4-16-2.サロマ・遠軽


サロマ湖

北海道の湖というとやっぱり摩周、阿寒が有名で、ついついサロマ湖は忘れ去られてしまう存在ですが実は道内で最も大きい湖はここです。 そして魅力的な風景が実は随所にあるのんびり滞在するにはもってこいの場所です。 湖の周りには幌岩山などの眺望のいい小高い山や、牧歌的風景が続く丘陵地帯、そして原生花園などがあります。 秋にはキモアネップ岬、サンゴ岬はサンゴ草で一面、紅に染まり絶対見逃せないスポットです。

拠点としては浜佐呂間に旅人宿さろまにあん、サロマ湖畔YHがあり周辺の見所をとことんまで紹介してくれます。 さろまにあんではほんとに誰も知らないような場所を教えてくれます。 またサロマ湖畔YHではホタテづくしの特別メニューがありお勧めです。

(交通:交通:網走-バス[69分]-浜佐呂間-バス[26分]-佐呂間-バス[75分]-中湧別)


幌岩山周辺

■幌岩山

サロマ湖、そしてはるか彼方にオホーツク海をも見渡すことができるすばらしい展望地です。 ちょっと登っただけでこれだけの風景が味わえる所はなかなかありません。 山頂には展望台がありのんびり風景を眺めてみましょう。 サロマ湖とオホーツク海の境のこころもとない砂嘴が延々と続く様子がはっきりと見て取れます。 天気のいい日は湖の青さがまぶしいくらいですね。

山頂に行くには林道を車で上がっていくのが楽な方法です。 林道はちょっと細めで苦労するかもしれませんが体力は使いません。 なぜか山頂付近だけ舗装されています。 歩いて登るのもいい方法です。 登山口はふたつあり、どちらからもちょうど一時間で山頂に立つことができます。 感動はこちらの方が当然上。

■ピラオロ台

国道沿いの小高い丘の展望地です。 幌岩へ行かないでちょっと見るだけの人はここで。

■キムアネップ岬

サロマ湖に突き出した平坦な岬です。 そのため朝日、夕日を見るには絶好の場所です。 海よりも静かな湖面に映る夕日は太陽を最も身近に感じる瞬間です。

またここはサンゴ草の群生地で、秋には岬全体が赤く染まります。 能取湖よりも人出は若干少ない感じです

■湖畔遊歩道

サロマ湖畔を歩く遊歩道は旧湧網線廃線跡などがありますが、こちらは純粋に遊歩道として整備された所です。 国道からちょっと離れただけでこんな世界が広がるのかなとびっくりするでしょう。


湧別周辺

■チューリップ公園

平原に咲き乱れるチューリップはこの地方の春の風物詩。バックに風車がありオランダの風景を彷彿させます。見頃は5月中旬〜下旬で本州からの訪問の場合GWにかからないのがちょっと残念。シーズンは500円の入場料を徴収。

■ふるさと館JRY

上湧別の歴史と屯田兵に関する資料が充実しています。1階には兵屋がそのまま保存されているのです。このチューリップ公園周辺は兵村の区画がそのまま残る地域。9月には屯田ふるさとまつりも開催されます。

■道の駅中湧別

道の駅は名寄本線中湧別駅の跡を利用したもので鉄道資料館になっています。幹線道路からは一本奥に入るため少々わかりにくい。

■かみゆうべつ温泉

道の駅に平成14年にできた日帰り入浴施設で売店、レストランも完備。それまで中途半端な道の駅でしたがイメージを一新しました。隣接する文化センターには漫画美術館がありモンキーパンチ、いがらしゆみこの原画が展示されています。ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉。

(日帰り入浴500円、10:00〜22:00)

■煉瓦煙突

上湧別には煉瓦の建物がたくさんあることで知られています。大正7年の中湧別煉瓦工場がその歴史の始まりで、その歴史を引き継いだ渡辺煉瓦工場と興農セラミックスには煉瓦煙突が残ります。町内にはサイロ、倉庫などの煉瓦建築も散見されます。

■竜宮台

サロマ湖との切れ目の岬に小さな展望台があります。私は風景的にはなんとなく人工的な感じがし好きではないのですが流氷眺望スポットとしてはいいのかもしれません。

■サンゴ岬

小さなサンゴ草群生地。なぜか小さなつり橋があり味わいがある場所。

■愛ランド湧別

サロマ湖に面するファミリー愛ランドYOUという遊園地に道の駅も併設されていますがなんとなく落ち着けない雰囲気でした。



遠軽・生田原

■瞰望岩

遠軽駅を眼下に見渡す遠軽名物の岩です。 駅から神社を通り20分位で歩いて行けます。 名寄本線がかつては分岐していたため活気があったのですが今は石北本線の途中駅になってしまい少々寂しい。

