服装・持ち物を準備する


夏の服装・持ち物


北海道は気候区分では亜寒帯に属しています。本州は温帯ということもあり比較すればかなり涼しく避暑旅行に行くにはとてもいいところです。北海道から飛行機で帰ってきて到着空港の気温が告げられるとうんざりするなんていう体験をされた方もいるのではないでしょうか。札幌の8月の平均気温は東京の6月、9月位を想定されるといいでしょう。

しかしながら当然のことながらその日の天候によって体感温度は大きく変わってきます。雨が降ったり岬など風の強い場所は寒い可能性がありますし逆に晴れて30度以上の酷暑が続く日もあります。近年8月の天候は不安定で晴れる日が非常に少ない年もありますし逆に酷暑が長期間続く場合もあります。休みの関係もありますが気候的には8月よりも7月、6月の旅行を個人的にはお薦めします。また北海道は広く札幌の気候ですべてが語れるわけではありません。釧路、根室、宗谷地方などは札幌よりも若干気温が低く考えておいた方がいいでしょう。特に釧路、根室は昼間は濃霧に悩まされる日も少なくありません。

服装は基本的には上は半袖程度をメインに考えさらに薄着厚着を準備するのがいいでしょう。また持ち物としてはもし野山(特に湿原)を歩くことがある場合は虫除けスプレー、虫刺されの薬を準備しておきましょう。私の場合は湿原を歩く時は渦巻き型の蚊取り線香を鉄の専用容器に入れ腰のところに吊り下げて歩くことがありますがそこまでのことが必要な場面に遭遇することはまずないと思います。



冬の服装・持ち物


北海道の冬は長く、寒さも厳しいものがあります。雪が根雪になるのは11月末頃、そして3月頃まで雪とは切り離されない生活となります。旅行の場合もそれに対応する装備が必要になりますが外で遊ぶときは十分な防寒対策が必要ですが逆に室内はどこも暖かい場合が多く、暑い時さえあります。そのため服はすぐに着たり脱いだりすることができるものがいいでしょう。冬のイベントは長時間外に留まることや夜間のものもあるのでカイロなどを携帯するのもいい方法かもしれません。

靴も冬の装備が必要になります。北海道に住んでいるなら冬靴を買うことが必須ですが旅行の場合には買ってもその後使うことがなく宝の持ち腐れになってしまうことになります。そこで空港などで売っている着脱式の滑り止めや貼り付け式の滑り止めを買うのがいいでしょう。またその様なものを買わない場合でも靴の底が平らなもので行くことは絶対に避けましょう。雪の積もっただけの場所はそんなに滑りませんが踏み固められた場所、さらに凍結した場所はたいへん滑ります。歩道は微妙な傾斜がついている横断歩道の前後が危険です。歩き方も重要で上からそっと踏みしめる様に歩くといいでしょう。そうはいっても滑る時はやはりあるのです。

   靴に着ける滑り止め コロバンド (24.0〜27.5cm)   着脱式滑り止めコロバンド(24.0〜27.5cm)(楽天)

   靴に着ける滑り止め コロバンド (21.0〜23.5cm)   着脱式滑り止めコロバンド(21.0〜23.5cm)(楽天)


さらに必要なのは手袋。これは雪にさわる場合も当然出てくるでしょうから防水対策のしっかりしたものを選びましょう。さらに防水スプレーをかけて万全な対策をすると効果が上がります。

雪遊びをする場合は新雪に踏み込む場合が出てくるでしょう。そんな時困るのは靴の中に雪が入ってしまうことでそれを防ぐには冬山用のスパッツを購入することです。短いものと長いものがありますがズボンが防水対策がされていない場合ロングタイプがいいでしょう。靴の中に雪が侵入して濡れてしまうとなかなか乾くことがなく厳しいものがあります。

   バイレス ゴアテックス ライトスパッツ L   ゴアテックスライトスパッツL(女性はSが一般的)(楽天)



