広瀬川上流
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《広瀬川上流にある 鳳鳴四十八滝》
広瀬川は仙台市の中心を蛇行しながら流れている。
平成19年8月、市街地を流れる広瀬川の橋を巡ってみることにした。
たまたま一月ほど前、仙台に知られざる名瀑があるというので
帰省していた息子夫婦と車でいって撮ったのがこの写真。
広瀬川の源流はこれよりさらに先 作並温泉近くの関山あたりにあるという。
広瀬川の全長は45キロほどと言われ、大小合わせて30ほどの橋があるらしい。
私の橋めぐりのスタートは市街地にある牛越橋、ゴールは千代大橋である。
(牛越橋―澱橋―仲の瀬橋ー大橋―評定河原橋―御霊屋橋―愛宕大橋ー愛宕橋―宮沢橋―広瀬橋ー千代大橋)
橋めぐりと銘打っては見たが、ガイド的な要素は皆無で記事は個人の思い出に止まっている^^;;;;
牛越橋
う―
《牛越橋にて 下流》
広瀬川の流れが市街地に入っての初めの橋は牛越橋。
橋には昭和29年完成とある。
八幡町角五郎丁(写真左側)川を渡ると川内地区
牛越橋から澱橋の堤防は一キロほど。
河原は公園として整備され、ベンチもあって市民の憩いの場所となっている。
私たち家族がこの橋から徒歩で10分ほどの社宅に住んでいたのは
昭和47年から七年間、思い出も多い。
子供をつれてきて、河原でよく遊んだ。
その頃は川辺まで石原で平べったい石を投げては川面を滑らせて回数を競ったり、
夏休みの絵を描きにきたこともあった。
そうそ、漬物石に格好の石がゴロゴロしていたからもらってきたこともある^^;
この角五郎丁には子供のお友達がいて母親同士も仲良しだった。
四家族がお互いの家を訪ねあったものだがそれぞれに転勤して交流は途絶えてしまった。
ほとんどの建物が新しくなっているので、思い出と結びつかなくて戸惑った。
かと思うと細い近道を思い出したりして首尾よく通り抜けるとクイズを解いたような気分になったりする。
あっというまに澱橋だ。
澱橋
橋を渡ると右手に県立美術館
市街を背景にした
《澱橋から下流》
《澱橋付近の河原》
仲の瀬橋
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橋としての景観はない
《仲ノ瀬橋にて 上流》
澱橋を渡ると対岸は川内地区、美術館、広大な敷地の東北大学のある青葉山。
マイカーを持ったことのない我が家ではおにぎりを背負って子供達と
歩くことが多かった。
大橋あたりまでが我が家のナワバリで青葉城址まで一家で歩いたものだ。
仲の瀬橋もよく通った。
プールに行ったり、本好きな子になるように西公園にあった市立図書館に行く時に通った。
(さて、本好きになったでしょうか?^^)
当時は一般的な橋だったが今は下に川内トンネルが通る二層の構造になっている。
大橋
青い空と白い雲に誘われて延び延びになっていた橋めぐりに出かけた。
前回は牛越橋〜澱橋〜仲の瀬橋だった。
今日は大橋〜評定河原橋〜霊屋橋〜愛宕大橋〜愛宕橋まで。
大橋の近くの交番で道を訊ねる。
「大橋から評定河原橋まで広瀬川沿いに歩きたいのですが」
