くろがね・ベビー 

戦前から自動車を生産していた日本内燃機(株)が昭和32年にオオタ自動車と合併して日本自動車工業が発足しました。 昭和34年6月に社名を東急くろがね工業と変更して軽四輪から2トン車まで生産していましたが昭和36年に会社更生法を申請して生産を中止しています。

      昭和34年4月 くろがね・ベビー 発売
      昭和36年1月 くろがね・ベビー 生産中止
    当時の価格は  くろがね・ベビー  標準車が 298,000円
                コマーシャル 幌付が 305,000円
                         ライトバンが 340,000円 となっています
昭和35年度のくろがねベビーの生産台数は16,497台となっています 

以下に昭和35年(1960)型くろがね・ベビーをカタログより紹介させていただきます

くろがねベビーは軽四輪トラック中最も荷台が広く、しかも水冷2気筒4サイクル18馬力の強力エンジンを搭載していますので、 軽トラックとは思われない経済性、実用性を備えております。ご使用になる皆様のお仕事に応じた4つのタイプを用意して居りますので御商売に適した車をお選び下さい。

5つの特長
        ★ 軽免許で乗れる安定のよいベビー
        ★ 運転し易く、どこでも機動力を発揮するベビー
        ★ 積み卸しの楽な350キロ積のベビー
        ★ 水冷2気筒4サイクル、18馬力の信糎できるエンジン
        ★ 価格も維持費も非常こ経済的なベビー

広い運転席

ゆったりしたルーム、ソフトなシート見通しのすばらしいワイドウインドー優美でみやすいメーターパネル感触のよい軽いハンドル…………は乗用車並です


乗用と運搬を兼ねた用途の広い乗貨兼用車で、リヤシートの操作により、2人乗りの時は250キロ、4人乗りの時には150キロの荷物が楽に積めます。

★荷台の安全 リヤーエンジンですから、荷物は前後輪中間の最良の位置に積めますので、ショックが少く荷傷みが全くありません。
★水冷2気筒エンジン 水冷2気筒。最高出力18は馬力360ccエンジンは、強力で耐久力がありますので登坂、悪路走行などにも全く無理がなく、安心して運転が楽しめます。又エンジンの点検整備が非常に簡単です。
★4輪独立懸架装置 前輪は横置半楕円型リーフスプリング、後輪はコイルスプリングによる4輪独立懸架装置になっておりますから乗心地は満点です。

その他の画像は下記にてご覧ください

    詳しい仕様書   キャンバスワゴン

    コマーシャル   キャリヤー

主な仕様書

全    長

2,995 mm

エンジン:形 式

WE水冷4サイクル

全    高

1,645 mm

総排気量

356 cc

全    巾

1,280 mm

内径×行程

62 mm × 59 mm

車両重量

480 kg

最高出力

18 PS/4,500 rpm

最高速度

65 km/h

最大トルク

3,3 kgm/3,400 rpm