第9回 RICOH 35DELUXEを分解する。

(もらい物を復活する。)

(故障内容)シャッターが切れない。スローシャッターが切れない。外見的にボロボロな状態
(故障原因)シャッターは、シャッター幕の張り付き。スロー、セルフは、油切れ。

作業時間約4時間

会社の後輩からいただいたリコー35デラックスが今回の患者になります。特徴のあるトリガーレバー巻き上げと描写の良いレンズを搭載したモデルである。この時代のカメラは、ノブ式巻き上げなのでまずノブ固定用ネジをはずしノブをはずす。後は巻き戻しノブを外し、トップカバーのネジをはずすと簡単にトップカバーのとれるものが多い。写真1の赤丸部分に巻き上げノブがつく。写真2は角度を変えて見ています。この時代のカメラはファインダーブロック化されていなくボディに直接各ファインダーの部品がつけられている。
3の写真は、巻き上げからシャッターチャージのリンクをするギアであるトリガーレバーをノブ巻き上げが両方できるので少々変わった構造になっている。
4の写真は、レンジファインダーの基本である2重像をファインダー内に浮かびあげる光学的構造である。赤線の部分がはいってきた光のラインである。
5の写真は、シャッターチャージの動きであるまず上部赤矢印の部分が3の写真の赤丸につながっていて巻き上げると矢印方向に動き緑部分のでっぱりと一緒に動く。その時下部の丸の部分矢印方向も一緒に動き青丸の部分のレリーズ部分に赤丸部分がひっかかりシャッターチャージが完了する。シャッターを押すことにより青丸部分が動きさきほど引っかかった部分がはずれるのでシャッターが開く。こんな感じでシャッターは動いています。
6の写真の赤丸部分はスローガバナー部分で青丸はMX接点切り替え装置である。