「道は途切れているから広い道路を通った方がいい」
おまわりさんは気が知れないという顔で近くて解り易い道をすすめる。
「道がないのですか」 ばあは粘る^^;;;
「いや・・・堤防はあるが・・・」道が込み入っていて説明がしづらいらしい。
「行けなかったら戻りますから・・・」お礼を言って橋の袂から堤防に降り立って
「わァ〜!」
おまわりさんに逆らった甲斐があったよ^^。
蔦の絡まるアーチ型の大橋とサラサラと音をなして流れる広瀬川と爽やかな風と。
街の中でこんな景色に出会えるなんて。
あのおまわりさんには見慣れた普通の景色になっているのだろうな〜
川からさほど離れることもなく、順調に五つの橋をめぐってきた。
広瀬川、仙台の街を蛇行しながら流れているこの川が人の気持ちに及ぼす恵みを思った。
《大橋で 広瀬川上流》
街に出かけたので散歩を兼ねて仙台市博物館まで歩くことにした。
博物館(三の丸跡)は青葉城址の上り口にある。
広瀬川にかかる大橋で足を止めて流れを覗いた。
川面は気温30度の陽に光っていた。
広瀬川の水質は、高度成長期の人口増加に伴う生活排水の流入により悪化したが
「広瀬川の清流を守る条例」の制定(1974年)などの市民の努力により現在では、
中心市街にありながら、名水百選にも選ばれている澄んだ流れだ。
鮎を釣る釣り人が上流に一人、下流に一人、
今は緑一色だが木々が多いので秋の彩りも綺麗な所だ。
日差しは強いが風は秋の気配、
葉っぱが色づいた頃又来ようね。
《大橋にて:広瀬川下流》
評定河原橋
― 2008/10/03
19:22
芋煮
― 2008/10/03
19:18
準備係が鍋の用意をしていた。
仙台の河原では珍しくない風景。
(遠慮して遠くから撮ったら小さくて様子が分からないネ^^;;;
霊屋橋
― 2008/10/03
19:20
《霊屋橋近くの瑞鳳殿参道の茶屋で郷土料理。》
*おくずかけ
(野菜あんかけうどんのようなもの。お盆などに作る精進料理)
・大根 ・レンコン・サトイモ・なす ・豆麩 ・いんげん ・牛蒡
・ニンジン ・椎茸 ・白石うーん
ゆったりとしたいい時間を過ごせた。
木々の色づく頃又歩いて見たい。
因みに今日の歩き歩数は17,674歩。
愛宕大橋(遠くに見えるかな^^;;)
霊屋橋から愛宕大橋へむかう。遠くに見えるのが愛宕大橋。
この辺りから川幅が広くなりゆったりとした流れが、水も澄んでいる。
《愛宕大橋橋脚から愛宕橋を見る》
お天気がいいので家事に目をつぶって愛宕大橋〜愛宕橋〜宮沢橋〜広瀬橋を歩いてきた。(12,152歩)
宮沢橋
― 2008/11/06
21:27
宮沢橋は河原町にある。
河原町は夫との暮らしを始めたところだ。
床屋さんの裏の六畳一間の間借りだった。
岸辺で川面を眺めながらお茶を飲んでいてふと思った。
行って見よう!
家並みも道路も変わっていたが同じ名前の理容室を見つけた。
さすがにお店に入る勇気はなくて どうしたものかとぼんやり立っていた。
横断歩道の方を見るとピンクの洋服を着た女性が信号を待っている。
あれッ?おくさん?
いや、もう40年以上も経って80歳は越えているはず。あんなに若くはない。
近づくと顔も昔のままの奥さんだった@@!
