AIRES35 X

アイレス初のレンズ交換式レンズシャッター機である。0番シャッターを用いているため、ややおおきな外観をしている。50mm、F1、5とF1、8の標準レンズと35mmF3、2の広角レンズと100mmF3、5の望遠レンズが発売された。ヘリコイド部分の工作精度が非常に手間がかかったと思われる。メーターブロックはネジ4本で簡単に外すことが出来るが内部に関しては、配線のあるものと無い物の2種類が存在している。高価格の為、あまり売れなかったカメラでありアイレスの財政を悪化させたカメラでもある。中古市場ではたまに見られるが値段は少々お高い。F1、5の開放での描写は、非常に柔らかく個人的には好きな描写である。
レンズ: Qコーラル45mm F1、5
シャッター: セイコーMX、B、1〜1/500、0番
シンクロ:
ファインダー: 採光式ブライトフレーム、100mm視野枠入り、全視野35mm、パララックス補正マーク付き
焦点調節: 直進ヘリコイド距離計連動、レンズ交換式
露光調節: セレン単独露出計
フィルム送り: レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
フィルター:
寸法: 150×91×75mm
重量: 890g
発売: 1958(昭和33)年10月
価格: F1、5付き38000円、F1、8付き33000円、
100mmテレコーラル19000円、35mmワイドコーラル13000円
正面から見る。
レンズを外すと0番シャッターが見える。
上部から見る。
やや大柄でずっしりくる重さがある。
後部から見る
カチッとしたスタイルに仕上がっている。
角度を変えて見る。
非常に硬派な印象を与えるスタイルである。
レンズ回りを見る。
シャッター速が等間隔に並んでいない。
レンズを見る。
大口径SコーラルF1,5を搭載する。