第42回 コニカSNAPの分
(なんでトップカバーが外れないの?)

サブタイトルの「なんでトップカバーが外れないの?」の理由はなんでしょうね?たかがコニカの廉価版のカメラと思うと痛い目にあいますので。廉価版のカメラとあってすべての部品は貧弱なのですがシンプルな構造のため故障は少ないのですが保守性はまったく無視されています。少々構造的に面白かったのでご紹介します。
実はトップカバーを外そうと思いいつも通りで巻き上げレバー、巻き戻しノブ、各所のネジを外しても正面の飾りカバーは引っかかって外れてくれません。飾りカバーを外したいどうしよう?というわけでこの物語が始まります。まず鏡胴ブロックをフィルム室からかに目で外しました。外すと上記の写真になります。 まだ飾りカバーが外れないので鏡胴飾りカバーを外しましたのが上記の写真です。なんだここに飾りカバーが固定してあったのね?おいおいなんでここまで飾りカバーにこだわるんじゃ!!ということでネジを外しますと飾りカバーが外れてトップカバーが外れました。めでたしめでたし。
お〜〜やっと外れたシンプルですね。でもこの構造では部品が変形するものが多いかな?特にシャッターボタン回りは危険ですね。なんだ!!鏡胴を固定ネジ部分の長いつつのようなワッシャーは?5mmはありますね。これって設計ミス?もしかしたらこのカメラ、ハーフで開発されてません?と思ってしまいました。とってつけたようなリリースレバーとこ長いつつのようなワッシャー。どうなんでしょ?コニカさん? ということで設計のなぞをかかえたままで上部からの写真を見てみましょう。ファインダーはペンのようにトップカバーについております。なので残るものは巻き上げブロックだけになりますのでシンプルです。L型のレバーでシャッターチャージをする構造になっています。このシャッターは非常にチャージ角が小さいので動きは非常に小さいです。でもかなりトルクがかかるので連動する部品の変形破損が多いかも?
ついでにシャッターなんかも見てみましょう。どっかでみたことのある構造のシャッターですね。そうそうリコーフレックスのリケンシャッターと構造は同じです。シャッター内部の部品の質はリケンより悪くいたるところに変形した後が残っています。調速リングもシャッターリングと一体構造になっています。ここいらも廉価版ですね。 ということでここまでバラバラになりました。しかしトップカバーが外すだけで結構の分解が必要なカメラでありました。ということはトップカバー内が壊れたら諦めて新しいカメラを買ってということでしょうか?そうそうこのカメラのヘリコイドグリスは非常に悪いので固まっていることが多いので。おかげで手が緑色になりました。
おまけでフィルム室のカバーを外してみました。ここのカバーが外れるようにすることで鏡胴の取り付けを容易にしています。保守性を考えているのかな一生懸命おばちゃんがここのかに目を締めている様子が目に浮かびます。(勝手な想像ですが。)巻き戻しレバーの構造は廉価版のカメラである押上げによりフリーになる構造です。 じゃ〜〜ん!!完成しました。なかなか引き締まっスタイルですね。確かに飾りカバー無いとかっこ悪いかも?でも鏡胴が大きくありません?非常に不細工になっていますね。やっぱりハーフの設計だったんだろうか?(マミヤスケッチのように)果たして真相はどうなんでしょ?