ブナの葉はほとんど落ちていましたが、それ以外の紅葉・黄葉がきれいで した。
日付 '99年11月06日
行き先 薊岳(台高)
天候 晴れ時々曇り
メンバー 単独
コースタイム
着 | 発 | ||
自宅 | 06:40 | 車 | |
大又 | 10:10 | ||
古池辻 | 11:00 | ||
小休止 | 11:10 | 11:15 | |
大鏡池 | 11:45 | ||
小屋ノ尾頭 | 12:10 | 12:35 | |
薊岳(雄岳) | 13:05 | 13:15 | |
小休止 | 13:35 | 13:40 | |
三ツ塚分岐 | 14:20 | 14:25 | |
明神平 | 14:35 | ||
水場 | 14:40 | 14:45 | |
林道終点 | 15:45 | 自転車 | |
大又 | 16:05 | 車 | |
自宅 | 20:10 |
予想より道が込み、いきなり時間が厳しくなる。
ひとまず林道終点まで行って、折り畳み自転車をデポする。
すでに相当な数の車が停まっている。
大又の集落まで戻り、車を停める場所を探すが、空き地はあっても私有地
だろうから停めにくい。集落を通り抜けてから路肩の広いところに停める。
橋を渡って5分ほど舗装路を登ると、登山道に変わる。「薊岳 すぐそこ
3時間」の標識あり。とても近い「すぐそこ」だ。
暗い杉の植林の中、上り坂が延々と続く。予想外に気温が高く、風もない。
暑くなって上着を、次いでズボン下を脱ぐ。
途中、何個所か枝道があるが、道標やテープが大量にあって、迷うことは
ない。
古池辻に出る。窪んだところに水が少し溜まっているだけ。陰気なところ
なので、止まらずに進む。
間もなく道は尾根のすぐ下を平行に進むようになる。桧の植林に変わり、
明るくなる。小休止をとる。
少し進むと道は尾根から離れて、大鏡山を左に巻いて進む。再び影に入り、
風があって少し肌寒い。
「大鏡池」を示す道標があったので行ってみるが、ここも陰気で、見るほ
どのものはない。
ここから道は尾根を進む。広葉樹が多くなる。ブナはすでに葉を落として
いるが、所々に真っ赤に紅葉したカエデや、その他の落葉樹がある。この
先明神平まで、カメラを首から下げて歩くこととなる。
急な上りがあって、小屋ノ尾頭に着く。特に山名の表示はないが、「イセ
一貫堂」の札はある。
すぐ先に薊岳の頂上は見えているが、空腹に耐えかねてここで昼食にする。
黄葉に囲まれ、日差しも暖かく、くつろいだ時間を過ごす。
食べている間に男性2人組みに抜かれる。今日初めて会った登山者だ。
道はいったん下る。この辺から急に険しくなる。岩がごつごつした痩せ尾
根が続く。アップダウンが激しい。カメラが邪魔だが、景色が良くてリュ
ックにしまう暇がない。何人かの人とすれ違う。
程なく薊岳に到着。360度の展望が広がる。南には一目で分かる大普賢岳を
初めとする大峰の山々。その左の平べったいのが大台ケ原か。北には谷を
挟んですぐ向かいに、伊勢辻山から明神岳にかけての尾根が連なる。その
向こうには倶留尊山がピラミダルな頭を覗かせている。西の方、遠くに高
い山が見えるが、どこだろう?(カシミールで、金剛山と判明)
少しの間、険しい下りがあって、その後はブナの林の中の、歩きやすい道
に変わる。明神平から薊岳を往復するのだろう、すれ違う人が多くなる。
シカの食害か、樹皮のはげた幹が目立つ。と、遠くからシカの鳴き声が聞
こえる。「奥山に…」の歌が浮かぶが、今日はポカポカ陽気で悲しい気分
にならない。
右手には遥か下に谷底が見える。そちらも紅葉が混じる。
やがて左に明神平を見下ろす三ツ塚に着く。目の前に明神岳が見えている
が、気分がすでに「帰りモード」になっているため、パス。
明神平は、下の車の数から予想したより、人が少ない。
西に傾きかけた日差しの中、下る。
少し下りたところにある水場で、小休止。うまい水をのみ、チョコをかじ
る。
この後は、整備されてはいるが急な下りを、とっとこ下る。
あしび山荘周辺の倒木は、聞きしに勝るものがある。しかし、道の上は片
づけられていて、歩く分には支障はない。
林道終点まで戻る。すでに車はまばら。そうか、人が少ないのは時間が遅
いからか。
自転車を広げて、颯爽と走る…つもりが、下り坂がきつすぎて、飛ばせな
い。特にこの自転車はブレーキが硬いので、うっかりスピードを出すと止
まれなくなる。特に坂のきついところは、自転車から降りて押して(とい
うより引っ張り上げながら)進む。しばらく行くと傾斜が緩くなり、飛ば
せるようになる。
車まで戻り、自転車を畳んで、帰途に就く。
この後、やはた温泉に入りました。どうってことない温泉です。
浴室の窓から川が見えるのが美点。