初代・グロリア 

昭和32年(1957)に発売された初代スカイラインをベースに当時としては普通乗用車になる1900ccエンジンを搭載して発売されたのが「初代グロリア」です。昭和35年9月に、道路運送車両法が改正され小型乗用車の排気量が2000ccまでに改正「初代グロリア」は5ナンバーの小型乗用車になりました。昭和41年にプリンス自動車は日産自動車に吸収合併されましたが「スカイライン」の車名は現在も受け継がれています。

          昭和32年(1957)4月 初代・スカイライン発売
          昭和34年 (1959) 2月 初代・グロリア発売
          昭和38年 (1963) 2月 二代目・グロリア 発売
  当時の価格は 初代・グロリア が         1,150,000円
スカイライン1900デラックス が   1,020,000円
スカイライン1900スタンダードが    940,000円 となっています

昭和36年(1961)度の(グロリア)と(スカイライン)の生産台数は 14,038台となっています
参考までに「クラウン」は35,772台「セドリック」は25,850台となっています

以下に昭和36年(1961) 型プリンス・グロリアをカタログより紹介させていただきます。

豪華をムードをいっぱいに盛ったプリンス グロリア
それは技術の名門プリンスがうちたてた金字塔です
素材から吟味されています
航空機のような精度をもっています
信頼のおける高い性能を発揮します  そして
一つの風格をそなえています  それは ≪ハイクオリティ≫ の条件をすべて満たしています

古典的な奥床しさのなかに、モデンなセンスがひらめ くボティ・ライン、それをひきしめるホィール・キャ ップや、オーナメント“Prince”の金色の輝き、堂々たる王者の風格です。 ルーミーな室内は、シートの心地よさといい、調度品 といい、ハーモニーのある寡囲気で典雅なサロンその まま、そこに生れる 高い知性と 鋭どい個性、≪ハイクオリティ≫に追加されたこの豪華なムードは、グロ リアならではの魅力と申せましょう。 エンジンは勿論、国産最強のの94馬力エンジンです。 新型キャフレターを始め、随所に新機構を盛った、世界 に誇る プリンス エンジンは、胸のすく加速力、時速 140キロのハイ・スピード、余袷ある力でアクセルぺダルの踏み加減に鋭敏に反応し、雲に乗った乗り心地と 高速安定性を保証する ド・ディオン アクスルの採用 と組合わされて、スムーズで快適なドライブが楽し めます。 お乗りになる方の人柄をそのまま写したような、にじ み出る気品、高貴なムード‥‥…  プリンスグロリアはハイ クオリティカーの最高峰です。  

グロリアはいつもリラックス

リラックスな乗り心地・・・それは典雅なサロンそのままにしつらえた、プリンスグロリアの室内調度から生れます。オールウールの西陣織を使用した豪華なシートのクッションは格別ですまた、そのデザインは豊かなふくらみを表現し張り分けをバッジでトリミングして、斬新で広々とした感じを出しています。備え付けのラジオからは美しい音楽をはじめ、短波をふくめた各局のニュースや番組が、前後二台のスピーカーから立体的に拡がり、素晴らしい雰囲気をかもしだします。

最高のドライビングポジション

緑が、ビルが,大きく遠ざかって行く広い視界は言うまでもなく、ハンドルの傾斜具合ペダルやスイッチの位置など全て細心の工夫をこらして運転操作をスムーズに進められるよう心がけました。又、ドライバー・シートにも新たにアームレストを設けましたので、一層運転が楽になり、一日中乗っても疲れず明日へのエネルギーをたくわえて家路につくことができます

強度、剛生の高いバックボーントレー式フレーム 
この特殊な構造のフレームは座の中央を走.る箱型断面のバックボーンに強度の大部分持たせ左右のメンバー及び床板に強力な剛性を持せてあります 

その他の画像は下記にてご覧ください

 詳しい仕様書  スカイライン1900

 エンジン  ド・ディオン アクスル

主な仕様書

全   長

4,380 mm

エンジン形式

水冷直列4気筒頭上弁式

全   高

1,535 mm

総排気量

1,862  cc

全   巾

1,675 mm

圧 縮 比

8,5 : 1

車両重量

1,360 kg

最高出力

94PS/4800 rpm

最高速度

140 km/h

最大トルク

15,6kgm/3600 rpm