いままでの言葉: 2007年
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- 12月の言葉:
「人類が月に立つ以前のことだ」
- from UEFAチャンピオンズリーグマガジン(2007-10-29?)
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- 誕生月にはどうしたって年齢を意識してしまいます。人の生まれ年を表現するのに,こういう(20世紀に想像していた)21世紀っぽい言い方があったか!
記憶で書いているので正確ではありませんが,日曜日の早朝,やんごとなきお宅のアルバムとセットという時間帯に放送している番組の中で流れたナレーションです。暴動まで起こってしまった例のS.S.ラツィオのキーパーバロッタが最年長出場記録を更新というニュースの中でした。元記事"Age no barrier for Ballotta"にはどこにもそんな文章は見つけられないんだけど。
- 結局,今年はサッカーの一年だったということで〆(^^;
- 11月の言葉:
「謎を出しておいて,その答えは半分しか出さない,そんなことは推理小説では許されない。これに反して,実人生では正解を出す義務は誰にもない。」
- from ディクスン・カー ; 岡照雄訳『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』「殺人愛好倶楽部会員のための序章」(東京創元社, 2007.3. 978-4-488-11826-6)
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- そして,推理小説だったらおいおい,なことが平気で起こるのが現実。だから,「人は現実よりもフィクションのほうを好む」というカー先生の結論に激しく同意。お気楽に生きてきても?お気楽だから?お気楽であるために?ルールを守ったフィクションは必要なのだ。
- 歴史推理ものは好きなんだけど,たらたら読んでいる上にすぐに他の本に浮気するので,まだ死体が発見されたところです。
- 10月の言葉:
「われらは夢みた。距離はいつも夢みさせる。」by 魂寄せられた者
- from 三島由紀夫「英霊の聲」(東雅夫編『三島由紀夫集 雛の宿』筑摩書房, 2007.9. 978-4-480-42361-1)
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- 今回はドイツサッカーねたではありません。いくら「今度はイタリア抜きでやろうな」な仲といってもね。ていうか世界征服したいなら,チームとして抜いちゃダメだし<おぃ。理想主義者と現実主義者,楽観主義と悲観主義が組んで失敗した希有な例っていうか,ビジネス書的に言うとチームになってなかったからダメだったんだろうって。
- さて,秋の新番組。『しゅごキャラ!』で主人公のあむちゃんが叫んでいるわけですよ。「こんなのあたしのキャラじゃないし〜っ!」と。“キャラ”という言葉が説明抜きで使われていることに感慨深いものがありますが,それはさておき,英霊たちもゴールデンウィークを4月からにしてくれた人にキャラでいて欲しかったと叫んでいると(オレは今,猛烈に怖いことを書いている気がしてきた(^^;)
- ま,特にお若い方の場合(あむちゃんは小学生),被って演じているキャラ,ほんとの自分は別と思うから辛い。だんだん大人になってくると(ここは汚れてくると,と読むもあり)“中の人”が複数いてそれはぜんぶ自分,と考えらるようになってだいぶ楽になり,あげくのはてに何人いることやらに…。えーっと,少なくとも5人はいるな。
- 9月の言葉:
「店員はただ,考えるまでもなく持てる限りを人に与え,喜ばれると驚くという,滅多にいない人種のひとりだったのだ」
- from ジョナサン・キャロル「秋物コレクション」(浅羽莢子訳『パニックの手』東京創元社, 2006.5. 4-488-54709-5)
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- こういう人に,私はなりたい……か,いまだによくわからない,もうすぐ永年勤続の者のです。なんで表彰なんかするんだろ。
- 昨年,ようやく文庫化されたジョナサン・キャロルの短篇集から。驚天動地のどんでん返しが特徴のこの人もかなり意地悪だと思います。
- 死病にかかった冴えない男が有り金を持ってニューヨークにでかけ……というこの短篇に驚異は何一つ起こっていないように見えて,実は奇跡が起こっているのではないか,少なくともおとぎ話であることは間違いないと確信していますが,はたして。
- 8月の言葉:「おお,光り輝く残酷なものよ,」by サー・ジー・ヴォヴォカ
- from ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア ; 浅倉久志訳 『輝くもの天より墜ち』(早川書房, 2007.7.) 978-4-15-011623-1
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- 今月はワールドコンだし,ということで久々SF<ぉぃ
- 『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』[amazon ]以来のティプトリーの新刊,しかも長編は初翻訳\(^^)/
いまさら言うことでもないのだけれど,ティプトリーはほんとうに凄い。まず舞台が魅力的な惑星上に限定されているのに星々の彼方まで広がる宇宙SFであり,なおかつフェアなミステリであり,立派なサスペンス。しかも,文庫本1冊できちんと完結している。保護と被保護,文明と原始?の問題については文化人類学者の娘ル=グィンより鋭い。そして,あなたのその感動さえ,仕組まれたものだとしたら?ほんとうに意地悪なおばあさんだ<めちゃくちゃ褒めてます。
- 7月の言葉:「ですから,勇気をお奮ひなさい!避けられないことを嘆いたり,恐れたりするのは子供らしい臆病未練でせう」 by マーガレット妃
- from シェイクスピア『ヘンリ−6世 第3部』第5幕第4場 ; 坪内逍遥訳『新修シェークスピヤ全集』12(中央公論社, 1934.8.)
