北の道づくり






発行 北海道新聞社
編者 北海道新聞社
定価 1143円+税


北海道の道に焦点を絞ったもので北海道における土木基礎教養本といった内容構成になっています。

歴史的なことでは阿寒横断道路、本願寺道路、上川道路、幣舞橋など著名なものがすべて網羅されていて平易に理解ができるでしょう。明治から現代までの道路の重要性の推移とその時代の努力を知り頭が下がる思いがしました。

北海道における土木の特徴である舗装、除雪などにも多くの紙面が割かれています。これらは本州ではなかなか普段接しないようなもので読んでいて新鮮でした。そしてその技術力にも驚かされました。雪対策、道路維持は土木構造物でも費用を要する分野であり特に北海道においては雪対策が公共事業削減の中で問題になってくるように感じます。

正直全般には特に現代に近いほど持ち上げすぎのきらいはありましたが勉強になる一冊でした。土木にほとんど知識がない人にとっても図説が豊富で安心してお薦めできるでしょう。


 
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北海道旅情報巻頭 8.アラカルトレポート