CANONET S

これから長く続くキャノネットのマイナーチェンジモデルの第一作目がこのキャノネットSになります。大きな変更点はサークルアイ式のセレン光電池から電池を用いるCds式の露出計に変更し露出感度が向上したことと初代の特徴であった下部トリガー巻上げを極普通に上部レバー巻上げに変更し、初めてコンピューターによる自動設計技術で作られたSE45mmF1,7レンズがつけられたのも大きな特徴になっている。確かにやや甘めの描写の初代キャノネットよりシャープ差は向上したように思える。ただ色乗りはイマイチなように思えますが?時期モデルのQLシリーズまでの発売期間が短いのでシリーズの中では販売台数の少ないカメラである。

レンズ:SE45mm f1 ,7 (5 群6 枚)
シャッター:コパルSV 、セルフ付き
シャッター速度:(B 、1 〜1 /500 )
シンクロ:MX 接点
ファインダー:採光式ブライトフレーム
焦点調節:直進ヘリコイド距離計連動
露光調節:cds 式、クシ歯制御EE
フィルム送り:レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
寸法:140 ×78 ×67mm
重量:750g
発売年月: 昭和39 年10 月
価格:22800 円