4-14-3.屈斜路


屈斜路湖

日本最大のカルデラ湖として知られる屈斜路湖は峠からの雄大な展望と湖岸の随所にある温泉を楽しむのがいいでしょう。 峠としては最も有名な美幌峠をはじめとして津別峠、藻琴峠などがありますし、藻琴峠から簡単な登山で藻琴山へも行くことができます。 また温泉は東岸、南岸にありクアハウス的なものから露天風呂まで趣向にあわせて満喫できます。 探検気分?でちょっと山奥に分け入ったり、北岸の林道をはしることも可能です。

■美幌峠

美幌峠は西から屈斜路湖全体を見渡すことのできる展望スポットです。 観光コースの名所的存在でいつも賑わっています。 またここの写真はパンフレットに使われることがとても多く飽きるくらい目にします。

人ごみを避けるには反対側の丘に登るのもいいかもしれません。

■津別峠

津別峠は美幌峠と違い穴場的存在の屈斜路湖展望地でした。 今もそれは変わりませんがダートだった峠道は舗装されとても行きやすくなりました。 美幌峠より標高が高く立体的な展望になります。

平成10年に展望台が新しく造られたのですがその展望台がミスマッチと評判です。 ヨーロッパをイメージしたのかもしれませんがなんとも不似合いで来た人を幻滅させています。 森をイメージした木造の展望台にすれば良かったのにと思ってしまいます。 でも展望の良さは変わりませんので行ってみましょう。

(交通:美幌駅-[バス40分]-美幌峠S-[バス20分]-和琴半島N-[バス15分]-砂湯N-[バス10分]-川湯温泉-[バス10分]-硫黄山N-[バス2分]-川湯駅通り-摩周第3、○は休憩時間)


藻琴山

■藻琴山

小一時間で登れてしまうお手軽な山です。 なおかつ展望がすばらしい。 屈斜路湖はもとよりオホーツク海さえも望む風景は雄大そのものです。 網走よりも遠くのオホーツク海を望むことができるので流氷が来るのも先にわかるとか。

ハイランド小清水からのルートが一般的で屈斜路の外輪山を屈斜路湖を眺めながら歩いて行けます。 裏の林道からも登ることができこちらは登山中展望は効きませんがさらに登るのは楽々です。

登山口までの公共交通機関はありません。 どうにもならない場合は弟子屈でレンタカーを借りましょう。

■ハイランド小清水725

藻琴山登山口にあるおしゃれな売店兼喫茶店です。 ここからの展望もなかなかのもの。

■藻琴山展望駐車公園

道々沿いにある展望地です。

■藻琴山高原温泉

藻琴山麓にある温泉です。 そんなに大きな温泉ではないですが登山の後は近くて便利。

■碁石浜

屈斜路湖岸で唯一砂利浜になっている所です。 砂湯方面とは全く違った屈斜路湖のイメージを感じたいならここに行きましょう。



仁伏温泉

■クアハウス屈斜路

一時代前に流行った健康的入浴プログラムを参考に入浴できる温泉。建物は昭和61年完成と若干古いがその時代の施設の良さが出ています。川湯温泉の日帰り入浴は午後が中心なので午前中入浴をしたい場合はここを利用するのがいいかもしれません。

(日帰り入浴500円、10:00〜20:00、火休)

■仁伏保養所

湖に面した広い室内の湯舟は下に玉砂利が敷き詰められていて、加えてかけ流しの湯がどんどんあふれ出ているすばらしい温泉。湯は透き通った単純泉でじっくり楽しむ価値があります。大浴場は男湯、小浴場は女湯が基本ですが女湯から大浴場への入口もあり時と場合によって混浴になったり女性専用になったりする模様。この温泉も含めレークウッド屈斜路、にぶしの里と定評のある宿がここには揃っていて宿泊にもお薦めしたい地域です。

(日帰り入浴500円、10:00頃〜21:00頃、)

