七年前、私と伊藤さんは、組織から離れ、落ち込んでいました。二〇〇一年 四月一日から絵手紙マラソンを始めよう、と声をかけました。最初は気乗り しなかった伊藤さんでしたが、近場の金目観音にスケッチに誘いました。 次は江ノ島です。お弁当を持って、外の空気にふれてスケッチをしていると、 心が解放され二人とも元気になって来ました。毎日届く絵手紙のエネルギー の力に、改めて感心しました。

絵手紙マラソンも、五〇〇日続き、その間二人でよくスケッチに出かけました。 その後二人で行ったオランダ・ベルギー・バリ・モンサンミッシェルへの旅 では、毎日嬉々として走って走ってスケッチしたことは一生忘れられない 思い出になりました。

今回の風景印スケッチは、郵便局探しとその図案に合った場所まで行き絵を 描くのですから、時間と体力とエネルギーは非常にかかります。でも情熱が あれば、エネルギーは湧いて来るものだと思いました。この一年で歩いた 距離は判りませんが、描いた枚数は一七〇枚で、殆ど伊藤さん宛てに出しま した。

一枚の絵を描くのに、二十分ぐらいで描きます。ゆっくり丁寧に描いていたら 先へ進めません。

全て自分流です。後で見てこう描けば良かったと、思う事もありますが、 その場で描いたのだからそれはそれで良しとします。同じ場所で描いても、 三人三様でそれぞれ違うから面白いです。

まだまだ、行っていない場所がたくさんあります、これからも続けていき たいと思います。

<伊藤正子>
私が絵てがみを始めて数年目の春、とても悲しい思いをして、絵てがみを 止めてしまおうと思った時期がありました。もんもんとしていた時近松さん が、とにかく一ヶ月絵てがみを続けよう、と後押しがありました。

続けられるかな~と思いながら、毎日届く手紙に義務感のように、返事を 出していましたが、二週間もすると不思議なことに意欲が湧いて来て、 一ヶ月が三ヶ月、そして一年が過ぎても続けたくて、とうとう絵てがみ 交換五〇〇日を達成しました。絵てがみを描く楽しさを、取り戻しスケッチも 大好きになっていきました。

あれから七年、その間近松さんとはスケッチ旅行をいっぱいしました。 一番の思い出は、フランスの旅です。その他沖縄宮古島・近江八幡・酒田 鶴岡・京都・軽井沢・清里そして東京ステーションホテルにも泊まりました。 又日帰りのバスツアーや鎌倉・江ノ島・藤沢遊行寺・横浜・東京水元公園等 いつも近松さんと一緒にスケッチして、楽しい時を過ごす事で心の安らぎを 得ています。

平成一九年八月風景印の話があった時、それは私にぴったりと思いました。

風景印を求めて郵便局を探し歩く、自分の足で歩いて、その土地のいい ところを自分の目と心で感じたままを描く。ハプニングあり、出会いあり、 感動あり、喜びあり、目の前の今を描く時が一番気持ちいい。風景印てくて く旅は、実に楽しく私にぴったりです。

私のスケッチは、自分の目に映った その時その場の気持ちの走り書きメモです。二十年五月私は還暦を迎えました。 この節目の年に、風景印スケッチの冊子が出来る事は夢のようです。自分の 足跡の確かな証ですもの。

近松さん、いつも後押しありがとう。あなたのおかげでステキな自分になれます。 ありがとう。ありがとう。近松さんのご主人さまのご協力に心から感謝し、 厚くお礼申し上げます。

本書の入手方法
近松圭子・伊藤正子著「風景印スケッチ歩きの絵手紙」は次の店で入手 できます。
(1)平塚郵便局前(南側の東西道路を挟んだ向い)の「画像&ギャラリーOCT オクト」(電話0463-34-1098)
(2)平塚銀座通り(国道1号線)の「タナカ カミテン」(電話0463-21-3548)

トップページへ 展示室案内へ