みかかこ日記
2004年5月
らんぷシートはいい調子です。青鉛筆でも透けて見えるよ。
本格ミステリ大賞(本格ミステリクラブ主催)の小説部門、全部読み終わった!面白かった…けど、これからひとつを選ぶんだよね。自分の中では決まってるんだけど、毎回『本格のモノサシ』を問い直されているようで、それを文で表すのがちょっとやっかいと思う。ネタバレはできないし、と言うことは、作品から離れた部分で行った自問自答を、同じ掲載誌、同じ字数で、違う表現で書くってことだと思うから。
開票日=ジャーロ4コマ受渡日。今年も行きますか、開票。
次回のシンちゃんは、サスペリアミステリー7月号のふろく漫画『少年探偵2』になりそうです。今月下旬に発売予定の『ドアの向こう側』(双葉社・二階堂黎人)に収録されている『長く冷たい冬』のコミカライズ。今、下描き中。うかうかしてたら、冬の話を初夏に描く羽目になった。(自分のせいだが)
5/3はこっそりSCCに行きましたよ。萌えを買ってきました。恥ずかしくてミステリスペースには行けやしねえ(笑)
いつも何気なく通り過ぎていた、ちょっと古びた喫茶店兼レストラン。ふとショーウインドウのメニューを見たら、
『湯豆腐 260円』
ひとり用の湯豆腐の鍋が、見本に置いてあった。
ちなみに、向かいは豆腐屋。
『午後3時より、豆腐屋の作った豆腐ワッフル販売』
メニュー逆!! 冒険野郎な豆腐屋と、めんどくさがりな喫茶店。
そういえば、今年の冬は喘息が出なかった。鼻炎もなかったし。漢方が効いてるみたい。医者変えてよかった。
カウンタ見たら、もうすぐ15万HITですね。キリ番リクエストとかやったら、名のり出てくれる人いるのかな?
ここって、多分大人の人しか見てないからなあ。
掲示板ないですが、メールいただけたら、なんかします。と言っても、だいぶ先の話でしょうが。
版権絵でも、いいです。鋼練とか漫画の版権だと、ちょっと泣きますが。どうせ漫画なら自分の漫画リクエストして欲しいしね〜。ガンダムとかディズニーもダメですよ(^_^; 小説のイメージイラストなんかどうだろ?(版権絵っていうのかな?)仕事でやってることに近いけど。応相談。
2Fに喫茶室があるのでたびたび寄ってた、池袋西口にある和菓子の三原堂。乱歩ゆかりの店とは知らなかったよ。1Fの店内を見渡したら、東京創元社のエッセイから抜粋した一文を添えて、乱歩の写真が飾ってあった。乱歩の蔵っていうお菓子もある。通い始めて何年にもなるのになあ。
あわぜんざいがイイ。小さいところてんとセットになってるので、甘いものがちょっと苦手でも、大丈夫。今の時期だと、白玉ごおり。砂糖味のシンプルなシロップかけただけのかき氷に、白玉がいっぱい載ってるの。
池袋古書館の近くだから、気づいて行ってる人の方が多いと思うけど。以前には、たもかくもあった並び(笑)
ゆうべ15万のご報告いただきました。踏んでくださったのは、みうさん。ありがとうございました。
『弥生と陸と、その子供』のリクエストをいただきましたよ。わーい。どんな絵になるのか、自分でもどきどき。
弥生がさらにちびっこくなっているのは予想がつくけど、陸は一体どんな顔なのやら…
来年2005年、リアルタイプゼルダですってよ。>八木さん かっこええよー!