- 時は薔薇戦争,テュークスベリーの戦いに臨んでの長セリフの結びの部分。敵は強大,味方は僅か,頼みのKingmaker ウォリック伯はすでに倒れたという状況にあっても,マーガレット王妃は負けません。
この場面に限らず,シェイクスピアの描くマーガレットさまはすごいです。愛人が殺されて悲しんでいるのを夫に皮肉られると「あなた,悲しむかわりに,きっとあの世へお供しますわ」と切り返します(こちらは筑摩書房版の小津次郎・武井ナヲエ訳)。ヨークの御代になっても登場して呪いを吐きまくり(もちろん,史実とは異なります)。
- この台詞,図書館屋の役得で1709年のRowe版(のファクシミリ版)を当たってみたら,"Why courage then, what cannot be avoided, 'T were childish weakness to lament or fear"臆病未練とは,さすが逍遥先生。
- 基本的に四角い枠のあるものにしか興味が持てないのだけれど*,あいにく地球は丸いし宇宙はたぶん無限。となれば,生きていくことを選んで生きている以上,こういう強さが必要かと。まあ,ここまでいっちゃうとはた迷惑だけど。
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*四角い枠のあるもの: 本,漫画,アニメ,特撮,絵画,建築(これは枠を作るもの,か)。サッカーにも枠はある(^^;
- 6月の言葉:「それはついに終末子が内在化されるにいたった年の出来事だった」by エンクルマ・フバルであり……
- ロバート・シェイ&ロバート・A.ウィルソン ; 小川隆訳『イルミナティ ; I . ピラミッドからのぞく目 ; 上』(集英社, 2007.5. ) 978-4-08-760528-0
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- 06/07ブンデスリーガも最後までもつれたあげくにシュツットガルトが優勝。気持ちにけりをつけるため(笑),馬鹿をさらしてみました。
- 今月の言葉はようやく翻訳された'70年代のカルト作品*"Illuminatus!"の冒頭の一節。
まだ手をつけたところなので,面白いのかわかりませんが,ちょうど睡眠導入平行読みで『キケロー書簡集』[amazon ],ジャン・ド・ジョワンヴィル『聖王ルイ』[amazon] と来たところなので,"人類はどんどん馬鹿になっている"感を深くしています(^^;
キケローは頭のいい人がついつい自分に都合良く考えてどつぼにはまっていく話で,ジョワンヴィルは頭の凝り固まった人が正義の名の下にどつぼにはまる話。救いはどちらもどこか醒めてるところかな。さて,バヴァリア黎明団と戦う人々は?