■ポンポン山

仁伏のバス停から深い森に入っていった奥にある小さな火山で硫黄臭に包まれた裸地が森の中を歩いていくと突然出現します。 歩くと地面の奥からぽんぽんと音がするからポンポン山と名付けられたのだとか。



砂湯・コタン周辺

■砂湯

屈斜路湖畔の砂浜を掘ると温泉が湧いていて子連れの砂、水遊びに最適な場所です。足湯も設置され砂を掘らなくても楽しむことができるようになりました。観光バスをはじめとしていつも賑わっているので裸で入浴なんて行為はちょっと無理。冬は白鳥も飛来します。

■池の湯

まるいプールのような温泉がありますがぬるく藻が繁茂し入浴する気にはならない野天風呂。隣接して小さな廃旅館がありそこに池乃湯と書かれていたので元々はそこの露天風呂だったのではないでしょうか。ここに入ろうとするくらいならまつや旅館も日帰り入浴をやっている雰囲気だったのでオンコ風呂と露天風呂を楽しんだ方がいいでしょう。

■赤湯

湖岸に温室のようなものがありそこに内湯と外に野天温泉があるがこちらもかなり荒れています。物好きが入る位かもしれません。

■屈斜路遊覧船

かつてこのいなせランドには広大な遊園地がありましたが今はそのほとんどが廃墟となり一部では解体工事が進められています。今ここに残る観光施設は遊覧船乗り場くらいでしょう。乗り場からはいつも音楽が流れ一昔前の観光地の雰囲気。

■コタンアイヌ民俗資料館

決して大きな資料館という訳ではないのですがセンスのいい施設です。 毛綱毅曠設計による現代的な建築とアイヌ民俗資料がほど良く調和しています。アイヌチセも隣接してあるほか、土産物店も数軒立ち並び民宿丸木舟ではアイヌの料理が味わえます。夜にはMOSHIRIのライブもシーズンの週末には開催されます。

■コタン温泉

屈斜路湖畔の無料の露天風呂の中で最も整備された温泉です。 開放的ながらも男女別の脱衣所があり、湯船にも石の仕切りがあり入りやすい雰囲気です。シーズンの夜間は近くの民宿などからの人でかなり混みあいます。比較的清潔ですが汚れが目立つ日もあります。ここにも白鳥が飛来し浴槽のすぐ近くまで寄ってきます。



和琴半島

屈斜路湖に一つ突き出た半島がこの和琴半島です。 温泉が幾つも湧き出ていて温暖なためミンミンゼミの最北限の生息地になっています。 またキャンプ場、無料温泉と2拍子そろっているのでライダーが多く集まりこの付近の旅の基地になっています。

■和琴自然探勝路

小一時間で半島を一周散策することができます。 そんなに変化のある道程ではないのですがオヤツコツ地獄を眼下に望む展望台で視界が開けます。

ここオヤツコツなどは湖岸が天然の温泉になっていてカヌーで行くこともできるらしいですが私は詳しいことは分かりません。 まあそんな無理をして温泉に行くよりはこれから紹介する温泉を楽しむのが無難でしょう。

■和琴温泉露天風呂

半島の入り口にある丸見えの露天風呂です。 観光客も多く、人の目が絶えないので夕方から夜にかけて入る人がほとんどです。 かなり熱いことがあるので温度を確かめて入りましょう。 一応脱衣所らしきものもあります。

■和琴温泉共同浴場

探勝路を時計と反対周りに少し行くと湖岸にある露天風呂です。 前述の露天風呂と違い人の目を気にすることはあまりなく温泉を楽しむことができます。

■三香温泉

こちらは宿の中の温泉です。 広い露天風呂でとても快適です。 宿泊者以外は内風呂には入ることができません。 混浴だが一応仕切りがあります。

(日帰り入浴:400円)

■尾札部川の滝

屈斜路原野YGHのツアーで行くことができます。 そんなに大きな滝ではないのですが着いた時の満足感を煽る演出が面白い。 途中でエリマキトカゲ遊びをするのも一興。



北海道旅情報巻頭  4-14.阿寒・摩周・屈斜路
4-14-3.屈斜路