strangers in me
どこかが麻痺した
狂おしいほどの悔恨につけられた
乾ききった行為をなぞってみる
くぐもったメッセージに縮こまるたび
犯人は私ではないだろうか と
疑わずにはいられない
静かに滲み渡る おとなしいパニック
私が殺した過程を 誰かが
ことこまかに演繹し 描写する
そして 犯人は私に違いないのだ
私はまた
殺さなければ
ならない
誰を殺すのかはもう分かっている
それを思い巡らす必要はない
そうして安堵とともに訪れる
寂しさにも似た 睡魔 睡魔
どこかが麻痺した
Kuri, Kipple : 2004.02.25