1954年4月のケルンのフォトキナでライカM3が発表され、M3のもっていた採光式ブライトフレームを三橋氏が注目した。昔、見た機関砲用照準具の11Sと同じであった。その11Sの光学系を利用したブライトフレームを持つ二重像合致式の距離計ファインダーを設計し取り付けたのがこのカメラである。基本構造は、T型と同様でファインダーシステムの変更であった。トップカバーはこの機能をいれた為、大きくなる若干スタイル的には野暮ったくなっている。中古市場では時々見ることが出来るが少々お値段が高いような気がする。 | ||
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レンズ: コーラル45mm F3、2(3群3枚) シャッター: セイコーシャラピッド、B、1〜1/500手動セット シンクロ: ファインダー: 採光式ブライトフレーム、0、6倍、パララックス補正マーク 焦点調節: 直進ヘリコイド距離計連動 露光調節: なし フィルム送り: ノブ巻き上げ、ノブ巻き上げ フィルター: 寸法: 133×83×64mm 重量: 710g 発売: 1954(昭和29)年10月 価格: 17800円(ケース込み) |
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正面から見る。 スタイル的には少々野暮ったくなった。 |
上部から見る。 名称表示がここまで大きいカメラも珍しい。 |
後部を見る。 シンプルな後ろ姿になっている。 |
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角度を変えて見る。 構造的にはシンプルで非常に良く出来たカメラである。 |
レンズ回りを見る。 非常にきれいなメッキ処理がされている。 |
レンズを見る。 コーラル45mm F3、2である。 |