■太陽の丘えんがる公園

ここにも芝桜で包まれる公園があるのです。

■えんがるビール

店の名前は麦酒館ふぁーらいと。 遠軽の駅前にできた地ビールレストランです。 オーソドックスなビールだけでなくワインのようなビールもあります。 喉越しが良すぎてついつい飲んでしまうかも。 瀬戸瀬温泉の温泉を利用したビールも。

■木楽館

木工が体験できるらしい。

■瀬戸瀬温泉

昔ながらの温泉です。 温泉だけでなくそのすべてを楽しみましょう。

(日帰り入浴400円、8:00〜20:00、水休)

■ちゃちゃワールド

木のおもちゃが本当にたくさん展示されていて壮観です。 ヨーロッパ(特にドイツ)の木のおもちゃが中心でヨーロッパ文化と木のおもちゃの関わりについて考えさせられます。 2階にはそれらのおもちゃで遊ぶことができるコーナーがあり子供だけでなく大人もついつい楽しんでしまいます。 木の三輪車などはつい乗ってしまいますし、知恵の輪もたくさんあって悩まされます。 ノースキングの温泉とのセット券は1000円です。

(入場料800円、9:30〜18:30)

■ノースキング

生田原駅前にある宿泊もできる巨大温泉施設。 設備が充実しているだけでなくタオルも貸してくれるのが嬉しい。

(日帰り入浴500円、11:00〜22:00)

■オーストリッチガーデン

だちょうが飼育されていてその肉を販売しています。 見学もできます。

■ノルディックファーム

国道242号の白樺並木の脇にあるアイスクリーム店。 オーソドックスなソフトクリームがおいしい。 ジェラードの山いちごが人気あり。

■キララン清里

かつての学校が研修施設として生まれ変わっています。 山に囲まれたわずかな平地にある木造の建物はとてもかわいらしい。 研修目的なら宿泊もできるらしい。

■大黒沢

急傾斜地に牧草地が続きスイスのような雰囲気。 牧草地に入れる訳ではありません。

(交通:網走-[JR特急48分]-北見-[JR特急39分]-生田原-[JR特急20分]-遠軽)


丸瀬布・白滝

■森林鉄道蒸気機関車雨宮21号

丸瀬布にはかつて森林鉄道が走っていました。その痕跡は丸瀬布市街から武利へと行く途中にわずかに観察することができますが、森林鉄道がいこいの森には復元され運行されているのです。小さい機関車ながらも迫力があり、森を縫うように走り鉄橋もあり軌道の距離も長く、乗車する価値は大いにあります。

(運賃500円、10:00〜16:30、4月下旬〜10月下旬の土日及び夏休み期間中)

■郷土館

森林鉄道や丸瀬布町にかつてあった金山の写真や資料を展示しています。雨宮号のポスターが配布されていたので3年分頂いてきました。丸瀬布町史は3,000円で販売していました。

(入場料100円、9:00〜17:00、火休)

■昆虫生態館

昆虫の標本、生態観察などができる施設。見所はやはり蝶の舞う温室です。この手の温室の蝶は人間に対して警戒を抱かず、近づいてきたり体にとまったりするので子供は大変喜びます。

(入場料300円、9:00〜17:00、4月〜10月、10:00〜16:00、11月〜3月、火休夏休み無休)

■日帰り温泉やまびこ

浴室には木の湯と山の湯があり日替わりで男女が入れ替わります。露天風呂あり。アルカリ性単純泉。

(日帰り入浴500円、10:00〜21:00、4月〜10月、11:00〜21:00、11月〜3月、火休)

■マウレ山荘

山の中に突如として出現する西欧風のホテルです。 温泉は露天風呂の眺望が良くのんびりできます。訪問時のランチはバイキング形式で残念でしたが宿泊時のディナーは未体験。

(日帰り入浴600円、12:00〜21:00)

■マウレメモリアルミュージアム

武利小学校が最後の卒業生を見送り廃校になった後に生まれ変わった施設です。特に手が使えない障害者が口と足で描いたギャラリーは学校の雰囲気に調和していて心打たれるものがあります。武利小学校資料室、祈りのギャラリーなどもあるのですが静かに学校全体を包む暖かさがあり丸瀬布ではどうしても訪れておきたい場所といえるでしょう。

(無料、4月下旬〜10月上旬、火休)

■山彦の滝、鹿鳴の滝

山彦の滝は高さ28m、滝の裏側に回りこむことができるのが嬉しい。

(日帰り入浴500円、11:00〜22:00)

■道の駅まるせっぷ木芸館

木工品の展示販売がメイン。

■道の駅しらたき

黒曜石の加工品があります。

(交通:遠軽-[JR特急17分]-丸瀬布-[JR特急18分]-白滝-[JR特急40分]-上川)


北海道旅情報巻頭  4-16.網走・サロマ・紋別
4-16-2.サロマ・遠軽