千歳・支笏湖 氷濤まつり





氷濤まつり会場



千歳・支笏湖 氷濤まつりは1月末から2月中旬まで支笏湖畔温泉街で開催される冬のイベントです。札幌雪まつりの期間と重複し、さらに前後に数日加えた期間設定ですので比較的訪問は容易な冬のイベントといえるでしょう。会場は支笏湖畔温泉街の千歳川に面した第5駐車場で決して広くはなく氷像は大小20基程度が並びます。私は昼間のみしか訪問していないので確かなことはいえないのですが夜間のライトアップされた会場は一見の価値があるのではないでしょうか。土日祝日の夜には花火も打ち上げられ彩を添えます。氷像は骨組みをつくり魚網をかけ、その上にスプリンクラーで支笏湖の湖水をかけ製作します。



千歳からのバスは冬は通常4往復運行されていますが期間中の土日祝日に限り新千歳空港発の夕方便、支笏湖畔発の夜便の1往復が追加で設定されます。夜の氷濤まつりを楽しむなら便利な臨時便といえるでしょう。便によってはかなり混雑する場合があり、行きは新千歳空港からの乗車をお薦めします。

札幌-支笏湖畔のバスは冬期間運休ですが氷濤まつりの期間に限り札幌からライトアップされた氷濤まつりと土日祝日には花火を鑑賞するための予約制の観光バスが北海道中央バスにて1往復設定されます。



土産物店、飲食店を通り抜け氷濤まつり会場へ行くことになります。途中に支笏湖雪あかりの散歩道というものがあり、夜には明かりが灯されると思われますが散歩道と呼ぶには少々短すぎる印象を受けました。



氷濤まつり会場へ。トンネルをくぐって会場に入ることになります。入口で記念撮影をする人がたくさんいました。



写真左は氷濤神社。中の壁には参拝客が貼り付けたコインが多数ありました。ここの賽銭とは別に感動支援金募金のコーナーがあり、市町村のイベントの縮小が相次ぐ昨今の状況を鑑み、感動した分はだけでも募金をすることにしましょう。協力した人には100円分の飲物補助券と氷濤まつりポストカードが配布されます。

写真右はアイスブルータワー。晴れていれば日差しに氷のタワーが青く輝くとのことですがあいにく訪問した日は曇天でした。



氷でできた苔の洞門。トンネル内部には松葉が氷結していて緑色にライトアップされています。



会場のステージでは氷濤アイスカット大会が実施されていました。氷柱をのこぎりで切りその速さを競う競技です。



氷像には上っていくことができるものもありました。



子供に嬉しい氷の滑り台もありました。



会場入口の千歳川に架かる山線鉄橋。明治32年空知川に架けられた橋は大正13年に王子軽便鉄道の橋梁としてこの地に移設され昭和26年まで使用されました。現在は人道橋として活用されています。会場からも常に数人はこの橋にやってくる人がいました。



支笏湖ビジターセンターは暖をとる人も含め多くの人で賑わっていました。訪問時には山線軌道版画展が開催されていました。



支笏湖畔温泉街の土産物店、飲食店は改装された店舗も多く明るい雰囲気でした。スープカレーの店があったのはちょっと驚き。活気のある街並はこれからの温泉街の商店街のあり方を示している気がしました。



チップ(ヒメマス)料理を食べようと商店街を吟味し最もしっかりした門構えの「寿」に入店。にぎり寿司、フライ、マリネ、アラ汁など様々なヒメマス料理が味わえる寿セットは2,000円。川魚で感じることが多い独特のくさみもなくあっさりした感じで、料理を存分に堪能することができました。



写真左は支笏湖北海ホテル。寿に割引券があり通常800円のところ500円で日帰り入浴ができました。建物自体は古いものの浴場は改装が加えられ露天風呂まで造られていました。温泉街とは国道を隔てているのでなんとなくのんびりした雰囲気でした。

写真右は支笏湖観光ホテル、通常は1,000円です。露天は庭園風呂のような雰囲気。




北海道旅情報巻頭  3-2.北海道冬の旅
千歳・支笏湖 氷濤まつり