4-4-2.苫小牧・白老


苫小牧市街

苫小牧市街を周っていて気が付いたのですが苫小牧は典型的な王子製紙の企業城下町です。 南口から右手には広大な王子製紙の社宅と工場が広がります。 またそれ以外にも病院、野球場、スケートリンク等どれも王子の名前が付いているのです。 それが駅周辺の発展を妨げている理由でもあるのかもしれませんが旅のひとこまとしてそんな町を歩いてみるのもいいのではないでしょうか。

■フェリーターミナル

本州各地へ向かうフェリーの出発地として最も賑わっているところです。 フェリーに乗らない人でもここに来て船を眺めるだけで結構楽しかったりします。 新日本海フェリーの苫小牧東港はここではないので注意しましょう。

■公設卸売市場

7時頃から開いている店もある市場です。 かになども当然ありますが私が行った時には巨大なホッケが売られていてそれを思わず買ってしまいました。 家に帰ってから食べたら味もよし、大満足です。 ただ苫小牧の人に言わせると決して安くはないよとのこと。

■マルトマ食堂

公設市場の道を挟んで反対側にある漁協の建物に入っている食堂です。 安くてうまくて朝6時から開いているとのことで行ったのですが偶然その日は休日。 行った人がいたらどんな所か教えてください。

■サンワールド

マルトマ食堂のすぐわきにある株式会社サンワールドの市場です。 農産物から魚貝類まで幅広く扱っています。 安さに定評があり、身の詰まったカニが12はい入って6000円など夢のような値段です。 千歳空港にも30分ほどで行けますので、レンタカーの人はここに寄ってから空港に向かうのもいいのではないでしょうか。

■ホッキフェスタ苫小牧漁港まつり

毎年11月のはじめに開かれる苫小牧漁港の祭典です。 海産物を詰め込んだ浜鍋をはじめ食には事欠きません。


ウトナイ湖周辺

■ウトナイ湖

道外からの旅の場合、千歳空港に程近いウトナイ湖はついつい旅の対象からは外してしまいがちですが、 野鳥の楽園として実はとても有名な湖で鳥に興味のある人にはお薦めです。 ネイチャーセンター、観察小屋などがあり、室内から冬でも暖かく鳥を観察できますし、両者を結ぶ散策路も鳥の観察にはうってつけです。 冬にはたくさんのハクチョウも飛来します。

■丹治沼

この沼は別名白鳥湖と呼ばれている沼でその名の通り、冬はハクチョウで賑わいます。

■旧ウトナイ温泉

ウトナイレイクホテルにはウトナイ湖を眺めながら浸かれる温泉がありました。 現在、閉鎖されましたがここもハクチョウの餌付けスポットです。 ホテルのレストラン部分を改装し、観察スポットにする計画があります。

■美々川

札幌から程近いカヌースポットとして人気です。勇払原野は大規模な開発の手が入りましたが美々川の一帯はその影響も少なく昔の自然を感じさせる風景が展開します。残念ながら岸からではその雰囲気はうかがい知ることは難しく、橋からぼんやり流れる川を見つめるのがせいぜいです。似たような風景が千歳湖でも見ることができこちらは木道も一部に整備されています。

(南千歳-JR[8分]-植苗-JR[13分]-苫小牧)


樽前ガロー周辺

■樽前ガロー

大地が深くえぐられ、その中を水がとうとうと流れています。苔の洞門を知っている人ならその中を水が流れているといえばわかるでしょう。樽前山一帯は地盤がもろく川が短い歳月の間に地面を削っていきこのような奇観を創り出したのです。 水が流れているので中を歩くという訳にはいきませんが展望台や下に降りる道が何ヶ所かあります。 苔の洞門はたくさんの観光客が来ますが同じような風景のここにはほとんど人が来ることもなくゆっくり散策が楽しめます。この付近は区画整理された別荘地でもあるようですが残念ながらその別荘自体はほとんど立つこともなくうらぶれた雰囲気が漂います。

(苫小牧-バス[50分]-錦西営業所{乗換}-バス[20分]{1日平日7本・休日4本}-樽前ガロー)

■オートリゾートアルテンゆのみの湯

苫小牧のオートキャンプの基地、オートリゾートアルテンに新たに温泉ができました。 露天風呂もあり、その湯の色は黄土色。 ほんとに温泉に入ったという気分に浸れます。

(日帰り入浴:600円 10時-22時)

■錦大沼公園

整備の行き届いた公園で錦大沼には周遊のための道も整備されています。 展望台もありそこから沼全体を望むことができます。

■トキト沼・マッカ沼

町からちょっと離れた所に静かに水をたたえる沼です。 時間が余っていたら探検気分でこんな所に行くのも一つの手です。 マッカ沼は湖岸に近づくのは困難に近いと思います。

■森田沼

数ある沼の中でも一番奥に位置する沼です。 森田さんという方が所有する沼で歩道もあり気持ち良く沼を巡ることができます。

■タネト沼

今現在湖岸に近づくことができるのでしょうか? 教えてください。

■樽前大沼

病院の裏手から歩道が続きます。人気もなく結構不気味な沼でした。


インクラの滝

インクラの滝は私が行ったときは雨で散々だったのですが、 切り立った断崖からとうとうと流れ落ちる滝は神秘的でさえ感じます。 途中の道は踏み分け道程度ですが道に迷うことはないでしょう。 はっきり言ってここが私のこの地域の一番のお勧めです。

(交通:社台駅-[11.0km]-インクラの滝入り口-[徒歩30分]-インクラの滝)














白老

■ポロトコタン

道南の有名観光地めぐりの定番です。 登別宿泊プランなどには必ず組み込まれているのがこのポロトコタン。 観光バスがいつ行っても何台も止まっています。

ポロト湖の岸辺にアイヌの村が再現されていてその中心の広場で民族舞踊が行われています。

■アイヌ民族博物館

道内各地にあるアイヌ博物館の中で最も巨大な施設です。 内容は専門的な内容ではなく、平易にアイヌの生活を解説しています。

■ポロト温泉

ポロト湖畔のホテルウエシマに温泉があります。 コーヒー色の温泉はいかにも疲れをいやしそう。

■ポロト湖

ポロトコタンの賑わいを離れポロト湖畔を歩くのも気分転換にはいいですね。 ポロト湖の奥まで歩いて行くことができます。 高速道路が雰囲気を壊していますがそれでも落ち着いた雰囲気の森と湿原と湖が広がります。

(交通:苫小牧-[JR30分]-白老-[徒歩10分]-ポロトコタン)


北海道旅情報巻頭  4-4.支笏・苫小牧
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