4-8-3.雨竜・沼田


北竜ひまわりの里・北竜温泉

■北竜ひまわりの里

10年程前から注目度が上がってきたひまわり畑ですがここがその元祖です。 面積的にも日本一で広大な大地に黄色のじゅうたんが敷き詰められているかのよう。 見頃は7月中旬から8月上旬、ひまわり畑の中に作られた小さな展望台で心ゆくまで風景を眺め、 ひまわり畑に作られた迷路で心を迷わせましょう。

■北竜温泉

サンフラワーパーク北竜という道の駅にある温泉です。 注目はこの道の駅の外観です。 まるでヨーロッパに来たような建物です。 こんなこてこてのものを造ってしまってという感じがしないでもありません。 しかしながら温泉自体はさっぱり系で大変快適。 また北竜ということでひまわりの薬湯があり入浴の価値はおおいにあります。

(交通:滝川-[バス42分]-北竜中学・北竜温泉-[バス19分]-石狩沼田)


雨竜沼湿原・暑寒別岳

■雨竜沼湿原

北海道有数の高層湿原である雨竜沼は大変美しくはずせないポイントです。 天候にも左右されますが晴れたならここで一日使うことは絶対損ではありません。

湿原の中に木道が整備され大小の池塘を巡ることができます。 それだけでもゆっくり周ると2時間以上かかりそう。 図鑑片手にでしたらどのくらいかかるかわかりません。 湿原を過ぎちょっと登った所にある展望台はこの湿原を一望できます。 南暑寒岳には行かない人でもここまでは登ることをお勧めします。

問題なのは交通機関です。 入り口までのバスはなく車に頼ることになります。 もし雨竜市街から歩いたら一日がかりではないでしょうか。 途中ダートも多くあったのですが近年整備も進んできています。 この整備が終わるときには観光客も増えそうですがそれでも登山口から湿原までは90分かかり人の行手をはばみます。

■南暑寒岳

ゆったりした山行を考えている人なら雨竜沼とセットで楽しめます。 登山道もよく整備され迷うことはありません。 ただ湿原から山頂まではゆるい登りがだらだら続くので結構苦痛だったりします。 山頂からは暑寒別岳の雄姿が望めます。

(交通:滝川-[バス23分]-雨竜市街-[27km]-南暑寒荘)

■暑寒別岳

車の手当てさえつけば雨竜登山口−湿原−南暑寒−暑寒−増毛登山口が大変ハードな縦走になりますがお勧めです。 この縦走は行程も長く体力とある程度の経験が必要になります。 湿原だけのつもりで来てついでになんていうのは危険です。

暑寒別岳だけが目的でしたら雨竜の登山口からは入らず増毛方面の登山口から往復するのが楽です。 前日登山口にある山小屋に宿泊し一日行程で往復なら体力的にもそんなにきつくはありません。

(交通:増毛-[13km]-暑寒荘)

(交通:増毛-[20km]-箸別小屋)


明日萌・ホロピリ湖周辺

■明日萌

留萌本線の恵比島駅はNHK朝の連続テレビ小説すずらんの舞台、明日萌駅として撮影に使われ、一躍有名になった駅です。 その駅前のセットは現在も保存され訪れる人が絶えません。 また留萌本線にはSLすずらん号が時々運転されています。

駅を見て、駅前通りを歩くのが一般的コースです。 駅前通りに普通の人の住んでいる住宅がほとんどなく、セットばかりなのがちょっと寂しいですね。 写真館(プリクラ)まであり商魂のたくましさにちょっと感動。 時間があればすぐ近くの丘の上の神社に登るのもいいでしょう。 また車でしか行けないかと思いますが萌の丘への案内板もありました。 あと気になるのは駅舎とは反対側にある日本ケミカルと書かれた建物です。 昔はとても味のある建物だった気がするのですが、今はもう打ち捨てられているのでしょう。

■ほろしん温泉

恵比島から人家もほとんどない寂しい沼田ダムに向かう道をはしると出現する町営温泉です。 川を眺めながらの入浴もおつなもの。

(日帰り入浴500円、10:00〜22:00)

■沼田ダム

北空知では実はかなり大きいダム湖のひとつです。 ダムサイト近くの丘から眺める風景は女性的で美しい。 湖岸にも降りることができます。 また丘には浅野炭鉱、昭和炭鉱の地域図も展示されています。

■ホロピリ大正池

涼風橋の東の湖面には無数の立ち枯れの木々が顔を出しています。 その風景はまるで大正池のよう。 この風景も時がたつにつれて消えていくのでしょう。

■浅野炭鉱

そのほとんどが湖面の下に沈んでしまった炭鉱です。 わずかに遺構の一部が湖岸に残っています。 草刈りがされていて近くまで行くことも可能ですが危険な行為はしないように。

■昭和炭鉱

昭和炭鉱は浅野炭鉱よりも奥の本当に山の中にあった炭鉱でした。 現在も一部で石炭の露天掘りが行われていて、トラックがダートを行き来するので注意しましょう。 聞くところによると日本最大の石炭露天掘りだとか。

昭和炭鉱の遺構はそこここに点在するのですが、圧巻は最も山奥に行き詰まった所にある2階建ての炭鉱住宅群です。 10以上ある炭鉱住宅が半壊しながら薄暗い谷あいに佇みます。 昔はたぶん最も賑わった場所だったのでしょう。

(交通:深川-[JR21分]-恵比島-[バス]-ほろしん温泉)


北海道旅情報巻頭  4-8.夕張・雨竜・空知
4-8-3.雨竜・沼田