逆に時間に余裕があり、また登山技術もちょっと上の人は目国内岳周辺にも行ってみましょう。 ニセコ周辺よりもずっと静かな山行が楽しめます。 またちょっとひなびた温泉も幾つかあります。
冬はやっぱりスキーですね。 ニセコのスキー場はニセコアンヌプリ、ニセコ東山、ニセコ国際ひらふが代表的でそのどれもが初級者から経験者まで楽しめるコースが多種多様にあります。 またこれらのスキー場は上部でつながっているので行き来もできます。
またスキー技術がありかつ山スキー経験のある人ならニセコは大変コースに恵まれています。 これもショートコースからロングコースまでいろいろあります。 ただ初心者等の場合かなりの危険が伴いますので注意してください。 山スキー経験豊富な人との同伴が必要です。■いわない温泉
岩内町いこいの家という公共の温泉があります。 銭湯のグレートアップ版といった感じ。
■朝日温泉山奥の秘湯といえばここでしょう。 今も電気は自家発電。 当然温泉も◎。 特におすすめは露天風呂です。
■新見温泉
山の中にぽつんと2軒の温泉宿があります。 ホテル新見本館は露天風呂がさながら野天の雰囲気があり味があります。 また新見温泉ホテルは設備が充実しています。 滝の湯が名物。
スキー場がある山では登山コースがスキー場を縫う形になり、山行が単調でつまらなくなる場合があります。 しかしながらこのコースは全くスキー場を通ることなく短いながらも変化があり、かつ展望も楽しめるものです。 ニセコアンヌプリ登山で最も一般的なものになります。
最初は根曲がり竹に両側を囲まれた道を黙々と進むことになりますがそれもわずか大ケルンに達すると展望の良い尾根道になります。 結構急なジグザグの道を登ることになりますが展望と高山植物に目を奪われながらの山行などで疲れを余り感じないまま一つ目のピークに。 そこからは楽な平坦な道が頂上まで続きます。 頂上はニセコ連峰最高峰ということもあり展望は思うがまま、羊蹄山、目国内岳などが一望の下に見渡せます。スキー場を通っていく登山道です。 前者のコースより時間もかかりかつ面白味が少ないためそんなに利用する人は多くありません。
■1000m台地展望台鏡沼はニセコアンヌプリ北麓にある小さな沼です。 ハイキング気分で入り口から歩いてくることができます。 沼のそばでワタスゲが風とたわむれている風景は幻想的です。 訪れる人も少なくニセコでも穴場的存在。
最近この鏡沼からニセコアンヌプリへの登山道ができました。 登りとしては中途半端なのですが下山ルートとしては使えます。 五色温泉−ニセコアンヌプリ−鏡沼−鏡沼入り口でめりはりのある登山が楽しめます。 スキー場管理道路と何ヶ所か交差しますが入り込まないよう注意してください。■神仙沼
湿原と針葉樹林に囲まれた小さな沼です。晴れた日もいいですが霧の神仙沼も幻想的。 私が行ったのは早朝7時頃だったのですが人もほとんどいなくて良かったです。 日中は車道から近いためにぎわいます。
■長沼
晴れた日は山の風景と調和した沼がとても美しいらしいのですが私が行ったときは霧で何もおもしろくありませんでした。 この沼は自然の沼ではなく堰止湖です。
■湯本温泉
灰白色の真の温泉という感じの温泉です。 チセハウス、雪秩父、ニセコ山荘などに温泉設備があります。
(交通:ニセコ駅-[バス27分]-湯本温泉-[バス12分]-ニセコ山の家/湯本温泉-[バス20分]-神仙沼)羊蹄山の懐に抱かれた一帯は業のとても盛んで、春から秋にかけては農作業の様々な過程を見かけることができます。ニセコと比べると際立った観光地はないのですが、そんな農業風景がこの地域の魅力のひとつだと思います。
地図に記載してあるニセコー真狩間の展望台は道路脇の駐車場にありますが風景的にはいまひとつ。
真狩市街の中にきれいに整備された河川公園があり、その中に細川たかしの銅像が立っています。この銅像が凄いのは「歌うこと」。訪れる人は必ず銅像下のボタンを押し、1曲聴きながら歌うまねをしたりして記念写真を撮っています。土産店にも細川たかしグッズが豊富でおもしろい。
■真狩温泉
ログハウスでできた日帰り専用温泉。羊蹄山を望む景色がいい。温泉の湯は茶色をしたナトリウム泉。
(日帰り入浴500円、11時〜21時、月休)
■半月湖
羊蹄山麓の森に囲まれた小さな湖です。窪地の底にあるのですが日の光がちょっと黒く沈んだ森の中の湖面を照らし不思議な感じです。羊蹄山は残念ながら望むことはできません。窪地にあるので帰りの登りはちょっとたいへん。
(交通:倶知安-[バス12分]-羊蹄山登山口-[バス9分]-ニセコ本通-[バス19分]-真狩-[バス23分]-留寿都)
■歌才ブナ林
普段あまり林には関心を抱くことは正直少ないかもしれませんが東北地方の白神山地のブナ林と聞けば知る人も多いのではないでしょうか。 そんなブナ林もこの黒松内が自生北限地帯です。このブナ林は丘陵地帯に奇跡的にも残ったものなのです。
そんなブナ林を歩くことができるのですがなかなかひとけもない散策路を歩くのは勇気がいります。ブナセンター、黒松内温泉から行く場合展望台に登りそこからブナ林まで尾根を伝い谷を下って行くことになりますが展望台から先はかなり心細いのです。また途中解説板などもあまりないので森林に対する知識がない人にはただ森が続くだけでちょっとつまらないかもしれません。
■ブナセンター
ブナセンター自体は簡単なブナ林の説明があるくらいでたいしたことはないのですが、季節にあわせてブナセンター、黒松内温泉のある森林公園の見所の書いた手書きの案内がありそれを参考にして周るのもいいかもしれません。しかしながら森林公園のほとんどは人工的な公園ですのであまり遠くから行く意味はないでしょう。
■黒松内温泉ぶなの森
和風と洋風が交互に毎日男湯、女湯で入れ替わります。 露天風呂も完備。
(日帰り入浴500円、4月〜11月10時〜22時、12月〜3月11時〜21時半、水休)
■トワヴェール
黒松内名産のソーセージ、ハム、乳製品などの製造工場で売店、レストランも2階にあります。レストランでちょっと試食しておいしいのを買ってみるのがいいかも。
■奥ノ院カタクリ群落
GW〜5月中旬にカタクリが寺の境内の一角を覆いつくします。下草がほとんどなく整備されているので薄紫の絨毯の様になりとてもすばらしい。案内が何もないところにこれだけの群落があるのです。
■道の駅くろまつない
人気のパン屋で朝食、昼食を買うのもいいでしょう。トワヴェールUもあります。道の駅の中では上質な部類。
(交通:長万部-[JR22分]-黒松内-[JR66分]-ニセコ)
北海道旅情報巻頭 4-5.積丹・ニセコ・島牧