本格くん、ペン入れ中。
5/13(木)
本格くん、仕上げ。今日はこれから、この原稿もって公開開票に行ってきますよ。
八木さん、ゼルダのムービーの方見つけられた? 水の音!夕日!騎馬戦カコイー!最後のシーンのリンクにしびれましたで。
本格ミステリ大賞の公開開票に行ってきましたよ。
どっかに速報があるかも知れないけど、とりあえず書いておきます。
【小説部門】『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午)文藝春秋
【評論・研究部門】『水面の星座 水底の宝石』(千街晶之)光文社
得票数は次の通り。
【小説部門】
『赫い月照』(谺健二)講談社 10票
『くらのかみ』(小野不由美)講談社 6票
『七度狐』(大倉崇裕)東京創元社 2票
『スイス時計の謎』(有栖川有栖)講談社 16票
『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午)文藝春秋 24票
【評論・研究部門】
『越境する本格ミステリ』(小山正・日下三蔵)扶桑社 0票
『世界の果てのカレイドスコープ』(野崎六助)原書房 2票
『中国ミステリー探訪』(井波律子)NHK出版 8票
『ミステリイは誘う』(春日直樹)講談社 0票
『水面の星座 水底の宝石』(千街晶之)光文社 18票
5/14(金)
スーパーに行く途中、めちゃめちゃこじれてるらしい高校生のカップルを見かけた。
帰りに通りかかったときも、まだこじれていた。
路上に面した家の2階の窓から、Tシャツ姿の大学生らしきお兄ちゃんが顔を出して、ふたりに向けてラブソングを歌っていた。大声だった。その人の顔は、我孫子さんとうりふたつだった。
ねむくてねむくてねむくて。風邪薬で。寝てたら、「眠いよー」って叫んでる夢見ましたよ。ねむすぎ。
侍ジャイアンツの番場番の魔球が、『えびぞりハイジャンプ』だったか、『えびなげハイジャンプ』だったか思い出せなくて、悩んでいるこの2日間。
某Mさんの日記からリンクされていた『イラストメーカー』で、夫が似顔絵を作ってくれた。あまりに似ているんで貼ってみる。
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うちに猫はいないんですが(笑) 絵が苦手と言ってる人に限って、ツールをうまく使いこなしちゃうと、凄いことになることがよくわかる。他の友達のもヒソカに作っていたので、心当たりのあるお友達は、彼に「見たい」と申し出てみてください。 |
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ミズラモグラとドグラマグラは似てると思うがどうか。
故あって、戸籍を見た。
葛飾区生まれだった。知らなかった…
なんどか見てるはずなのに。
5/20(木)
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試しに描いてみた『弥生』 変わったような、変わってないような…。 結構、微妙…。 もうすこし練習してみるす。 怖いのは陸なんですけど。
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明日あたり、二階堂さんの『ドアの向こう側』が並びはじめるそうですよ。皆さんよろしく。
本人たちもすっかり忘れていた、婚姻届を出してきました(爆) もう何年放置してたんだか…
今更、役所で「おめでとうございます」って言われても、どうということはないなあ。ひとりで行ったし。しかも、台風近づいてるし。
「かもちゃんファンだったー」方からメールをいただいたんで、今日はかもちゃんを描いてみました。 >カスガさん メアド書いてくださってよかったんですよー。お返事出しましたのに〜。 掃門関、かもんぜき…。難しい苗字ですが、以前働いていた会社の名簿から拾った実在の苗字。 彼は…ずいぶん顔ちがいますね(^^;) 連載当時から「かもちゃんと加奈里は毎回顔がちがう!」とよく手紙をもらってましたが。相変わらずまつげを描くのが下手ですまんf^_^; |
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ちと、萌えについて考えてみました。この文章は、3日間かけて書きました。(おいおい)
ありていに言えば、今、『萌え』があるので、その気分を書き残しておこうかな、なんて思ったわけです。
年末まで、萌え無し状態でした。その頃、数多ある萌え考察の書物のうち2.3冊くらい完読しときゃあよかったと思ってます。
萌えの渦中にあると、当然ながら客観的な説明ができない。
自分が読んだ物と言えば、笠井(潔)さんの一部の文章くらいでしょうか。単純に笠井さんが萌えについてどう語るかそれを知りたかっただけなので、『萌え』感情自体に興味がなかった。
まさか、自分がこんなにおいしい状態になるとは。
ま、笠井さん以外の文章も、(本につけ雑誌につけネットにつけ)目にしてるとは思うので、ここ以降は、全体の印象からやや乱暴に書きます。
先入観だと、「萌えキャラには個性がない」「萌えキャラは、ガジェットの固まり(記号)である」とは、共通した概念じゃないかと思うんですが、それはあくまで「強烈な萌えがある人向けの後発のキャラ」かと。
