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戦前からディーゼルエンジンのトラックを開発していた東京自動車工業が昭和24年に社名をいすゞ自動車と変更しています。昭和28年にはイギリスのヒルマン社と技術提携して製造権を獲得し国産化を目指して乗用車の組み立てを開始しています。その後色々な乗用車を生産してきましたが最近はトラック専門のメーカーに戻ったようです。
昭和29年(1954) TX-542型 | トラック発売 |
昭和34年(1959) TX-552型 | トラック発売 |
TX-552型の昭和37年(1962)当時の価格は 1,480,000円となっています
昭和37年度のいすゞの大型トラックの生産台数は 26,253台となっています
以下に昭和37年型いすゞボンネット トラックTX-552型をカタログより紹介させていただきます
いすゞディーゼルトラック
ざん新なスタイル、堅ろうな機構、最高の性能とすばらしい特長を揃えたいすゝディーゼルトラックは、運送機関の花形として全国各地でご使用いただいております。これは“いすゞ”が、わが国最古のディーゼルトラックメーカーとして、豊富な経験の中から、たゆみない研究実験の結果うみだした技術が、一般に高く評価されたからでありましょう。今日、ディーゼル車のトップメーカーとしての地位を不動のものとし、“ディーゼル車はいすゞ”の定評をいただくに及んだのも、このような事実があってはじめてうまれるものと確信いたします。かねてから重量物運搬には定評のあるいすゞディーゼルトラックでありますが、このたび、さらに理想的な機動性、耐久性、経済性を加え、正に陸運の王者とLて世界のトップクラスに躍進こいたしました。一本のボルトにいたるまで、完ペきな技術の粋がこめられた、新ディーゼルトラックをあらゆる事業の“役に立つ輸送車”としておすすめいたします。
TX−W型は、標準車のボンネット回りを特殊用途向きに設計したトラックです。性能は標準車とまったく同様で、標準車に対応する各車種を用意しております。長尺ものの鋼材運搬、特に山奥での原木運搬、土木建設、鉱山関係の作業にすぐれた性能を発揮いたします。
運転席は、操作の楽なステヤリングハンドルを中心に、操縦装置が合理的に配置されておりますので、操縦はまったくらくです。またメーンスイッチを用いず、スターターキーl本で始動できる新設計は、操縦性を一段と高めております。視界の広いフロントガラス、ゆったりとクッションのよいシート、広い室内、落ちついたふんいきをもたらす室内カラーなど、居住性のすぐれた運転室は完ペきな操縦装置とあいまって、いつも快適な運転ができます。なお、室内には、特別仕様としてラジオ、ヒーターなどをとりつけられるようにしてあります。
■高性能をもたらす各部機構
TX型シヤシーの強しんなフレームをはしめ足回り、サスペンション、ブレーキなど諸機構は、フルに積載した荷台をガッチリと支え、酷使にも十分耐える性能を誇っております。なお、新型車は、リヤーナンバープレートの照明ランプを2灯にL、後部よりの確認を明確にしております。
広くて丈夫な15寸荷台ーーーこれはいすゝ・トラックの大きな特徴です。他の同類車にくらべもっとも長く、重量物や長尺ものが楽に積載できます。良質な根太、床板、頑強な鳥居など荷台の材質は、十分考慮されておりますので、すぐれたスプリング機構とあいまって、横み荷を痛めず、しかも耐久力は完全に保証されます。
その他の画像は下記にてご覧ください
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主な仕様書
全 長 |
7,490mm |
エンジン:形 式 |
水冷4サイクル直列予燃焼室式 |
全 高 |
2,430mm |
総排気量 |
6126 cc |
全 巾 |
2,340mm |
圧 縮 比 |
22 : 1 |
最高速度 |
88 km/h |
最高出力 |
125PS/2600 rpm |
最大積載量 |
6,000 kg |
最大トルク |
39.5Kgm/1400 rpm |