4-2-3.瀬棚・熊石


瀬棚周辺

瀬棚周辺はめぼしい観光地がなく旅の通過点として通り過ぎてしまうことが多いかもしれません。しかし緩やかな丘陵地の牧場と険しい海岸線の二つの異なる風景をもつ魅力的な場所でもあるので1ヶ所くらい立ち寄ってみるのはどうでしょう。また奥尻へ向かうフェリーも瀬棚発があり旅の拠点としての価値も大です。宿としては瀬棚市街に民宿マリン倶楽部、北檜山市街に温泉ホテルきたひやまがあり割安でお薦めです。北檜山、今金には温泉も豊富ですが泉質は脆弱気味。

■立象山展望台

瀬棚市街から歩いてでも車でも登ることができる丘陵地にある展望台です。眼下に三本杉を見下ろし、遠くに北檜山の平野を眺めることができなかなかです。加えてその展望台から北に続く丘陵地には牧草地帯が広がり、こんな開放的な風景はこの付近では他に見ることができず貴重です。

■瀬棚温泉

旧瀬棚線瀬棚駅の跡に立つ温泉で濃い食塩泉として評判も高いです。

(日帰り入浴300円、10:00〜21:00、第1・3月休)

■三本杉

海中からそそり立つ三つの切り立った岩塊は瀬棚の名物。

■エゾ親不知

かつては細い旧道が通じていたのですが今はその道もかなり崩れ危険で近づくことさえできません。

■北檜山温泉

北檜山市街には町営の温泉ホテルきたひやまがあります。施設も充実していて宿泊料も他の新しい公共の宿に比べ若干安め。ナトリウム塩化物硫酸塩泉。

(日帰り入浴500円、11:00〜21:00)

■ねとい温泉

田園地帯の中にあるちょっと古めの温泉宿。ナトリウム塩化物泉。

(日帰り入浴400円、10:00〜22:00)

■あったからんど

海水よりも濃い食塩泉が特徴。

(日帰り入浴360円、10:00〜21:00)

■浮島公園

池の中の浮島を動かすことができます。

■種川温泉

小さな温泉で銭湯的雰囲気。ナトリウム塩化物泉

(日帰り入浴360円、11:00〜21:00)

(交通:長万部-[バス106分]-瀬棚市街-[バス2分]-上三本杉)


湯とぴあ臼別・太田権現

■湯とぴあ臼別

かつて温泉宿があった場所に日帰りの質素な入浴施設があります。山奥なのですが川がまだ広く明るい雰囲気です。そしてその隅の小さな谷の一角に脱衣用の小さな建物があります。そしてさらに奥に男女別に4つにしきられた小さな露天の湯船があります。源泉からの湯はゴム管で引かれて上から落ちてくるようになっていてあたるととても気持ちがいい。露天のためかちょっとぬるめですがその分のんびり浸かることができるでしょう。浴槽の掃除はどのくらいの頻度でやっているかちょっと疑問。

(日帰り入浴清掃協力金:100円 )

■太田権現

海に迫る断崖にへばりつくように神社があります。 道路脇の鳥居から急な石段をひたのぼりさらに荒れた道を歩き約40分かかります。しかしながら道はかなり荒れているため普通の登山以上に行くのは困難を極めます。特に下りは一度は滑って転ぶことを覚悟しておいたほうがいいかもしれません。 本殿は山腹のガレ場のに近い洞窟にありますが最後は鎖を使った岩登りになります。これもまた大変で岩がせり出している部分があり足を鎖にかけ、ロープを必死に持ちながら上ることになります。降りるのはもっと危険なので無理だと思ったらすぐあきらめるのが肝心です 展望は海を望むだけですがガレ場の上部にあるため空中にいるかのような感じがしてとても恐ろしい。単独行動は避けたほうが懸命。

■帆越岬

この一帯は磯が続く海岸線になっていて小さな駐車スペースに車を止めた釣り客がたいへん多いところです。釣り客のためかに岩場にスプレーで矢印が書いてありその通りに行くと安全に海辺に下りていくことができます。この帆越岬の難所を解消するためトンネルが掘られていて開通すると立ち入り禁止になる可能性も否定できません。

■北海道最古の灯台

帆越岬から太田権現に至る中間地点付近の巨大な岩の上に灯篭のようなものがあります。 これが1857年に点灯されたという北海道最古の灯台です。 陸路では行くすべのない尾花岬を遠くに望みます。 人がたどり着けない岬がまだ北海道には残るのです。
い。

(交通:江差-[バス116分]-大成学校前-[バス7分・1日1往復・4km]-第二富磯-[3.5km]-帆越岬-[2.5km]-太田権現入り口)


熊石・平田内温泉

■熊の湯

平田内川沿いの野天の温泉です。 渓谷のすぐ脇にあり岩盤をくりぬいて造られたもので滝を眺めながらの入ることができます。 道路から近いので訪れるのは簡単なのですが逆にいつも人が多く入りづらいことも。 テレビでもよく紹介されています。

■平田内荘

平田内川沿いにある公営の温泉です。 上流の熊の湯近くの源泉から温泉を引いています。

(日帰り入浴300円、10:30〜21:00)

■見市温泉

見市温泉旅館という昔ながらの温泉旅館があります。 この付近の渓谷は紅葉の時期がお勧めです。

(日帰り入浴300円)

(交通:八雲-[バス55分・1日2往復]-熊石/江差-[バス69分]-国民宿舎前-[バス2分]-熊石-大成学校前-第二富磯)


北海道旅情報巻頭  4-2.松前・江差・奥尻
4-2-3.瀬棚・熊石