例えば、よく引き合いに出されるエヴァの綾波。彼女以降に、「青髪(白髪)・無表情」の女の子キャラが、アニメ・ゲームで頻出したと。
綾波本体の情報があふれかえっているときには、綾波スキーたちは、綾波以外に目もくれないと思いますよ。でも、綾波本体の属性に食傷気味になってきたり(個人の問題)、綾波の情報が涸れてきたり(周囲の問題)すると、「綾波と似てるけど、ちょっと違うもの」に惹かれたり、間に合わせにしたりするわけですね。
その心の隙間にはいってくるのが、記号として用意された萌えキャラ。
強烈な個性を持ったキャラ、いわゆる女神の周りにちまちまと飛ぶ、女神の雛形のような天使たち。女神じゃないけど、似てるからいいかなあ、と思ってしまう。
アイドルとはお近づきにはなれないけど、うちの彼も結構そのアイドルに似てるのよ眼のあたりなんかほらね、みたいな。(多分思い過ごしですが)
違うかな?似たようなものだと思うんだけど。
なんの価値もないなーと思ってみていたものに、自分の萌え対象との共通点を見つけた途端、愛しくなってしまうことがある。だったら、初めから萌え対象に似せてあるものを、ぽこんと置かれたら、心が揺れるのも仕方ない。もともと、人間って、「間に合わせでも大丈夫」なようにできてるんじゃないかと思うし。至高のものなんか手に入らないんですから、大部分の人間にとっては。
「間に合わせのものに眼が行くなんて、邪な愛だ」と言われちゃうかも知れないけど、なかなかそうはいかないよ。目的対象にまっしぐらなんて、ストーカーじゃあるまいし。
だから、萌えキャラが、例えただの記号のように見えても、それは単純な記号ではないのです、多分。
萌えキーワードの向こうに、ひたむきだったキャラの姿を見たり、心打たれたエピソードを思い出したりして、キーワードが同じだってことで、もしかしたらあの感動の追体験ができるんじゃないかと、心の隅で期待しちゃう、ってことなんじゃないかと。
一方で、世の中には、ほんとうに記号で萌えられる人もいますが。「メガネ萌え」「制服萌え」と言ったあたりですね。この萌えをわたし個人が持ってないので、これは説明できない。ただ、このなにげない萌えが本来の萌えキャラと合体すると、また異様なパワーを発揮するので、侮れない。「メガネ萌えはないけど、好きキャラにメガネかけさせてみたら似合ったから、今はメガネスキーです」とかね。いいよねー。メガネ。インテリじゃないかな、と思ってたんだけど、メガネかけたらほんとうにインテリだったよ!属性の補強だよ。レベルがアップした。
こうなると、暴走。元キャラとどんどん関係がなくなってくることもしばしば。
パロディが爛熟期に入って、パラレルワールドストーリーが増えてくるあたりですね。男同士で結婚して子供が産まれちゃったり、バンドを結成してデビューしちゃったりすると、もう末期、とは夫の弁。なんでそんなこと知ってるんだ、あんたは。
『似たもの、でも、属性補強されたもの、でも、よくなってしまう』
これは、萌えてる人の特徴ではないかと思います。
単に「そのキャラが一番好き」程度な状態だと、冷静なので、まがい物を見ても「それは元のキャラと全然ちがうじゃない」ときちんと判断できる。
しかし、萌えのスイッチが一旦入ってしまうと、そんな判断ができない。
ちがうの、それはニセモノなんだから、落ち着いて自分、と言い聞かせても、ハアハア反応してしまう。
一言で言えば。
『萌えスイッチがはいると、自分自身にはいかんともしがたい』
ってことでしょうか。
萌えスイッチ。
これ重要。
萌えスイッチは、ところ構わずはいります。わたしの萌えキャラは『バテン・カイトス』の主人公のカラスですが、萌え急降下の時期、折悪しく世間は鳥インフルエンザウイルスの報道であふれかえっていました。
ええ、ニュースはそれ一色ですよ。「東京都ではカラスの一斉捕獲を検討し」
カラスですか!カラス捕っちゃいますか。そうですか!しかも野生のカラスなの?野生ですって、いやーん。ドキドキ!
ってなわけで、あの真っ黒な鳥の映るニュース画面にさえ、萌えてましたよ。
こんなタワケは自分ひとりかと思っていましたが、ファンサイトを見ると、そんな方ばっかりだったのです。もちろん、安心しましたとも!
しかし、共通項が一個もないと、いくら魅力的なキャラでも、スイッチがはいらなかったりします。友達は、鋼練のエドの『オートメイル』とカラスの片羽を補う『飛翔器』に共通項を見て、スイッチがはいりましたが、どうもわたしのスイッチはそこにはなかったらしく、エドを見ても、今んとこ何の気も起こりません。しかし、カラスと同じ青髪には簡単に反応します。ファイアーエンブレムの新作の主人公が青髪らしいと聞いただけで、なんかしらんが胸がときめきますよ!自分ではやれないゲームだけどね…(笑)
カラス情報が枯渇してきた今は(売れてない、らしい。面白いのに!萌えを別にしてもゲームシステム自体面白いのに!もう、関連グッズ売られる予定なんかないよ!(多分))もう、容易にはいりますよ、萌えスイッチ。前髪の流れがちょっと似てるくらいでもね。そこから覗く眼つきが悪かったりすると、また余計にね!
