第6回 FUJICA35AUTOMAGICをばらす。

(故障内容)シャッターが切れない.
(故障原因)シャッターは、シャッター幕の張り付き。シャッター制御スプリングの紛失


作業時間約3時間

今回もちょっとマニアックなフジカ35オートマジックの分解です。非常にシンプルなEEカメラです。フジペットシリーズのように爆発的人気はなかったようです。いまとなればやすいカメラの為なかなか見ることがなくなったカメラです。左の写真はレンズ鏡胴の飾りをはずしたところです。緑で囲われた部分にセレン光電池があります。赤丸の部分がメーターでメーター針に絞りがつけられています。フジペットEEと同じ原理です。シャッターブロックは、右の写真のように後部の4個所のネジをはずすとごっそりととれます。
このカメラの分解は、ちょっと普通のカメラの分解とは違うものがありちょっと考えながら作業しました。右の写真の赤の部分がシャッターボタンとリンクするシャッター解除レバーです。緑の部分がスローガバナーです。青部分が今回問題となったシャッターを開閉をしているレバーです。この部分のスプリングが紛失していた為シャッターが開きませんでした。スプリングをほかのジャンクカメラより持ってきて取り付けをおこないました。
前蓋を外すには、革バリを剥がし剥がすとみえる4本のネジをはずすと写真のような状態になります。この時シャッターブロックを前もってはずしておく必要があります。青の部分がシャッターレバー中右の写真の赤色部分にリンクします。赤の部分がメーターをファインダーの中に浮かびあがらせる採光式メーターです。緑の部分が変形を押さえるボディのつっかえ棒のようなものです。やすいカメラの割には、良く出来た作りをしていると思います。