みかかこ日記
2003年5月上旬
5/1(木)〜5/5(月)
うちも5月いっぴからADSL。新しいもの導入には色々トラブルがあるもので、メールが取れなかったりNiftyが巡回できなかったり、あちら立てばこちら立たずと言う状況を、全て相棒が克服してくれた。ありがとう〜。で、これから日記をFTPするが、うまく行くでしょうか。どきどき。
わっ!!早っ!!
日付を遡るが、ジュンク堂池袋本店に行ってみた。野守美奈ちゃんの新刊が欲しかったのと、ミステリー漫画のコーナーを見るため。
美奈ちゃんの4/10新刊『凍える君をあたためる』は平積みだったよ。手書きをコピーしたPOPもあった。
これはシリーズの2冊目。難しいテーマを深く描きこんでいて、美奈ちゃんの真面目さが伝わってくる作品です。しみじみ感動するので、みなさん読んで見てくださいね。
ミステリー漫画のコーナーは、少年漫画と少女漫画のコミックスの間あたりの棚だったかな? シンちゃんのサイン本の追加は28日に送ったばかりだったので、在庫が切れてました。すみません。
またもや日付が前後するが、平沢進師匠のインタラクティブライブに行ってきた。前回のつくばに行けなかったので、数年ぶりになる。
メンバーは、あやべさん、松元霊子さん、うちの相棒。会場は芝公園のメルパルクホール。
『LIMBO-54』
会場前に必読する書をあらかじめ渡される。毎度のこと。今回のライブのあらましが書いてある。
(ここに引用しようとしたら、相棒に捨てられてしまっていた。にゃ---!!(怒!!))
うろ覚えで書くと、『世界の始まりには、そもそも216の見えない触れられないサインズと呼ばれ慈しまれる振動があった。しかし今やサインズの108が失われ、108のサインズしか残っていないこの星は『BLUE LIMBO』と化した。108のサインズを取り戻すため、ナノ重複を起こすことが、このライブの目的』なんである。
にょー!!!!
師匠〜!!
あらかじめ、予習させて!! できれば、『RPGツクール』かなんかで、世界観のゲームをつくっといて!!
ともあれ、メインのライブ。
師匠のライブは、すべてアミーガ(AMIGA)(ex.FAMIGA)で動いているのだが、これが出だしからトラブル。客席にいやーな予感が漂った。それはラストまで持ち越し、クライマックスで腑に落ちないエンドを迎えてしまった。画像が妙なところでお止まりになったのである。
アンコールまでのしばらくの間、会議が持たれ、エンディングのやり直し、という『恒例の』事態とあいなった。ところがこれがまた本番に輪をかけたカオス。師匠のMC「概ね、良し」を〆として、解散とあいなった。
個人的な感想は、師匠の歌声にハリがあったので、これでもう全くOK。
芝公園、とってもいいとこだった。散歩に最適。今度、晴れの日にでも遊びに行きたいな。
コミティア帰りの由香さんから電話をもらい、池袋でご飯。GWでどこも混んでいる。なので、またもや裏道の『台湾小調』
知っている話や知らない話やタブーな話をいろいろする(邪)
そして、拾ったばかりの子猫「くーちゃん」の画像も見せてもらう。ちいさ。声も聞けた。かぼそーい。
3時間半ねばって、店員のお姉ちゃんに「帰れ光線」を出されてしまった。ごめんね。
あやべさんの新刊『恐れに満ちた再会』を読む。いやそーに描いてますね。男性の上半身(笑)でも、ヒーロー役が今まで見たことのないワイルドなタイプだったので、興味深いぞ。
コミックスにはさまっていた宣伝チラシに『ハーレクイン・ヒーロー 好きな職業ベスト5』が載ってた。1位社長、2位弁護士、3位シーク…って、それ職業ですか?5位の王子様も、職業としてはどうかなあ。4位は医者だ。内3つは、ミステリの常連職業でもあるなあ。(シークも王子様も、殺人事件に巻き込むには、少々やっかい。国際問題になっちゃう)今回のあやべさんの漫画のヒーロー役は「頭取」だ。実生活で会ったことない職業のひとつだ。
七転八倒して、本格ミステリ大賞の投票用紙を書く。小説部門のみ。そして投函。漫画40P分の体力を使ったと思う。ともあれ、これで夢に出ることはなくなった。(出てました)
