「はい、今度のは少し難しいかな。
　次の生き物のうち、仲間はずれはどれですか。
　あ.クジラ　い.イルカ　う.カモノハシ　え.オットセイ　お.ペンギン」
「ええーっ」
「あ.のクジラだと思うひとっ」
「…」
「い.のイルカだと思うひとっ」
「はーい」「はいっ」「ハーイ」
「桜井くん、どうして?」
「あのね、喋るから」
「喋んないよっ!」
「うーん、ちょとちゃうかなー。
　じゃあ、う.のカモノハシだと思う人は?」
「…」
「いないの?　カモノハシってね、ほ乳類なのに、ま、いっか。
　え.のオットセイは?」
「はい。ボールで遊ぶ」
「イルカも遊ぶじゃん。ナオ、水族館で見たことねーの?」
「そうね。違うわね。
　それでは。お.のペンギンだと思うひとっ」
「ハーイ!」゛゛
「正解。答えはペンギンでした。う.も怪しいけどね。
　あれ、奥居くん、手上げた?」
「上げてないよ、別に」
「どうして(惑)?」
「だって、みんな仲間だもん」
「んー、そっかあ(困)。でもひとつだけ選びなさいっていう
　そういうクイズだからなー。ひとつ選んで見てよ」
「言ってもいいの?」
「いいわよー(疑)、何?」
「…せんせー」
「えっ(凍)?」
「島倉せんせー」
「どうして(憤)?」
「仲間はずれいるって決めてるから」
「…(怒)」
「それにいくら話しあっても絶対ペンギンなんでしょ」


「ばーか、奥居、ばーか」