第29回 ROLEX35の分解

(故障内容)シャッターチャージが出来ない、ファインダーの清掃
(故障原因)シャッターは、部品の変形


作業時間約3時間

今回は、「謎のカメラ」紹介したロレックス35の分解です。際立って特殊な機能も無いが非常にシンプルなカメラです。ただこの時代には珍しい自動巻き止め機能をもっています。詳しいカメラ自体のことに関しては「謎のカメラ」のほうを見てください。
写真1は、シャッター内部の構造をみたところです。このシャッターはオリエントUシャッターです。緑矢印の方向にシャッターチャージをしますが今回のトラブルであったシャッターチャージが出来ないということでした。ちなみに赤矢印部分は、スローガバナー部です。
写真2の赤丸は今回の故障の原因となったチャージを引っかける突起です。この部品が曲がっていた為、チャージが出来なくなっていました。今回は写真には無いのですがシャッター羽のさび、油を除去する為、シャッターをもう1段分解して一枚一枚各羽をベンジンで清掃しました。
写真3は、トップカバーを外したところです。非常になんにも無いです。少々見づらいのですが赤丸部分に大きなレバーがありシャッターのレリーズをしています。シャッターボタンを押すと緑方向にレバーが動き内部を通って赤丸のレバーを動かす構造になっています。
写真4は、自動巻き止め機構の拡大写真です。巻き上げをすると赤矢印方向に回転すると緑丸の部分の突起に引っかかって自動巻き止めをする構造になっています。
写真5は、巻き止め機構を裏から見たところです。
写真6は、トップカバーです。ファインダー以外何もなく非常にシンプルです。
このカメラの情報をお持ちの方がいらっしゃれば連絡をお待ちしております。