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*ようやく翻訳された: この小説の存在を知ったのは大学時代,たしか安田均さんの海外のボードゲームを紹介する「SFマガジン」の連載。確かアイテムとしてプロペラ付帽子があったような。といったどうでもいい記憶が瞬時に蘇るのは立派な老化だと思う(^^;
- 5月の言葉:「ここに,一人でいることを想像すると,ほとんど背すじが寒くなる。だがそれは,不思議に,誘惑的に,ぞくぞくさせる。」by カレル・チャペック
- 飯島周編訳『チェコスロヴァキアめぐり 』(筑摩書房, 2007.2. ) 978-4-480-42293-4
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- ブンデスリーガのシーズンも今月いっぱい。来月には正気に戻っているでしょう。それにしても楽隊……そんなに鮭につきあわなくても……薬屋がなにげに協力したのに……なんか最後はどたばたのあげくバイヤンが優勝しちゃうような気がしてきましたよ。
- ってこのページを見てくれる人には判らない話題は置いておいて。チャペックです。一度はいってみたいチェコ。百塔の街プラハ,ルドルフ2世,驚異の部屋,錬金術,ミュシャに遠きモルダウ,ボヘミア・グラス,小径を通すパス*。なんか混ざってますがステレオタイプな連想しか浮かんでこない。これは読んだことがあるのがネムツォヴァ『おばあさん』ヤン・ヴァイス『迷宮1000』以外はチャペックの『ながいながいお医者さんの話』『園芸家12ヶ月』『R.U.R. ロッサム万能ロボット会社』くらいだからかも。
引用はヂェメノフスカー・ドリナの地下洞窟についての「片足を地下に突っ込んで」から。この後,「ここに一人でいるなら,あそこのあの道のついていない穴をのぞき込んでやろう。ここに一人でいるなら,引き返しはせずに,前へ進みたい」と続きます。そう,この好奇心。なんだか遠くに行きたくなってくるチャペックの紀行文集でした。
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*小径を通す(チェスキー・ウルチカ): チェコ(現|元)代表はトマシュ・ロシツキ,ミラン・ヴァロシュ,パヴェル・ネドヴェド,ヤン・コレル,トマシュ・ウイファルシ,ズデネク・グリゲラ,マレク・ハインツ,率いるは銀髪の知将カレル・ブリュックネル監督。この人たちみんなではありませんが,EURO2008予選でドイツ代表にボコにされた後,ウイファルシのお誕生祝いを午前5時までやってサッカー協会から罰金をくらい,監督に呆れられたんだそうです。元気だ……。
- 4月の言葉:「ちゃんと働いているけれど,他人に迷惑をかけている人よりは,働かないでも,周囲に迷惑をかけない人のほうが,僕は良い状態だと思います。」by 森博嗣
- 『大学の話をしましょうか : 最高学府のデバイスとポテンシャル 』(中央公論新社, 2005.10) 4-12-150195-0
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- サッカー本は『ベンゲル・ノート』(幻冬舎, 2002.6.)[amazon | bk1]とサイモン・クーパー『サッカーの敵』(白水社, 2001.3.)[amazon | bk1]で打ち止め*。このままだとおたくとしてダメになっちゃいそうだから(^^;)
- で,人としてはとっくにダメになってるわけですが,とりあえず勤め続けているわけで,周囲に迷惑は……かけてるな。まぁ相対的に見てましなほう,と,同じ係のまじめに働いている人たちに思ってもらえればいいや。ってそれじゃまずいんだけど,急に自分は変えられないし。思わぬところに異動になって,けっこう弱気です。
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*打ち止め: 科学に歴史,コーチングと社会学。他に読むべきものもなさそうだし。なお,この手のサッカー本とかビジネス書とかお片づけ本(^^;;)は,家の蔵書構成上問題なので(っておぃ),すべて図書館で借りてます。ここのリンクから整理法本を買ってくださった方がいたので,かなり動揺してます(^^;
- 3月の言葉:"Halten Sie mich fuer verrueck, alten Sie mich fuer uebergeschnappt!" (狂ったのかと言ってくれ,気は確かかと言ってくれ!) von ヘルベルト・ツィンマーマン (Juli 4, 1954)
- aus ウルリッヒ・ヘッセ・リヒテンベルガー ; 秋吉香代子訳『ブンデスリーガ : ドイツサッカーの軌跡』(バジリコ, 2005.11. ) 4-901784-92-7
