Toddler Penguin's Place >> 今月の言葉 >> 2013

いままでの言葉: 2013年

書名横にamazon.co.jphontoへのリンクがあります。amazonはアフィリエイトです。散財に御協力いただければ幸いです。

12月の言葉:「『ティル・オイレンシュピーゲル』の話のなかに、名前はでてこないけれども、明らかにブレーメンだと思われる町の話があるんです。オイレンシュピーゲルはそこにやってきて、十数日間泊まって、この町の人間のことは全部わかった。いろんなことがわかって、うんざりしちゃって、小石をいっぱい拾ってきて、道路にまいて歩いた。」 by 阿部謹也
from 網野善彦, 阿部謹也『対談 中世の再発見: 市・贈与・宴会』(Kindle版)(平凡社, 2012.1) [amazon | honto]
ちなみに、Kindle版とePub版で値段が違います。Chromeに電書サーチ機能拡張をインストール済み(除法の取得にタイムラグがあるようなので要注意)。この辺もケチ臭い(^^;
11月の言葉:「じゃあぼくたちは、先祖が本を燃やした理由を誤解していたわけだ」 by ヤム・ハーディ
from マイクル・コーニイ ; 山岸真訳.『パラークシの記憶』(河出書房新社, 2013.10) [amazon | honto]
10月の言葉:「どうにかしてこのしょっぱい仕事から僕を逃しなさいよ!」 by フォスフォフィライト
from 市川春子『宝石の国』1(講談社, 2013.7) [amazon | honto]
9月の言葉:「もちろん事実じゃない。神話だ。ぼくがこしらえたんだ。」 by ウォルター・カムストンの遺言に記されたチェスター・カムストンの言葉
from クリストファー・プリースト ; 古沢嘉通訳「ピケイ(2) たどられた道」『夢幻諸島から』(早川書房, 2013.8) [amazon | honto]
8月の言葉:「むしろ、こうした当たり前のコミュニケーションこそ「非日常」であり、最上のフィクションになっている可能性がある。」 by 岡本健
from 『n次創作観光 : アニメ聖地巡礼/コンテンツツーリズム/観光社会学の可能性』(NPO法人北海道冒険芸術出版, 2013.2) [amazon]
7月の言葉:「いまでは、ユーザーの音楽の趣味から、音楽以外の好みも予測できるようになってきました。」 by ジム・ルケーシー(The Echo Nest CEO)
from WIRED VOL.8 「Music of Our Times」 [amazon | honto]
6月の言葉:「貴殿がわが正体を一般読者にお洩らし被成し一事は甚だ迷惑に存居る次第に御座候、蓋し苟くも記録管理人たる拙者の職務に種々面白からぬ支障を招くのみか、委員会にて五月蝿き物議を醸し、火蛇は如何なる程度の法律的義務ありや、従って官吏として如何なる程度の誓約をなし得るものなりや、…」 by 王室記録管理人実は火蛇のリンドホルスト
from E.T.A.ホフマン ; 石川道夫訳「黄金宝壷」(東雅夫編『世界幻想文学大全 幻想小説神髄』(筑摩書房, 2012.12) [amazon | honto]
5月の言葉:—なぜ風味やアロマについて語る人がこれほど多いのでしょうか?「アロマや風味について語ることのほうが、詩的だと思っているからさ」by ジム・クラーク
from Jeff Potter著 ; 水原文訳『Cooking for Geeks : 料理の科学と実践レシピ』(オライリー・ジャパン, 2011.9.) [amazon | honto]
4月の言葉:「ちくと待てい 俺が頭か/聞いておらん」「え だって こないだ 真ん中 座ったじゃない」by おとよ&よいちー
from 平野耕太『ドリフターズ』2 第12幕 アクティブ・ハート (少年画報社, 2012.10.) [amazon | honto]
3月の言葉:「彼は最初のうちは驚きながら、それからだんだんと憤りを感じながら、自分の行為を平凡で市民的で日常的なものにまた戻してしまう熱心な試みを聞いたのである。」
from デュレンマット ; 増本浩子訳「故障 : まだ可能な物語」『失脚/巫女の死 : デュレンマット傑作選』(光文社, 2012.7.) [amazon | honto]
2月の言葉:「このとき同寺に伝来した他を圧する膨大な文書も消失したと思われ、後の中世史家は残念だ残念だといいながら、勉強する量が減ったことに内心ほっとしているとも言う。」
from 本郷和人『人物を読む日本中世史 : 頼朝から信長へ』(講談社, 2006.5.) [amazon | honto]
1月の言葉:「ただ腰掛けるのみにて、座敷にも上がらず、今時分、夜の長き時は、かえって伽の者となる故、好都合じゃ」 by 泉屋銀七の母・妙心
from 「小面の怪」『江戸奇談怪談集』 / 須永朝彦編訳. (筑摩書房, 2012.11) [amazon | honto]
今年の年賀状:蛇にまつわる縁起のよいお話も思い浮かばず。蛇→アダムとイブという連想でりんごにしました。聖書史学では違うらしいんですが。

rh7r-oosw@asahi-net.or.jp