レビューの催促ももらっちゃった。いかんいかん。これからどんどん仕事モード。
Monkレビュー用のイラストの受け渡し。サスペリアW氏と打ち合わせ。次回の漫画は、霞流一さんの『スタント・バイ・ミー』(紅門シリーズ)です。
ただ、わたしの仕事は、ネームまで。作画は、うちのスーパーアシスタントえりちゃんにお願いしました。密かに進行していた企画とは、このことです。えりちゃんの描くキャラクターはとても魅力的なので、皆さんも是非見てくださいね〜。わたしも、できあがりがとっても楽しみなのです。
キャラ表の画像をアップしておきます。(えりちゃんのPNは、西田りえ、です)
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ドンキホーテの食品売り場をうろついていたら、変なカレーを発見。
『北海道の雄大な大地に生息するヒグマをカレーにしました。』
熊カレー。
相棒が一言「あいだが抜けてる」
同じ会社の別のカレーも置いてあった。
『流氷と供にやってくるアザラシをカレーにしました。』
アザラシカレー。
うん、出会いからカレーまで、いろいろあったことだろう。あったはずの、沢山のエピソードがごっそり抜けてる。
アザラシカレーがへこたれているのは、最後の1個だったから。買ったのは誰だ。(わしもだが)
みんな気になっているんだろう。
川で人気者のあの子のことが。
気になっている勢いで、つい手が出るんだろう。そして、買っちゃうんだろう。
みんな、その缶詰から、あの子のかわいい姿は出てこないよ。友達の肉だよ。(^_^;落ち着け!(>まず自分)
相棒は、もうひとつ、熊カレーを買った。楽しみに食べると言っている。
『本格くんと本の森』2回目の下書きを描く。
今更ながら、4月〜5月はじめに遊んだゲーム。『ゼルダの伝説神々のトライフォース&4つの剣』『メイド・イン・ワリオ』『ギフトピア』。
『ゼルダ』は、いつも相棒がやるのを見ていたので、自力で解くのは初めて。うひー難しかった〜。地図も覚えらんないし>自分。もー無理だと思ったよ。クリアできたときは信じられなかった。4つの剣は、2人プレイ、3人プレイを経験した。どうぶつの森系オフ会で3人プレイをしたとき、2人プレイでいかに相棒に温情を与えてもらっているのか実感した。下手すぎ(^_^;
『ギフトピア』は、今、2周目。やりこめばやりこむほど、面白い部分が出てきて、すごく好き。子供っぽい絵柄と思って、やっていない人がいたら、それは大損!バトルはないので、そういうの苦手な、まったり好きの初心者にもオススメ!1周目のイベントも、大人でないと本当のところはわからないだろう挿話があって、人間の一生のことなんか、しみじみと考えたよ。そして、エンディングを見終わったら、もう一度最初から始めて、寄り道を色々して欲しいな。もっと言うと、1周目では、本当のおもしろさの半分ぐらい!『風のタクト』みたいに、自動的に2周目がはじめられるモードがあれば、再プレイする人がもっと増えたんじゃないかって思う。
再プレイといえば、次に再挑戦したいのは、ずっと救出待ちしてた(我孫子さん…(^_^;)『風来のシレンGB2』。ゲーム系サイトで知り合ったまさとさんに、『鍛冶屋のかまど』から救出してもらったのだ。まさとさんは、シレン早解きで、チュンソフトからマムルのぬいぐるみをもらったという強者。わたしがゲームプレイヤーを買った目的のひとつは、シレンの続きをやることだったわけで、彼のおかげで準備万端…。になるはずだったのに、久しぶりに触ったシレン、むずかしすぎ!そして、わたし、持ち物多過ぎ!!!! 初期ロットなので、倉庫のバグもあり、下手な持ち物整理もできず… 一体どうしたらいいのだろうか(^^;;
6月は『どうぶつの森e+』『Mother1+2』が楽しみ。
縹トヲルさんのサイトがリニューアルされました。『諷謡花暦(ふうようはなごよみ)』とサイト名も変えてスタート。耽美だね。リンクの部屋からどうぞ。
『本格くん』、ペン入れと版分け。
明日は、本格ミステリ作家クラブの本格ミステリ大賞の公開開票日だ。体調がよかったら行くつもり。できあがり原稿持って。(爆)