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- サッカー熱は続いていまして,ドイツ語もわからないのにDVD"Deutschland. Sommermaerchen"(WM2006 ドイツ代表のドキュメンタリー)をamazon.deから買うわ,ドイツ語の辞書持ってなかった,と「ドイツ・ワールドカップ便利帳」付『プリーマ独和辞典』[amazon | bk1]を買うわ……ほんと,こういう時はポチッとやってカードが切れる大人で良かったと思います<ぉぃ
- で,今度は歴史の勉強。ドイツ人ライターが英語で書き下ろした,VfBって何の略?といったところから,die Nationalmannschaftの冒険を縦糸に,悪のバイエルン帝国の興亡*(滅びてない)等々,秩序正しくもなければ堅実でもない,面白すぎてほんとうか?という全483ページ。もちろんドイツサッカーに取って「不都合な真実」は抜きですけどね。
ドイツ代表は尊大ではありません,ベッケンバウアーとかいますけどそれは普通ではないんですって,監督を入れて5人も存在してれば十分ですと申し上げたい。そういうキャラの立ちまくった人たちを見てきていたら「ドイツNo.1ミッドフィールダー」発言**なんて可愛いものだったんだろうなとか。
難点は半分あたりまで来てようやく,監督として知っている選手たちが出てくるという(^^;ま,ダイヤモンドサッカー?な,にわかですから***。
最後の「新たなる希望」の章(そういうタイトルではありません)が2002日韓ワールドッカップで,カーン,バラック,ノイヴィル,クローゼ,アルネ・フリードリッヒ,フリンクス,シュナイダーといった2006組が出てきます。この章がなかった初版(2002年5月。翻訳は2003年の新版による)はドイツサッカーのどん底で終わってたんでしょうね。
- 引用は「ベルンの奇蹟」と呼ばれている1954年ワールドッカップの決勝の実況アナウンス。ドイツの逆転ゴール直後にアナウンサーが叫んだもので,レコード化されてベストセラーになり,ある程度の年齢のファンなら暗唱できるんだそう。「前畑ガンバレ」みたいなものですね。敗戦国にはこういう語り継がれるスポーツの“伝説”が必要なのかもしれません****。
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※悪のバイエルン帝国の興亡: 判官贔屓は日本人だけじゃない。1999年チャンピオンズリーグ決勝(カンプ・ノウの{奇跡 | 悲劇}),ケルンのバーでは「ドイツ人は全員マンチェスター・ユナイテッドを応援し,イングランド人は全員バイエルンに声援を送っていた」のだそう。それから2002年ワールドカップ「第二に,この大会のドイツ代表には,強烈な性格であまり人気のない選手は一人しかいなかった。オリバー・カーンだ。彼は各方面から嫌われていた。それは基本的にバイエルン・ミュンヘンでプレーしていたからだが,ほとんど不健康の領域に達していた勝利への意欲も理由の一つだった」(@_@)
※※ドイツNo.1ミッドフィールダー: 2ちゃんねるでの通称が“自称”になったきっかけ。2002予選にずっと招集されなかったフリングスがインタビューで「オレはジダンではないが,現時点ではブンデスリーガで最高のMFだ」と言ったらしい。自業自得ですね。さっそく?呼ばれたKorea/Japanではアメリカ戦ハンド疑惑(まあ,これは貢献か)に韓国戦バラック2枚目のイエローとやらかしちゃったけど,2006で言っただけのことは証明できたと,贔屓目でなく思います。
※※※にわかですから: 返す返すも悔しいのは「恐ろしいほど攻撃的」と言われた,01/02シーズンのバイエル(バイヤー)・レバークーゼンを見ていないこと。準・三冠というのが泣かせるじゃないですか。ワールドカップ組に至っては準グランドスラムですからね。
※※※※スポーツの"伝説": フィンランドにも陸上でなんかあった筈。イタリアは……そういうメンタリティじゃないか(^^;
- 2月の言葉:「彼らは不可解にも,キックの位置から壁までの距離を測る能力を失っているのだ」
- from ケン・ブレイ『ビューティフル・ゲーム : 世界レベルのサッカーを科学する』(NHK出版, 2006.4.) 4-14-081112-9
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- これはイギリス流の皮肉。「サッカー選手は野球選手より利口そうに見える」というのはうちの親の暴言(^^;,