こちらのこともすぐ思い出してもらえて 〇男に会ってとお店に入れられ
◎子も近くに住んでいるからとそちらのお家まで案内してくれて
当時小学生だった◎子ちゃんが五十代の立派な女性になっていた。
ご主人は7年前になくなったがビルを遺してくれたのでその三階に住んでいる。
気を使うことはないからコーヒーでも入れるからと何度も勧めてくれた。
昔とちっとも変わらない。
昔、田舎の井の中から都会に出て知らない人ばかりの中で始めた暮らし。
大家さんの前を通るたびに「××ちゃん、上がってお茶飲んでいがいん」と親切に誘ってくれた。
声を掛けてもらうのはありがたかったが生粋の仙台ことばが分からなくて緊張したっけ。
おくさんはともかく子供達も懐かしんでくれたのは意外だった。
小学生の二人は夫が仕事から帰るのを待っていて「おんちゃん、おんちゃん」と慕って
夫も喜んで二人を連れて川原へ遊びに行ったものだ。
(折角帰宅した夫がすぐ出て行くので、こちらはいささか複雑な心境ではあった ^^;;;)
たった半年で次の転勤地へ移ってしまったのに
長く付き合った人に会ったように懐かしく嬉しい気持ちになった。
きっと奥さんの人柄によるのだろう。
気持ちを一杯に前に出してこちらを受けてくださるから。
80歳を越えてもあんなに若くいられるのは人に親しむ明るさがあるからだろう。
郡山堰 ― 2008/11/06
21:19
宮沢橋と広瀬橋の中間あたりに郡山堰がある。
プロのカメラマン風の若者が堰を撮っていた。
きらめく川面とせき止められた流れが綺麗だったので私もカメラを出した。
「カメラが趣味ですか」・・モジモジ・・・
なんてことから、なぜかモデルを頼まれてしまった。
アハハ・・モチ後姿です。
なかなかOKが出ない。
ギャラは貰えなかったが何気なく眺めていた流れの中に鮭が遡上しているのだという。
言われて見るとしぶきが頻繁に上がる。
両側の魚道は鮭のために作られているのだが鮭は折角作った魚道を遡上しないそうだ。
若者は何処かの研究機関の依頼で鮭の遡上状態を観察に来ているらしかった。
て、ことで残念ながらモデルになったe−ばあが何かにデビューてなことはありません。
郡山堰
― 2008/11/06
21:17
遡上する鮭
広瀬橋
― 2009/08/26
20:01
長く中断していた橋めぐりに出かけた。
広瀬橋が出発点。
初めて歩く、広い河川敷の遊歩道の景色は何もかもが新鮮で心にしみる。
川のあちこちには釣り人が
バスが通っているのが広瀬橋、その奥の赤い橋は宮沢橋。
こちらは一網打尽を狙ってか、一回に10匹は獲れていた。
叢には野の花が残っていて、早くも秋の虫の声がした。
土手の上を若者の一団が平行して歩いている。
明るい話し声と、時折笑いが混じる。
次の千代橋に平行して作られている水道橋のアーチが見えてきた。
千代橋
― 2009/08/26
20:45
《泉区と名取を結ぶバイパスの千代橋》
千代橋は広瀬川に架かる最後の橋である。
この橋の下を通る流れは程なく名取川に飲み込まれ海へと運ばれる。
千代橋を過ぎると広瀬川の流れも音も聞こえない。自然一杯の草原が続くばかり。
なんだか北海道に来たみたいだな〜^^;
ちょっとだけ郊外に出て北海道にいる気分、他人は滑稽に思うかもしれないが
そんな気持ちになれる自分が案外好きなのだ^^;;;
一面のねぎ畑
水門があって小さな橋の上に自転車の男性がいた。
「この川はなんという川ですか」
「そこを流れているのは名取川」
あれ?通り越してしまった^^;;
「向こう岸には渡れませんか」
「自分は渡った事はないがあの水道橋を渡っている人を見たことはある。」
「おお!」
引き返して土手の上から見たら海へ向かう広瀬川と合流した名取川が小さく光って見えた。
おまけ・・水道橋
― 2009/08/26
20:52
《横から見るとこんな感じ》
橋めぐりの〆は水道橋。
太いパイプが二本。釜房湖から仙台東部の工業地域に水を運んでいる大導水道橋である。
かなり急な階段の前の金網のゲートは開放されている。
長さ300メートル余り。
なんだか秘密基地にいる子供のような気分も少しして誰も通らない高い橋の上を歩いた。
眺望もいい。緑の線は東北自動車道の架橋。
広瀬川の頭(源流は作並)としっぽ(閖上)を除いて真ん中だけだが橋めぐりは一先ず終わる。