第1回 FUJICA35MLをばらす。

(トップカバーどうやってはずそうか?)

(故障内容)シャッターが切れない、距離計がうごかない。スローシャッターが切れない。セルフタイマーが動かない。
(故障原因)シャッターは、シャッター幕の張り付き。スロー、セルフは、油切れ。距離計はファインダーと本体をつなぐ
スプリングの外れと油切れ。


作業時間約3時間

トップカバーを外すと写真のような
状態になる。この時代のフジカのカ
メラは、ノブ式の距離計の為、非常
にトップカバーをあけるのに悩んだ記
憶がある。特にM、MLに関しては、
非常に困難がある。カメラが高級であ
った時代だけに内部は、非常にきれい
に作られている。
距離計不良であった為、距離計ブロックをはずすと写真のような構造が見られる。中央部の太い鉄板が、ノブ式の
距離計とレンズをつなぐ。
この時代のフジカの特徴である巻き戻しクランクの横付けの構造が分解してみるとよくわかる。結構簡単なもんでしょ。
巻き上げレバーが底部にあるため、上部に関しての構造は、非常にすっきりとしている。ただフィルムカウンターが上部にあるため底部の巻き上げレバーとうまく連動するようになっている。
ファインダーブロック
なぜかM、MLには、プリズムが使われていない。このあと発売された、SE
EEなどは、かなり豪勢なプリズムが使われているのに?右の写真のスプリングが本体とついているのだが、このスプリングが外れていた為、距離計
が使用出来なかった。かなり各部の油切れがあったので、再注油をおこなって組み直しをした。シャッター部は、
スローガバナー等に注油、シャッター羽根をベンジンで清掃して完了した。