内膜症の話を以前日記にも書いたけど、同世代の女性から「わたしもわたしも」と言う報告をもらって驚き。みんな患っているんだなあ。それなのに頑張っているんだなあ。偉いなあ。
投薬は終わったけど、副作用が抜けません。早く抜けろ〜。症状がのぼせと発汗なので、何が困るって、執筆中原稿用紙がぶよぶよになってしまうことなんだ!きー!(さる)
血管を広げる作用のあるカフェインはよくないかも、と考えて、カフェイン断ちをしているが、ノンカフェイン飲料って、少ないのね。
家ではハーブティ飲んでる。外食時の憩いは、ジョナサンのフレッシュハーブティ。すっきりとしてるし、香りもいいし。余所のお食事処でも、いろんなハーブティが置いてあったらいいのに。
友人のタカムラさんが、マレーシア旅行に行くらしい。裏「マレー鉄道」ツアーだって。いいなあ。螢の木、見るんだって。うっとり。うらやましー。一生に一度は見たいよね。螢の木。
『本格ミステリ作家クラブ』主催・第3回本格ミステリ大賞の小説部門と評論・研究部門の受賞作が決まりました。
小説部門『GOTH リストカット事件』乙一(角川書店)
評論・研究部門『探偵小説論序説』笠井潔(光文社)
得票数などの詳細は、もうじき本格ミステリ作家クラブのサイトで公開されると思います。
公開されましたね。
で、わたしは、昨日の日記にも書いたとおり、原稿持って開票に行った。
場所は、音羽の光文社ビル。
40人程度が見守る中、執行会議役員が、未開封の投票用紙のはいった金庫を開ける。1通ずつ、規定字数(200字以上400字以内)を確認しながら、事務局長の北村薫さんに手渡し。そして、作品名と投票者を読み上げる。
投票用紙を広げるかさかさした音と、北村さんの声だけが聞こえる会場…
ひゃー…緊張する…
わたしがこんだけ緊張しているんだから、候補者はいかばかりなものか。
通路を挟んだ隣に座っていた有栖川さんの、時計のベルトが切れる。
うー、緊張。
小説部門も評論・研究部門も全く予想がつかない。特に小説部門は、投票数が横一列になる瞬間がなんどもあって、「わからなくなってきました」はこんな時使う言葉なんだろうなあ、と朦朧と考える。
そこから、『GOTH リストカット事件』がくいっと票を延ばし、『オイディプス症候群』がじりじりと競る展開。
オイディプス15票、GOTH16票、の状態で、最後の1票が北村さんの手元にくる。
結局、他候補に1票投じられ、その数のまま確定票の確認がされ、受賞作決定となった。(4時40分頃)
北村さんから、読み上げられなかった無効票(字数オーバー)が、小説部門に1票あった旨、伝えられる。
開票にたちあったメンバーで、簡単な乾杯の後、別室で笠井さんの記者会見。(5時頃から)
都内のいずこかにいた乙さんの消息もわかり、彼も到着。すぐに記者会見。(6時少しまわった頃)
緊張の反動で、どうにも身体の自由がきかなくなったわたし(弱い)は乙さんの記者会見の途中で退散。相棒と池袋で落ち合って、夕飯を食べて帰る。
いずれジャーロとミステリ作家クラブのサイトに選評が公開されるが、わたしは『GOTH リストカット事件』に投票した。
『ガラクタ通りのステイン DVD Vol.1』(Happinest Pictures)。『ポピー・ザ・ぱフォーマー』を作った増田龍治監督の3Dアニメ。
ポピーほどの中毒性がないのが残念だが、『極楽鳥』は、傑作ですがな。何故放送禁止にするかな。
『クビキリサイクル』(西尾維新 講談社ノベルス)読了。うーんうーん。トリックはありやした。途中「わう。この文体にも慣れたぜ!楽勝楽勝!」と思ったが、下り坂も結構きつかったぜ。これはもう、個人的なデリカシーとか自分が信じるかっこよさとか、そういう拠り所を持っての感想しか言えないのである。これを好きな人も多いのもよくわかる。好きでしょう!それでいいでしょう!
本格だとか、本格じゃないとか、定義を考えながら、論じる必要はないんじゃないかな。読める人は楽しんで読めばいいし、読めない人は「トリックがあるなら頑張って…」なんて無理してまで読まなくていいよきっと。