時刻表・地図

   
道内時刻表

公共交通機関を利用する場合必ず時刻表は持参しましょう。全国版のしっかりしたものは嵩張りますので交通新聞社の道内時刻表をお薦めします。道内の鉄道だけでなくバスなども観光路線はかなり網羅されています。購入は東京や大阪の大書店には置いてありますが地方都市では少々厳しいので以下のサイトから購入するのがいいかもしれません。写真は若干古く弘済出版社時代のもので今は若干地味になっています。

交通新聞社道内時刻表


北海道圏道路地図帖(Amazon) 北海道道路地図_(Amazon)
   

レンタカーもしくは自分の車で北海道を旅行する場合は道路地図を購入して持っていくとかなり重宝します。レンタカーを借りる時に簡単な地図は渡されますが広い北海道を十数枚程度の地図で周るのはやはり心許な過ぎるのです。近年カーナビの付いているレンタカーが標準になってきているのでそれをフル活用するのもひとつの手なのですが操作に若干の慣れが必要ですし、画面内ですべての地図情報を把握しようとするのはやはり無理があります。またカーナビの観光情報はあまりにも画一的でいただけない側面もあるのです。そうはいっても道路地図は高価で2000円〜3000円超するので一回の旅行でなかなか手が出せないのも現実かもしれません。

個人的に愛用しているのは東京地図出版の「北海道圏道路地図帖」です。全域が20万分の一で網羅されているのと主要観光地が収まった観光地図が付いています。便利なのは表紙が索引になっていてすぐに目的の場所を探すことができることです。また色彩が全般に淡く書き込みがしやすいというのも利点でしょう。事前に調べたことを書き込むことができるのです。詳細な道路に関しては若干不正確なところもありますが普通に旅行する時には全く問題はありません。

昭文社の「北海道道路地図」は全域は25万分の一で網羅されていて札幌近郊、主要都市圏は6万分の一でさらに詳細な地図が付いています。前者に比べて若干値段が高く厚みがありますが詳しいのはあくまで都市部であり観光地は情報不足でこれではレンタカーを借りる時点で付いてくる地図が少し詳しくなった程度に過ぎません。地図のデザインは洗練された美しいものですがこの様なデザインの先駆者は実はアルプス社だったりします。6万分の一で網羅された道央、札幌、旭川、函館などの地図は等高線も細かく目標物も描かれていて大変分かりやすいのです。また1万5千分の一の札幌都市詳細図にもかなりの紙面が割かれていて札幌在住の人には重宝するかもしれません。

アトラス道路地図北海道(Amzon) 北海道レジャーMap(Amazon)
   

アルプス社の「アトラス北海道道路地図北海道」は平成16年に発売された新しい地図です。全域は30万分の一で網羅されていてさらに使用頻度を考慮したのか道東の大部分と稚内周辺などが15万分の一、札幌周辺のかなり広い部分が10万分の一となっています。この地図の縮尺の多様さが便利なのですが同じ感覚で縮尺の違う地図を見てしまい距離判断を間違う可能性も否定できません。地図のデザインは洗練された美しさがありながらも昭文社よりは若干地味で落ち着いた雰囲気になっています。また15万分の一、10万分の一の地図は等高線も細かく目標物も描かれていますが一部観光地などが微妙に場所が違っていたりするのが少々残念です。また字名がその字の中心市街地ではなく字の区域の中心に記載されていて小さな集落を訪問するときなどには不便も感じます。

「北海道レジャーMap」はアルプス社がアトラスと同時に発売した観光に特化した道路地図です。縮尺は基本的にはアトラスを踏襲しています。全域は約35万分の一で網羅されていてさらに道東の主要部分と稚内周辺などが約17万5千分の一、札幌周辺の観光地が約11万5千分の一となっています。観光地がかなり細かく記載されているのが特徴で有名観光地から穴場までかなりの件数が載せられています。またかなり独断と偏見の入ったおすすめルート(道路)が示されています。かなり細かいにも関わらず税込み1000円と安くこれなら一回限りの旅行にもいいかもしれません。


北海道旅情報巻頭 7.プラニング読本
プラニングの基本その2