■摩周外輪山コース

冬の摩周湖は夏のような喧騒もなくただ静かに水をたたえています。そんな湖にも冬にも本数は少ないのですが摩周駅から定期バスがやってきます。そんなバスで訪れるのもいいのですが冬の摩周外輪山は格好のクロカンのコースになります。摩周湖YHやひとつぶの麦ではそんなコースにツアーを出しています。日によって行く場所は変わりますが摩周外輪山コースは特にお勧めです。

アップダウンが比較的多く、木々も場所によっては林立するため中級者向きのといえるこのコース、第1展望台からはまず急な下り坂を下っていきます。疲労した帰路にはこの下りが上りになりちょっと辛いです。いったん下ってしまうとあとは小さなうねを越えていくルートになっていきます。小ピークあたりからの摩周湖はとても美しく休憩地点にいいでしょう。このコースの南斜面は夏場は笹原のため冬場は格好の小ゲレンデの雰囲気となりクロカンの練習にはとてもいいでしょう。時間との兼ね合いでどこまで進むかは決めることになりますが小ピークの先くらいがちょうどいいかもしれません。再び下った標高490m地点までが限界地点、そこからは摩周岳の急登になります。摩周側の斜面は危険ですので近づかないようにしましょう。

裏摩周分岐から裏摩周展望台までの2.5kmがコースになります｡ このコースは夏場は一般の道路として使われているので傾斜自体はゆるく初心者向きです。ただし裏摩周展望台まではそのゆるい上りがずっと続くのがちょっとだけたいへんです。裏摩周の冬の風景はクロカンでなければ見ることができない風景ですので機会に恵まれたら行ってみましょう。摩周湖YH、ひとつぶの麦でツアーを出しています。また清里イーハトーヴYHでは裏摩周分岐-裏摩周展望台-神の子池のルートでツアーを出しています。

野中温泉からオンネトーまでの約2km程のコースになります｡ 行きは下りオンリー、帰りは登りオンリーです。 とはいっても夏は車道の部分ですので急ではありません。 裏摩周よりも初心者向きと言えるのではないでしょうか。 氷結したオンネトーの湖上から見る雌阿寒岳、阿寒富士の眺めは最高です｡ ただ季節により氷結が不完全な可能性があるのと湖のキャンプ場よりに温泉（入浴不可）が湧き出ていて氷結しない部分があるので十分気をつけてください。 時間があれば湯の滝まで行くこともできますが湯の滝の温泉もぬるく冬場の入浴はお勧めしません。ひとつぶの麦でツアーを出しています。

1月下旬以降の雪の多い時ならばここでのクロカンもおもしろいです。 若干の急斜面の部分があるので中級者向きと言えます。 天気がいい日にはオホーツクの流氷群まで見渡せます。 藻琴山の頂上までは時間的に厳しいので必ず途中で引き返すようにしましょう。 頂上まで行ってもそんなに風景は変わりません。ひとつぶの麦のツアーでまれに行くことができるかもしれません。

北海道旅情報巻頭  3-2.北海道冬の旅