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三菱・ジープ
現在は四輪駆動車の全盛時代ですが昭和30年代は四輪駆動車殆どがは官公庁用でマイカーとして持っている人はあまりいすかったと思います。当時の四輪駆動車といえば三菱のジープ、トヨタのランドクルーダー、日産のニッサンパトロール等でした。その後スズキのジムニーをはじめ色々な四輪駆動車が発売され現在に到っています。ジープは防衛庁への納入続けていましたが1996年納入の停止が決定され2001年に生産を終了しています。
昭和27年9月 | ウイリス社とジープに関する技術援助および販売契約を締結 |
昭和31年7月 | 国産ジープJ3型生産開始 |
昭和36年2月 | ディーゼルエンジン搭載J3RD生産開始 |
価格の資料が残っていないのですがかなり高くて1,000,000円前後ではなかったかと思います。
昭和36年(1961)度のジープの生産台数は 9,106台となっています
以下に昭和36年(1961) 型三菱・ジーブCJ3B-J3型をカタログより紹介させていただきます。
三 菱 Jeep の 特 長
力が強いこと★ | エンジンは4気筒F頭型70馬力で,250kgの積荷をして35度の坂を登ります。 |
★ | 自重1,056kgに対する70馬力の比率は異例のもので,このためにジープは強力なのです。 |
★ | 高速と低速の2段変速ができる4輪駆動装置により,車輪空転を防ぎ,どんな悪路でも 走ります。 |
★ | 全部スチール製のため,他車と比較できないほど頑丈です。 |
★ | 丈夫なK型フレーム・クロス・メンバーを取付けてあります。 |
★ | スプリングは普通はライト・スプリングですが,ヘビー・スプリングにすれば更に項丈です。 |
★ | トランスミッションのスキッド・プレートは悪路の作業でトランスミッションをこわさないようにしてあります。 |
★ | 悪天候に耐える装備品を持ち,常に内部の水洗ができます。 |
★ | 丈夫ですから修理費はごく少くてすみます。 |
★ | 燃料消費率はリッター当り10キロですから,燃料の食わない車と言ってよいでしょう。 |
★ | 用途が広く,耐久力た富んでいますし,どんな酷使にも耐えます。 |
★ | 万能車ですから,季節外れだとか,休止期間というものはありません。 |
★ | 重心が低いから,傾斜面を走っても,急にブレーキをかけても,横や後に転覆することはありません。 |
★ | ブレーキ・ライニングは特に軽く効率のよい材質を用いています。 |
★ | ウインド・シールドは必要な場合には,前に折畳むことができます。 |
★ | 視界がひろく、しかも前方の足もとまで見通しがききます。 |
★ | トラックとしても250kgの積載量を持ち,もっと積みたければ250トン積のトレーラー を利用できます。 |
★ | 動力取出装置により・プーリー,ベルト,ギヤ等を設けて,動力を取出し附属機械を稼 動させます。 |
★ | ウインチは2トン半の重荷けん引力を持っています。 |
★ | ガバナーによって,1分時1,000廻転から2,600回転の9段エンジン・スピードが得られます。 |
★ | ハイドロリック・リフトを取付けて,いろいろな機械を操作し,トラクターとして活躍します。 |
★ | コンプレッサー、電弧熔接機、発電機等を搭載していろいろな仕事に応用できます。 |
★ | けん引に推進に利用されます。 |
頑丈なシャシー
運転席は進行に向かつて左側にあり,ステアリングをはさんで,クラッチとブレーキのベタルがあります。3本のレバーは長い方から順に,トランスミッション変速レバー,前輪駆動変速レバー,アンダー・ドライブ用レバーです。
@トランスミ ッションのレバーAB共にトランスファ・ケースのレバーでAは前輪駆動レバ一でBは更に「高速」「中立」「低速」の変速が得られます。
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主な仕様書
全 長 |
3,388 mm |
エンジン形式 |
水冷直列4気筒F頭式 |
全 高 |
1,895 mm |
総排気量 |
2199 cc |
全 巾 |
1,667 mm |
圧 縮 比 |
6,9 : 1 |
車両重量 |
1,056 kg |
最高出力 |
76PS/4000 rpm |
最高速度 |
95 km/h |
最大トルク |
15kgm/2400 rpm |