このコーナーは、素性のわからないカメラ達を紹介していきたいと思っています。
情報ございましたらメールまたは掲示板にお願いします。

第四回
MAGNI FLEX
(クリスターフレックスT型?)

今回は、謎の2眼レフマグニフレックスを紹介したいと思います。この2眼レフはいままで調べた資料には一度も現れたことのないカメラです。基本構造は、前玉回転、赤窓式、レンズがマグニ80mmF3、5。シャッターはマグニ(B、1〜1/200)です。シャッターボタンがやや大柄が物が付いています。基本的に良くありがちな前玉回転の低価格機になっています。レンズ名、シャッター名、機種名をマグニにそろえてあります。
ここでこのカメラの素性に気になるところがありました。レンズ名に彫られているMAGNIの文字です。MAGNIというレンズを使っているカメラがもう1台ありました。そのカメラはクリスターフレックス1型です。実はこのカメラも所有していますので細部を詳しく比べて見ました。そうするとほぼ同じカメラと思えましたが細部が少々違うことに気づきました。圧版の構造違い。CRYSTARと書かれた内部の刻印がありませんでした。わざわざ内部に刻印されていた会社名を消す必要があったのかということが疑問です。それ以外は同型機を確認しました。シャッターの方も分解してみたのですが、クリスターフレックス1型はNKSのシャッターが付いているのですが、このマグニフレックスとマグニシャッターと同じ物と確認できました。ということはマグニシャッターはNKS製のシャッターであると思ってまず間違いないと思われます。
ただわからないのがどのような経緯で販売されたのか?ということです。私の予想では、クリスターフレックスの輸出用ではないかと思われます。なぜクリスターフレックスの名称で輸出しなかったのか?なぜ内部刻印のCRYSTARの文字を消してしまったのかがわからないところです。もう少し調査を続けていきたいと思いますがこのカメラについての情報もお待ちしております。