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スイスのアルバム

ベルニナ峠編

 ポスキアーヴォには、サン・モリッツからレーティッシュ鉄道ベルニナ線で峠越えをして、イタリアのちょっと手前まで言ったところであります。
 途中にはモルテラッチュ氷河を目の当たりにしたりと、素晴らしい景色の中を列車は走って行きます。登り切ると荒涼としたアルプが広がっています。  上の写真は駅は、ディアヴォレッツァの鉄道駅です。列車が停まっていないと、ここが駅だとはなかなか気がつかないかも知れません。
 アルプの真ん中の何もない所にあるので、列車を逃すと、ちょっと大変です。晴れていれば、のんびりできますが、ちょっと風がでていたり、天気が悪いと吹雪になったり(真夏でも)するので、安心できないのです。

ロープウェイで上がるにつれて、高原にいくつもの氷河の置きみやげの湖が目に飛び込んできます。

 

 しかし、頂上駅に着くまでは、ここに氷と岩の世界があるとは思えないほど穏やかな雰囲気なのです。確かに険しい山の表情はあるのですが…。
 登りきれば、「あっ」と驚く凄い風景が広がります。目の前の氷河の偉容にも心奪われますが、パリュ、ベルニナといった名山と向かい合った感動は、とても言葉にはできません。

 ここには、ドミトリー形式ではあるが宿泊もできるそうで、この光景が朝日や夕日を受けてどう変わるか、ぜひ見てみたいと思います。次の写真は、このあたりで最も高いピッツ・ベルニナであります。
右肩の白い尾根はピアンコ・グラートと呼ばれ、ナイフ・エッジの雪の積もった肩で、多くの登山家が氷河に飲まれていったところなのだそうです。
 シルヴァプラナから上がったコルヴァッチュ展望台からは、これの裏側が見ることが出来ます。
次の写真は、そのコルヴァッチュ展望台からのピッツ・ベルニナですが、よく見れば、ピアンコ・グラートがコルヴァッチュからのとは全く逆になっていることがわかります。
 さて列車に戻りましょうか。最も高い駅オスピッツォ・ベルニナあたりでは、ラーゴ・ピアンコの白い湖面と対岸の氷河を間近に見ることが出来る。

 近くのディアヴォレッツァの展望台もまた素晴らしい氷と岩の世界を、見せてくれる。途中下車してでも立ち寄りたいところでもあります。
 さて、列車の旅を続けると、アルプ・グリュムを過ぎると今度は下りになり、珍しいオープン・スパイラルが出てくるほど急な下りとなる。ラック・レールを使わないで、粘着運転だけで、この下降は大変な事だそうです。
 湖を過ぎて更に下るとポスキアーヴォです。

 拍子抜けするほど何もないまちです。ただ古いだけのようですね。

 教会を中心に古い町並みがよく保存されているのは、多くのスイスの町と同じなのですが、更にひなびた風景が印象的な町といえますね。
ホテルが少なく(あまり観光客の来るような所じゃ無さそうですからねぇ)私が行った時はとれませんでした。探して、何とか泊まった部屋は屋根裏で、ギィギィ音がなる木造の部屋で、暗くて更に宗教画が壁にいくつも貼ってあるため、随分不気味な雰囲気でした。
 スイスにもこんな宿泊施設があるんだと、ちょっとした発見でしたが、いいホテルが予約できれば、こんなこともなかったんでしょうが…。
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