- 原題は"How to Score"というとっても即物的なもので,解説によると最終的な執筆動機はEURO2004*のイングランドvsポルトガルのPK戦(ベッカムとルイ・コスタが失敗した)で,その日に発表した「こうすればPK戦で勝てる!」を代表チームが誰も読んでなかった(か,信じなかった)ために敗退してしまったことだそう。そのPK必勝法っていうのは要するにキーパーがルール通りゴールラインにいれば手の届かないところ(なんとゴール全体の28%を占める)を目がけて蹴れ,ってだけ。それをポルトガル代表はポスティガ(意表をついた遅い真正面)以外は守っていたけど,イングランドはハーグリーヴズと,たぶん狙ったけど外したベッカムしか守ってなかったと。まあ,素人目にはリカルドの素手キャッチが勝利の鍵ですが。
- 2年周期のサッカー熱で,J-Sportsのブンデスリーガを週に1試合とハイライトとプレビューを見て,倉敷さんのFOOT!も時々見ている始末(倉敷さんは前振りで天使編やどろろを持ってくるしね)。後,ロシツキとフレブが移籍したのでアーセナルTVも時々…。<どうやら東欧系の賢げな顔**に弱いらしい。ブンデスではシュナイダーとフリングスのドイツ芋兄貴コンビ***なんだけど(^^;
まあ,キャラで見るにしても,理屈も知ってたほうが楽しいよね,ということでこの本を読んで正解でした。なんで,フリーキックのときカーンやヒルデブラントが壁に寄る方向を怒鳴っているのか,ファーポストにシュナイダーが立っていたりいなかったりするのはなぜか,フリーランニングが大切とはどういうことか,といった素朴な疑問が解けました。フォーメーションがだいたい決まっているわけとか,ゴールキーパーの飛び出しのタイミングとか,ゴールの80%は3本以下のパスから生まれるとか(だから小径を通すチェコ代表やアルゼンチン代表が記憶に残る),コーナーキックはそんなに怖くないとか(日本人には信じられませんが),歴史と統計と確率で説明されてます。
- そんなこんなで,ある程度見てから解説書を読むって意味があるのねと再認識した次第。とはいえ,「フリーキックが曲がるわけ」の力学的説明はちんぷんかんぷんでした(^^;
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※EURO2004: WOWOWでやってたんで,ほとんど一日一試合は見たダメな人です。イングランドのPKは見直しました。愛しのチェコ代表は事故みたいなゴールで準決勝敗退。
※※東欧系の賢げな顔:というわけで,“サッカーの王子様”はディズニーのポスターに起用されたベッカムではなく,エビ・スモラレク@ボルシア・ドルトムントだと言い切ってしまおう。お父さんはポーランドの英雄,名前はポルトガルの黒豹から,名門チームのユースで期待されて怪我して干されて大麻やって立ち直ってポーランド代表になってWMに出て,と完璧っす(^^;
※※※ドイツ芋兄貴コンビ: 2ちゃんふうに言うと,"薬屋のプレステ"と"楽隊の自称"。二人ともミッドフィールダーで,基本的には右サイド(チームの状況によっては1.5だったり左にいたり)と中盤の底(でも神出鬼没)。チームでもドイツ代表でも要の選手です。年齢的に,シュニックスを代表で見られるのは良くてEURO2008まで,ルッチャーは2010までやると本人は言ってるそうだけど厳しいかも。
- 1月の言葉:
「彼にとって虚構とは,おのれの人格という不愉快な現実からの必要な逃避であった。」
- from エリス・マコーマック「フーガ」(増田まもる訳『隠し部屋を査察して』(東京創元社, 2006.5) 4-488-50403-5
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- ゲーム脳じゃないですよ。「読書が与えてくれるよろこびに驚嘆するのも,これで一千回目になるだろうか。本に没頭して,登場人物や筋書きや言葉を楽しむのである」に続く一節。がっこの先生とか図書館員は,得てして読書の効用ばかり解くのだけれど,毒もあるってことを教えないと。ていうか,子どもは身体に悪い物が好きなんだし。
- うっとくる一節を,技巧自慢な掌編に持ってくる,エリス・マコーマックって嫌な作家だなぁ。<褒めてます,為念。
2007年もちゃんと願望充足させてくれるSFやファンタジーに出会えますように!
- 今年の年賀状(猪尽くし)の引用元です
- 『世界大博物図鑑』第5巻 哺乳類 / 北欧神話フレイの聖獣 / 猪が元でお亡くなりになった方々 / 猪の出現ポイント / アヴァルギンの歌 / エーベルバッハ少佐 / 『古事記』ヤマトタケル / 猪を乗り物とする神々 / F.ディレイニー『ケルト生きている神話』/ 猪肉の別名 / 猪の調理法 Constance B. Hieatt and Sharon Butler "Pleyn Delit : Medieval cookery for modern cooks" (University of Tronto Press, 1976)
rh7r-oosw@asahi-net.or.jp