「好きなもの」があると、幸せですね。でも、それが「好き」じゃなく「萌え」だと、なんかとても忙しくなります。萌えスイッチや萌えアンテナは、体力のない人間には、ある意味毒です。
生命すり減らしてでも、アンテナの延びる方向に、這いずっていこうとしますから。
まあ、こんなことを書こうと思ったのには、ちょっときっかけがあったのですが、引用するにはエネルギーが足りないんで、今回はやめておきます。また次の機会に(笑)
上記で、これを書くきっかけを省いたですが、一部にいらぬご心配をおかけしたようで。
発端は、あるゲームノベライズ系の作家さんの日記です。萌え系小説の依頼が来て、「萌えとはなんぞや」と悩んでらっしゃったわけです。『萌えがない』方の苦悩が記してありました。それを読んで、「ああ、そうね。萌えのある今のわたしの状態って、貴重な体験だから、後日のために書き残して置いた方がいいよね」と思ったという、省くまでもないことだったんですが。横着しました。すみません(^^;)
で、リンク張ろうと思って、その方のサイトに確認に行ったら、今月の日記が全部飛んでました。いやはや。
5/25(火)
最近、ネームしながら下書きし、さらに下書きしながらペン入れをするという、プロにあるまじろな方法で仕事をしているのですが、『長く冷たい冬』のヒロイン・サユリちゃんのちょっとかわいいショットが描けたので、誰に頼まれるでもなく、ふぉとしょで彩色を始めました。こういうことしてるから、なおさら時間が足りなくなるんだ。
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まだ写真屋6.0ですよ。7.0が欲しいともさ。 壁紙は、チュンソフトのサイトからダウンロードしてきたHomeLandです。 |
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外交問題のニュースで、『事務レベル協議』という単語が、長いこと漢字と直結しなくて、テレビで耳にするたびに、「リンカーンくらいの時代に、ジムって名前のそこそこに仕事できる人物がいて、のちの時代になってもなにかというと『キミもジムレベルには仕事してくれないとなあ』とか引き合いに出されて、くさす材料になってきたんだ、きっとそうだ」と妄想してました。そんなのきっとわたしだけでしょうね。
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日雇い労働。講師のお仕事。 24P完成した学生の原稿見てた。事件もの。警察のホワイトボードに、アルファベットが縦に並んでる。 「ちょっと直したいとこがあるんで」と彼。「外国ものなのに、ホワイトボードの字、縦書きにしちゃったんですよ」 おお!そこ、つっこんでいいところだったのか!暗号かと思ったよ! 左は、解説書かせていただいた、二階堂さんのシンちゃん小説の書影です。 1)そういえば、全温度チアーって、どこに行ったんだろう。 2)おざなりとなおざりは、全然意味がちがうのに、ときどきどっちだかわからなくなる。 メールのお返事、ちょっと遅れてますが、お待ちくださいね! |
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5/28(金)
バテン・カイトスの布教がうまくいかないなあ。
だって、3人にしか成功してない(爆)
ミステリ好きの人にやって欲しいのよ。でも、ミステリ好きの人にやってって言うこと自体ネタバレなのよねこのゲーム!もう言っちゃうけどさ。半年間、ずっと書けなかったんだよね。この一言が。
だって、やってもらえる方が嬉しいし。背に腹は代えられないよね。
この日記読んだり、バテン部屋見たりして、興味持ってくれる人はいるんだけど、みんな二言目には「ゲームキューブ持ってない」だし、すごく悲しいよわたしは…
ゲームレビューの力がまったくないのはわかってるので、こうなったらもう他力本願で行こう、そうしよう。で。NINTENDO INSIDEのユーザーレビューにリンク張ったりします。
つけ足すと、「1周目と2周目の印象が、全く違うゲームになります」
そう言えば、歌野(晶午)さんが『葉桜の季節に君を想うということ』本格ミステリ大賞受賞後の記者会見で「初読と再読で、まったく違う話の読めるミステリを書きたかった」と答えていて、「うおう」と快哉を(こころの中で勝手に)叫びましたが、この一言が本格ミステリのサイトやジャーロに載るかどうかはわからないから、ここに書いておいたりする。
「バテン布教のために、キューブ貸し出したら?」と言われました。…無理です。うちのキューブ毎日動いてるんだもの。今は夫のメトロイド・ゼロ・ミッション。(アドバンスだけどね。ゲームボーイプレイヤーで動いてる)キューブ以外のゲーム、ほとんどやってないの…よそんちにGCがないってこと自体が信じられないのさ…
この赤貧芋を洗う(ん?)状態から抜け出したら、もう一台買うかな?誰かやってくれるお友達がいれば、貸すけど。そして、わたしと一緒に踊れ!まだ自分でもやりたいから、ソフトももう一本買わなきゃ。
5/30(日)
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陸です。多分一番変わってます。と、思う。 とりあえずカラスに似なくてよかった(笑)なんかタレ眼だなー。シンちゃんのお父さん描いてるからかな。 当時、身長185cm(?)とか、全然実感なくて描いてた。実は今も実感がない。 おとなしく、仕事中。でも、今日は暑いな。夕べは扇風機を回しながら寝ました。こないだまで肌寒かったのに、この変化はなんだ。 |
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