Asian Aerospace '98



このページは2月28日と3月1日の両日一般公開が行われた"Asian Aerospace '98"
の様子をお伝えします。このショーは航空関係の商談が目的の展示会で、部品か
ら装備、兵器に至る全ての分野の展示と実演が行われています。日本ではまず見
られない兵器類の商談展示会です。速射砲、高射砲、ミサイルから爆撃機までが
その商談対象です。さすがに全てを見て回ることはできませんでしたが、特に軍
用の航空機だけを取り上げて報告しましょう。


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場内展示 飛行展示
多目的攻撃機 ミラージュ2000 ダッソー ミラージュ2000
ダッソー Rafale ダッソー ラファエル
F-16 ファルコン F-16 ファイティングファルコン
AV8 ハリアー AV8 ハリアー II Plus
スホイ SU30 スホイ SU30
戦闘機 F-14 トムキャット A4 スーパースカイホーク
F-15 イーグル
F-18 ホーネット F-18 ホーネット
スホイ SU37 スホイ SU37
爆撃機 B−1
攻撃型ヘリコプター タイガー タイガー 対戦車型
リンクス リンクス
AH64 アパッチ AH64 アパッチ


その他、輸送機、空中給油機等の多くの軍用航空機と練習機、自家用機、
旅客機等の民間機が地上展示または飛行展示を行っていました。


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日本国内の航空ショーで行われるデモンストレーション飛行や曲芸飛行と
ここで行われた展示飛行との大きな違いは、デモンストレーション飛行や
曲芸飛行の場合、一般観客向けに「これが飛行機というもんだゾー」とか
パイロットの腕試しや訓練の成果を披露するものであるのに対して、この
展示飛行は、バイヤーである軍関係や専門家に対して「この飛行機はこん
な事ができるんだ!」といった具合の飛び方をする。飛行機大好き人間の
私もこういった飛行を見るのがはじめてだ。たとえばいくつか紹介してみ
ましょう。


どっかの旅客機の場合: 最小旋回飛行の実演
ミラージュ2000の場合: 横滑りしているかのような飛行
スホイSU37の場合: 垂直上昇中に徐々に推力を落し、その後空中で数秒停止する
超低速飛行(場内放送では時速160km以下)
Rafaleの場合: 垂直上昇後、失速させながら落下し再び飛行を再開する
アパッチの場合: 垂直に立ったまま数秒間空中停止
タイガー(ヘリ)の場合: ほとんどローターの先端付近が軸になるかのような最小宙返り


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シンガポール最東端にあるチャンギ空港に隣接している「チャンギ展示センター」が
このショーの会場である。ここには空軍の施設もある。正面に見えるホールAからホー
ルDまでが室内展示で、ミサイル、エンジン、訓練用シミュレーター、各種航空機関連
の部品が展示されている。


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これは言わずと知れたF15イーグルの勇姿である。屋外展示は2個所に別れていて、この
写真はそのうちの今や世界中に認知されている(一般公開し慣れている)飛行機が展示
されている所のカットです。もう一つの展示会場は大型機(旅客機、爆撃機)を中心に
展示されているところで、ここから更に専用バスで行くことになる。そこは見学者の人
数が制限され、厳重な監視のもとで数分間の見学が可能である。そちらにミラージュや
スホイSU37等が展示されている。当然、長い列に並び参加してみたが、全行程10分間で
到着後4分間しか自由見学が許されない。しかもバスから降ろされた場所は遠くにスホイ
SU37が見えるだけで後は何も見れない。クッソー!!


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仕方がないので第一展示会場を主体に写真を撮るしかない。この写真はイーグルの噴射口
です。おわり。


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これはF16ファイティングファルコンでーす。


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A4スカイホークと....
わざわざ説明するまでもありません。私はミラージュやスホイを見に来たんじゃ!


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これはミラージュ2000が低速飛行しているところですが遠い上に望遠を持ってい
ないので良く見えません。シルエットだけお楽しみください。なお、本当はどん
なスタイルなのか興味のある方は、 こちらへ。


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こちらの写真はスホイSU-37が空中で数秒間停止している瞬間の写真です。これも
肉眼では良く見えたのですが、普通の写真ではこの程度です。さらに興味がある人は
こちらへ。


最後は屋外や室内に展示してあった小型の地対空ミサイルや高射砲のカットです。
屋内展示では、空対空ミサイル、空対地ミサイル、地対空ミサイル等も実物大のモ
デルで展示されていました。また、練習用戦闘機のタイガーには乗り込むことがで
き人が列を作っていました。対空用戦車(装甲車?)も展示され、これも記念写真
を撮る人が多かったです。シンガポールテクノロジーで展示していたフライトシミ
ュレーターは、大きなスクリーン(200インチ位かな)に飛行している前景が映し出
され(今ではフライトシミュレーターで馴染みになったあの風景)、操縦席は本物
と同じように作られ、コクピットに座って操縦できるようになっていました。こん
なのが家にあるとスゲーだろうな。

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