建物(イガルカ)


 北極圏に位置するイガルカの町は凍土層の上に立っている。このあたりでは建物をふつうの方法で建てると表層の凍結・融解が繰り返されるうちに基礎が崩れて建物が傾いていまう。そのため基礎の柱を地中深く埋め込むとともに、生活による熱の伝わる床の部分が地表に接しないようにしている。右の写真の建物はまだ工事中で、最終的には基礎の部分は羽目板で覆われることになる。  (1999年8月撮影)
 そのあたりがいい加減だと建物はこのようになる。あるいはいい加減でなくても長い年月が経つとこうなるのかもしれない。









永久凍土博物館(イガルカ)


 イガルカの町で有名なのが永久凍土博物館。かつてここで低温に関する研究がされたらしいが、人工的に低温を実現する技術が発達して研究機関そのものは無くなったらしい。博物館では地下10mほどのところまでトンネルを掘って、そこへ参観者が入れるようにしてある。トンネルの壁面に霜がついているのは来場者の吐く息によるものであろう。  (1999年8月撮影)

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川の上の空



 船旅で船から眺めるのは岸の景色だけではない。空も水もいろいろに変化して旅人のこころを和ませる。上段の写真は川の上の空にならんだ雲。下段は、日没間際のエニセイにかかった大きな虹。  (1999年8月撮影)

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 さらに船のまわりを飛ぶ鳥達も旅仲間。鴎というのは海の鳥だとばかり思っていたが、海からかなり遠いところでもこうやって船を追ってくる。  (1999年8月撮影)


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ドゥヂンカ




 北極圏に位置して1年の半分が冬とかいうドゥヂンカでは、冬の風景が殺風景になるのを少しでも和らげようと建物の色に変化をつけているということだった。  (1999年8月撮影)

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