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− 轍 ・ 05/05/03 −

朝一で江崎港まで戻り、昨日撤退した前燈を獲りにいく。明るくなってみると、岩場には歩道の残骸らしきコンクリートの塊がある。長年の波で、ほとんど浚われてしまったようだ。波打際から磯の岩の上を歩いていくが、満潮だとヤバそう。
R191を益田に向けて走り始める。やはり寒冷前線の通過だったようで、風は収まり天気も良くなったが、気温はかなり下がって寒くなった。仏峠のトンネルを抜けると、島根県だ。調子良くもう一発トンネルを抜けると、左の海岸には岩の上に神社が見える。飯浦から海岸沿いを走ろうと思っていたのだが、行き過ぎてしまった。引返して海岸沿いへと降りる。集落と砂浜を隔てるコンクリ堤に自転車を置いて、道路から見えた神社へと砂浜を歩く。
大きな岩の上に坐す神社は恵比寿さんだった。地形図では神社のすぐ沖の小島に灯台印があるので、神社のある岩の上から探してみたが、何もない。西側にも同じような岩があるのだが、どちらにしろ見つからない。灯台表に記載されていなかったから、既に撤去されたのだろうか。 恵比須さん
高島遠望 朝の海岸は清々しくて宜しい。小浜の集落からそのまま浜に沿って走っていったら、戸田小浜駅の先で道がなくなってしまった。やられたばい。益田の手前の三里ヶ浜あたりから、遥か海上に高島が見えるようになった。200mmレンズで見たら、島の右の方の山の上に高島灯台が小さく見える。200mmぢゃ、ちびこいなぁ〜。やっぱりテレコンぐらい買おうかなぁ〜。
 海沿いになったR191を益田に向かって走っていると、石見空港の誘導灯らしきものが崖の上に飛び出していた。最近良く見るようになった郊外型ショッピングモールを通り過ぎると、市街地らしくなってくる。高津川を渡って、とりあえずJR益田駅に寄ることにするが、駅は線路の反対側だ。めんどくせ〜。5日目となり流石に疲れてきているので、駅の待合室で大休憩にして砕けた板チョコを食べた。
益田からなるべく山陰線に沿って進むと、意外に住宅地が広がっている。石見津田でR191に合流し、魚待ノ鼻へ。分岐はすぐに分かったが、山陰線の築堤に開けられた四角い穴は狭くて細くて長くて暗くてスゴい。らいとはうすさんの愛車で通れるかな? 小さな川を渡ったところに自動車が数台停められていたので、そこに自転車を置いて歩いていく。程好く木陰の道では幾人かの釣師とすれ違った。魚待鼻は名の如く釣の名所なのだろう。それにしてもチャリダーはいやしないのに、釣師はどこにでもいる。魚待鼻燈台は海も見えるし天気も良いので、のんびりと一休み。 山陰線の築堤
荒磯海岸 このまま山陰を海岸沿いに行くのも悪くはないが、予定通りに広島に出ることにする。あまりに美しい日本海も、これが見納め。暫く眺めてから、別れを告げて走り始める。これから岩国までは山越えになる。R191で峠を一発越えたところから岡見川に沿って山に入っていく。見慣れた美しい田舎道が続く。
松永牧場は疫病防止の為に進入禁止になっていたが、素知らぬ顔で行く。おばさんに見られたけど、別に怒られなかった。山の上には放牧地が広がっているのかと思ったら、牛舎と土の処理棟(?)ばかりが並んでいる。う〜ん、これが近代畜産なんだろうか? 松永牧場の牛舎
名も知れない神社 松永牧場から下って沢筋に出たところには、名も知れない小さな神社があった。皐月晴れの青空にむかって真直ぐ延びた石段の両側にはサツキの花が色鮮やかに咲き誇っている。神社から再び登り返していくとダートになった。地形図実線だもんね。ダートといっても地元民の生活道路らしくて、路面は良く締まっている。それにコイツは『キャンピングで林道』といって高村さんにオーダーした自転車なので、やっぱりダートが尻に馴染む。人里へと下り、仙道で再びR191に出る。
仙道川を渡る橋の袂で見事な藤棚に目を惹かれた。普通の藤色よりも遥かに艶やかなピンク色の花が美しい。R191に出たところのポプラで弁当を買って昼食にする。すぐ近くにあるグループホームの入口にあったソファに座って食べようとしたら、入所者のおばあさんとヘルパーらしいちょっと歳のお姉さんが出てきた。暫く話しをして、キャンプしながら自転車で旅をしていると言うと、お姉さんは『若い人は夢があって良いわねぇ』だって。もうすっかりオヤジなんですけど・・・。 仙道にあった藤棚
山中の棚田 R191を広島方面へと走り始める。トンネル横の旧道を走って、山科からは再び峠道。舗装だったが、けっこうキクぜ。山中にまで広がる棚田は、どこも代掻きの真最中だ。
藤が峠(340m)は立派なトンネルだった。波田からの下りは等高線に沿ってクネクネと曲がった道が続き、とにかく長い。それにしても中国地方は山地という認識がなかったが、底が見えないような、なんとも深い谷間が延々と続く。 県道益田澄川線
匹見川のサツキ 澄川からR488を益田に戻っていくと凄い工事現場。ダムでも造るのかと思ったら採石場だ。よくやるなぁ。それを過ぎると、辺りはひっそり閑と静まり返った。谷間のあちらこちらにはサツキの花が咲いていて、匹見川の穏やかな川面に紫色が綺麗に映える。




須川谷の吊橋
匹見川に架けられた趣ある吊橋。少し先の須川谷から日原へと越えると、峠手前にある集落は実に長閑で宜しい。門松峠(290m)を乗越して後は下るだけかと思ったら、もう一発、桐長峠(260m)があった。
JR山口線 日原駅 とりあえず日原まで来たが、もうヘロヘロ。タクシーに当たりそうになった。運ちゃん、ごめんなさい。やっと着いたJR日原駅は新しくて、待合室が広くて、道の駅のようだ。いろんな施設が併設されてたみたい。明日からの岩日北線探索に備えて気合で柿木まで走ることにしたが、もうダルダル。手持ちの食料が乏しいのが気になっていたが、柿木の道の駅周辺には見事に店がない。しょうがないから六日市まで行ってやるぜ。
途中に店があったので寄るが弁当や惣菜は無く、とりあえずおにぎりとインスタントラーメンを買っておいた。六日市は10km位かと思ったのに18kmもあって、着いたときは完全に真っ暗。スーパーを見つけて、とにかく食購。疲れていたので珍しくおやつにポテトフライを買った。それにしても旧い街はサイトし難い。暗い街中を流して、役場の奥に見つけた体育館の軒をサイト地とした。温泉に入って久しぶりに汗を流し、やっと今日が終わった。


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