トヨペット・クラウン 

昭和30年(1955)にトヨタ自動車が本格的な乗用車として発売したのが初代のクラウンです。その後もマイナーチェンジを繰り返しながら昭和37年にフルモデルチェンジされるまで8年間にわたり生産されました。その後もクラウンはモデルチェンジを繰り返しながらトヨタ自動車の主力車種として現在に至っています

         昭和30年1月 クラウン発売 1500 CC 48馬力
         昭和33年4月 エンジンが58馬力にパワーアップ
         昭和35年10月 エンジンが 1900 CCに
         昭和36年10月 観音開のクラウンの最終モデル発売
         当時の価格は 1900 デラックス が  989,000円
                 トヨグライド付 が 1,089,000円
                       スタンダード が  790,000円 となっています

昭和37年度のクラウンの生産台数は 28,065台となっています

以下に昭和37(1962)年型クラウン デラックスをカタログより紹介させていただきます

豪華な装備に高出力エンジンを搭載した最高級4ドア・サルーン

トヨペット1900デラックスは、高性能1900cc90馬力エンジンを搭載した最高級4ドア・サルーンです。強力なエンジンによる出足と加速はすばらしく、最高時速は140キロに達します。

1900ccのデラックスなサルーン

クラウン・デラックスの共通のボデー・シェルを使用しているため外観はほとんど同じですが、アクセサリーはさらに一段と豪華なものとされています。とくに、ラジエーター・グリル中央には『王冠』の紋章が金色にさんぜんと輝きおのずから王者の風格をただよわせています。

室内はスーパー・ハイクラス

より豪華により美しくの乗用車にふさわしい気品と豪華さを備え、加えて、細部にわたってあますところなく重厚な陰影がちりばめられています。深々と身を沈めるゆったりしたシート、ソフトなタッチの絨たんから、リモート・コントロールのできるラジオやカーヒーターなどまですべて最高の材質を国際センスでデザインしたかずかずの調度類は、まさに圧巻です。トヨペット・クラウン・1900デラックスこそ、世界のトップ・レベルに伍して、日本の乗用車の中で最も完備されたサルーンと申せましょう。ご希望により、特製のカークーラーも取付けられます。

全く新しいデザインの計器盤です。運転席正面にコンビネーション・メーター ダッシュ・ボードの中央にラジオ、時計があり、その間に各種のプッシュ・ボタン式のスイッチが配置されています。スイッチは一段押して作動し、さらに深く押すと元の位置に戻ります。計器盤は上方を柔らかなパッドでおおってあり径の大きなツースポークのコーン型ステアリング・ハンドルとあいまって、万一の場合の安全性も十分です。スピードメーターは指針がラジオのダイヤルのように横に動き、夜間は全体が緑色に輝きます。その下部には燃料計、温度計があり、それらの間に各種のパイロットランプがはいちされたいます。

その他の画像は下記にてご覧ください

 詳しい仕様書  マスターライン1900

 エンジン  1500スタンダード

主な仕様書

全   長 4,410 mm エンジン形式 4気筒直列頭上弁式
全   高 1,530 mm

総排気量

1,897  cc

全   巾

1,695 mm

圧 縮 比

8,0 :  1

車両重量

1265  kg

最高出力

90HP/5000 rpm

最高速度

140 km/h

最大トルク

14,5kgm/3400 rpm