興浜北線廃線一年後



興浜北線の廃止は昭和60年7月1日。私の初めての渡道よりも以前になります。そんな乗ることの叶わなかった鉄路を約1年後の昭和61年8月に自転車で浜頓別から斜内山道まで往復し確かめてきました。まだほとんどの場所が手付かずそのまま残され、赤く錆び付いた線路がひたすらに続いていました。


浜頓別からまず訪れたのが頓別の集落とそこからは少し離れたところにあった頓別の仮乗降所です。頓別は頓別川の河口に漁港を有する均一的な漁業集落で海岸線に沿って家が立ち並んでいました。頓別の仮乗降所付近の築堤は廃止後に道路改良のため一部がすでに崩されていました。写真で見られる線路は平成5年ごろまで放置されていましたが現在は撤去されています。



さらに南下し斜内駅を訪れました。ここまで来ると斜内の山が前に立ちはだかります。現在でもこの駅の駅舎は個人の所有物として残存しています。



最後に訪れたのは斜内山道にある山塊に圧倒されながらもそびえる灯台です。国道から少し上ると廃線跡に到達し、そのさらに上に灯台があるのです。



北海道旅情報巻頭  3-5.北の鉄路
興浜北線廃線一年後